筆者はネットの動画で精神世界の話を聞くのが好きだ。でも、アメリカのスピリチュアリストも、いかにも教祖然とした人や、芝居がかった話し方をする人が多くて、別に悪いとは思わないんだけど、疲れるので次第に見なくなる。いろいろ見ているうちに、だんだん見なくなるものが増えてきて、自然といくつかに絞られてくる。今でもよく見るのは、エックハルト・トールとか、ドロレス・キャノンなどが多い。この2人は、「見るからに優しそうなお爺さん、お婆さん」という感じで自然だから、とても楽に聴ける(笑)。
ドロレス・キャノンについては、催眠療法を40年もやっている。語っている内容は、大勢の人の催眠療法のセッションの集大成だ。つまり、退行催眠を受けて、潜在意識で語った人から得た情報を集めたもの。通常のチャネリングとは、その点が異なっている。(・・・もっとも、最近は退行催眠から、ヒーリングへと主力を移しているらしい)。
「輪廻転生」とか、「地球外生命」と言えば、精神世界関係者はもちろん、世間の一般人でも否定しない人が多い。この2つを前提とすれば、「地球外生命が転生してきている」と言っても、不自然ではないだろう。実際に、生まれる前の記憶を思い出して、「地球での人生は、これが初めてだ」と語る人が大勢いた。インタビューにいわく、
>催眠療法は40年以上前に始めまして、「ニューエイジ」なんてものもない時代でした。だれも輪廻転生など知りませんでしたし、過去生なんてものもありませんでした。誰も何も知らなかったんです。ですからあの頃から、私がそういったことの準備を整えてきたとも思えます。
>私がそういったことに入ったのは全くの偶然からでした。私がやっていたのは習慣性のものについての催眠療法だけで、禁煙とか、体重を減らすとかそういうことです。誰も他のやり方なんて知りませんでした...私たちが偶然に輪廻転生に入って行ってしまった時は。それにもちろん、どうすればいいか、なにを予測すべきかなんてことを書いた本も出ていませんでしたしね。
「最初の頃は、輪廻転生なんて知らなかった」というのは当たり前で、キリスト教国のアメリカには、「輪廻転生」という概念がもともとなかった。イスラム教では、「輪廻転生は、誤った説である」とコーランに明記されている。でも、キリスト教の場合は、そもそも「輪廻転生」という発想そのものがないから、否定する以前の問題。そんなキリスト教の国で輪廻転生の話をするのが、どれほど大変か。来日したブルース・モーエンも、「日本では輪廻転生の話がしやすくて、本当にありがたい。これがアメリカだったら、ほとんどの人に無視されるところだ」としみじみ語っていた。
そんな中で、普通に退行催眠を始めたドロレス・キャノン。だんだん、幼児期の記憶にとどまらず、生まれる前の記憶を思い出す人が出てきて、口々に「過去世」を語り始めた。当初は「輪廻転生」を知らなかったので面食らったが、だんだん慣れてきたという。
あるとき、UFO団体から調査を依頼されたドロレス・キャノンは、「UFOにアブダクションされた」という人を対象に、インタビューを実施した。いわく、
>私は可能な限り一番深いトランスレベルで催眠をするんですが、それは夢遊性トランスと言うレベルのものです。他の研究者や催眠療法士は軽いレベルでやります。そういった軽いレベルだと、人にはまだ体験にまつわる恐れや感情があるんですよ。
>でも私のやり方では、顕在意識というものはいっさい閉め出してしまいます。とても深いレベルに入って行くと、本当の答えを見つけられます。そのレベルにいると、彼らは感情や痛みなど何も感じないからです。
>この時が、変なことが始まる時なんです(笑)。私がクライアントに話しかけながら深いレベルまで入っていくようにすると、彼らは泣いたりしますが何がどうなっているかは分かってはいないんです。そして突然、静かになって話ができるようになります。すると他の複数の声が語り始めるんです。・・・そして彼らが言うには「私たちは誰にでも情報を与えると言うわけではありません。これを生かせる者に与えるのです」。そして言ったんです。「何が知りたいですか?」
・・・こうして集められた情報は、やがて内容をまとめて、本になって出版されるようになった。
もちろん情報といっても、現在では、世間の一般人はともかく、精神世界関係者には広く知られている内容が多い。だが、30~40年前にはほとんど知られていないことばかりだった。
