宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

改めて、ヴィパッサナー瞑想

2013年02月15日 | ヴィパッサナー瞑想

本ブログでは「ヴィパッサナー瞑想」の話をしなくなって久しいけど、忘れたわけではない。相変わらず、これに一番ハマっている。数ある精神世界談義の中でも、これは最高峰のテーマのひとつだろう。

相変わらず瞑想指導DVDが師匠だけど、最近、ウィリアム・ハート氏の著書『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門-豊かな人生の技法』を読んだ。「日本におけるヴィパッサナー瞑想の伝道者」とも言われるスマナサーラ長老の本も何冊か読んだ。

これらを見るにつけ思うのは、やはり、この分野も流派による違いが結構、大きいということ。当たり前と言えば当たり前か。予想通り、と言うべきか・・・。

筆者にとっては、それこそ「ヴィパッサナー瞑想とはこういうものだ」と思える代表的な技法の「ラベリング」を、ゴエンカ派はやらない。一方、スマナサーラ派は、ラベリングを通り越して、「実況中継」をするという。

(これらの内容については、過去ログもしくは今後のブログ記事をご参照・・・)。

ゴエンカ派は流儀に厳しいらしく、「ヴィパッサナー瞑想をやりたいのなら、必ず10日間のコースを修了すること。決して、自己流で試みてはならない」と、何度もクドイほど書いてある。筆者もやってみたいけど、10日間はチト長い。そのうち行けるかもしれないが、当分ムリっぽい。

そういうゴエンカ氏自身はインド生まれで、ミャンマー人の師匠から瞑想を習ったらしい。もともとインドで釈迦が始めた瞑想法だけど、本国のインドでは仏教とともに廃れ、東南アジアに伝わって現代まで残った。そして今、里帰りする形でインドにも伝えられている。

ちょうど、中国に生まれた囲碁が、日本で幕府の保護を受け「お城碁」として発展し、また中国に逆伝来したのに似ている。

そのとき、敬虔なヒンドゥー教徒の家庭に育ったゴエンカ氏は、「無神論の宗教である、仏教の瞑想法を学んで良いのだろうか」と悩んだという。

このエピソードを見ると、仏教、つまり、お釈迦様の教えが、今のインドの主流であるヒンドゥー教徒からは、「無神論」と位置づけられ、嫌われているのがよく分かる。

しかも、仏教は、神々に対して無関心なだけではない。インド人が何より好きな「輪廻転生」に対しても、冷淡なコメントが多くて、興味関心がいまひとつ。それは、インドで仏教が衰退した最大の理由として、しばしば挙げられている。

そんな仏教の無神論っぽさに抵抗を感じつつも、ゴエンカ氏はヴィパッサナー瞑想に魅了されていった。

ヴィパッサナー瞑想は、古代インドで釈迦が創始したとされている。大昔のことだけに、これを最初に考えた人が釈迦だったかどうかは誰にも分からないけど、少なくとも、釈迦が弟子たちに指導していた瞑想の中心がこれだったのは間違いない。

上にも書いたように、インドの民衆には仏教の人気が下火になったため、主に東南アジア人によって現代まで伝えられてきた。それが、いまやインドにも里帰りして、再び普及しつつある。

とは言っても、日本や中国に、それが伝わっていないわけではない。天台宗で言う「止観」、それから禅宗を見て、スマナサーラ長老が「日本には、意外と本来の形での仏教が残っている」と評したらしい。確かに、その通りと思う。日本の禅僧にも、釈迦に由来する思想は脈々と受け継がれている。

筆者は、このヴィパッサナー瞑想にすぐ飛びつき、夢中になった。

それは、長いこと慣れ親しんできた釈迦やクリシュナムルティたちの教えに、ドンピシャリと当てはまる内容だったからというのは勿論だけど、それだけではない。

実のところ、筆者の目には、これが「注意欠陥・多動性障害」(ADHD)の理想的な治療法と映ったのである。

(続く)

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2 コメント

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ヴィパッサナー瞑想♪ (kelly)
2013-02-19 18:42:47
いつも楽しく読ませて頂いています♪この記事を読んだ後に読み始めたアルボムッレ・スマナサーラという人のPower up your lifeという本にヴィパッサナー瞑想について描いてありました。これはシンクロニシティー!と嬉しくなりました(^_^)vカルマの法則についての本でまだ読み始めたばかりですが、面白そうです。
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Unknown (ブログ管理人)
2013-03-06 22:42:40
>アルボムッレ・スマナサーラという人

日本における「ヴィパッサナー瞑想の伝道者」ですね(笑)。

著書にどういうことが書いてあったか、また教えてください。
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