たとえば、「宇宙の先進文明は、進化途上の惑星に介入できない」という、無介入の原則だ。
>彼らは全ての星の歴史を保存しています。起こることは全てその歴史の本の中に書いてあるんです。ですから彼らは常に、地球で起こることの全てを観察してきたんです。
>いつでも地球で何かが必要になると、例えばある種の新しい発明とか新しいエネルギー、新しい能力などですが、そういったものが私たちに与えられるのです。でもそうは言っても、私たちには自由意志があります。彼らには無介入という絶対命令があるんです。進化中の文明には介入できないんです。私はそれをスタートレックで知っていますが、それはフィクションではなくて本当なんです。
でも、このままでは地球が滅んでしまう。ETたちは、特に広島・長崎の原爆投下を機に、それを強く懸念するようになった。でも、無介入の原則は曲げられない。そこで考え出されたのが、「宇宙からの転生者を、地球に送り込む」ということ。
宇宙のどこかから、意識が進んだ文明人の魂を、地球に生まれ変わらせる。ただし、生まれる前の記憶は残さず、自分がどこから来たかも思い出せないようにする。それなら、無介入の原則に反することもなく、地球に影響をおよぼすことができる。いわく、
>地球上の人々はカルマで動けなくなっていたので進歩できず、先にも進めなくなっていたのです。
>ですから、そのアイディアというのが、純粋な魂、つまり地球に一度も来た事のない魂、一度もカルマを積んだ経験のない魂を投入することだったんです。でもどこからそんな魂を集めてくるつもりだったんでしょう?
>だからその時、召集がかかったんです。ボランティアの召集ですね。地球を救うために集結せよ、地球がたいへんなことになっているからと。
というわけで、「宇宙人の魂を持った人々」が地球に生まれてくるようになった・・・ということだ。でも、それは大変だった。特に大変なのは、「第1の波」と言われる開拓者たち。あまりにも波動の重い地球環境で適応に苦しみ、エゴの強い地球人類に囲まれて戸惑うことばかり。
>ここは存在する、もっとも濃密で最も重い星なんですよね。エネルギーが極度に重くて濃密なんです。さて、彼らはそういった軽い所からやってきて身体に入るので、引っぱられるような、引きずられるような感覚で、彼らはそれが好きじゃないんですね。だから体に入ったとたんに言いますよ。「ああ何を考えていたんだろう?帰りたいよ。こんなのいやだよう」とね。
そうなのだ。いろいろあるけど、最大の根本的な問題点は、「ここは波動が重くて、いるだけで重苦しい」というところにある。この波動領域に意識をフォーカスして、うまく適応して生きていくのは大変なことだ。焦点を合わせられないと、ピンボケ写真みたいなズレた意識で生きていくことになり、「ボケた子」と言われるハメになる(笑)。
>つまり「生まれてからこの方、ずっとここにいたくないんです。ここは好きじゃありません」と。彼らは暴力が嫌いなんです。どうしても受け入れられないんです>第一の波の人たちが、全ての中で一番つらい時を過ごした人たちです。彼らはここにいたくないんです。そういったクライアントが来ると何度も何度も同じ事を言われます。どうしてそんなにみんなお互い意地悪なのか?って。彼らはいつも「家に帰りたいんです。でも家がどこだか分からないんですが、ここじゃないことは確かなんです。」って。
>だから第一の波の人たちの多くが、自殺しようとしたことがあります。ついこの間のクライアントでさえ、彼は実行こそしませんでしたが、自殺について深く考え、計画を練ったと言います。それほどひどくここから出たいんです。
>彼らの10代がどんなものだったか想像できるでしょう。彼らのうちの何人が、実際に理由もなく、誰も理解できないまま自殺したんだろうかと考えてしまいます。彼らはとにかくここから出ていかなくちゃならないんです。ずいぶん遠くまで来てしまったんです。でも自殺は決して解決にはなりません。でもその人たちはそれほど大変な時を過ごして来ていたわけです。
>でも彼らとのセッションが済むと、こんなふうに言ってくれます。「わかりましたよ。私はここにいたくないし、好きでもないけど、ここに留まることにしますよ」ってね。だって課題がわかったからには、やらなくちゃいけませんからね。
凄く腑に落ちます
みんな役割を果たしてるのかな?