宇宙のこっくり亭

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松果体 ~ 神秘の小器官

2013年03月20日 | チャクラ


まさしく、「全身のコントロールセンター」と呼ぶにふさわしい、小さな制御装置。それが、内分泌系の器官。体の各部にあって、全身の血管にホルモンを送り込み、体内の化学的なバランスをコントロールしている。有名なところでは、頭部にある「脳下垂体」や「松果体」。それから、ノドにある「甲状腺」、おなかにある「副腎」や「すい臓」などがある。
 
高校の「生物」の教科書に出てくる話の中でも、ここは難しいところの一つだろう。筆者は文系だけど、科学にもマニア的な興味があり、かつては学習塾で理科の先生をやってたこともある。ここは、似たような名前のホルモンが次々に出てきて、ほぼ確実に生徒のアタマがこんがらがる難関だった。
  
でも、内分泌腺の話は、生物学より、むしろ「チャクラ」との絡みで精神世界ジャンルによく出てくる話題。だから、精神世界マニアにとっては、実はナジミ深いところなのだ。もっとも、ただでさえヤヤコシイ話なのに、余計なことまで話したら生徒をますます混乱させるだけだから、教育の場では禁句なのだが・・・(笑)。
 
そんな内分泌系の器官の中でも、とりわけスピリチュアル的に注目されるのは、脳の中央にある「松果体」(しょうかたい)。
 
高校の生物の授業では「脳下垂体」の方が遥かに重要だけど、スピリチュアル的にはむしろ、「松果体」の方が注目度は高いだろう。もともと神秘主義者には注目されてたけど、かの高名なるスピリチュアル芸能人シャーリー・マクレーンが著書で取り上げたおかげで、名前が一気に知れ渡った。
 
シャーリー・マクレーンは、松果体を、「テレパシーを司る超感覚的な認識器官」と位置づけた。他にも、透視や千里眼など、さまざまな超感覚的認識と結び付けられている。
 
松果体は、眉間にある「アジナー・チャクラ」に相当する、知る人ぞ知る小器官だ。もっとも、ここは意見が分かれるところで、これを頭頂部の「サハスラーラ・チャクラ」と結びつける人も少なくない。でも、それはちょっと無理がある。図を見てもらえば分かるとおり、松果体は、脳の中でも下の方にある。頭頂とは、離れすぎだろう。それ以上に、機能や構造からしても、「第三の眼」と呼ばれる眉間の「アジナー・チャクラ」にこそ、ふさわしい。
  
名前の通り、「松の実」みたいな形をしている。とても小さくて、大きさは「グリーンピース」とか「トウモロコシ1粒」によく例えられる。脳下垂体もそうだけど、果たしている役割の重要さに比べて、あまりにも小さいのにビックリ。
 
それが、大脳の、右脳と左脳の間、つまり脳の真ん中にある。ここから出るホルモンが、睡眠のパターンとか、性的な発達とか、いろんなことをコントロールしている。
 
それでいて、解剖してみると、「眼球によく似た構造」であることが知られている。なんで、何も見えないはずの脳の真ん中に、そういう目玉みたいなモノがはさみこまれているのか。そう考えると、実に不思議だ。
 
このため、松果体は、「第三の眼」とか、「頭頂眼」と呼ばれる。
 
というより、セキツイ動物が進化する過程でナゼか奥に引っ込み、退化したけど、それ以前には松果体こそが本来の眼だったとも言われている。

実際、「セキツイ動物の究極の祖先」とされるナメクジウオには、眼がひとつしかない。高等動物の眼とは違って、「明るいか、暗いか」が分かる程度とされている。カマキリなどの昆虫だと、大きくて目だつ2つの複眼の間に小さな「単眼」がある。これまた、「明るいか、暗いか」をここで感知している。

人間の松果体もまた、眼としては退化したとはいうものの、もともと機能は似ているだけに、「明るいか、暗いか」を感知していた頃の名残りはあるのかもしれない。というのも、夜になって暗くなると眠くなるのは、松果体のおかげだからだ。ここは、視床下部にあるとされる「体内時計」との連携プレーで、夜になると、眠くなるホルモン(メラトニン)を放出し始める。昼夜逆転の生活をしたり、外国に行って時差ボケしたりすると、このホルモンの調節が狂ってくる。
 
松果体は、「脳の中の眼」としての役割を果たしているのかもしれない。神秘的なビジョンの多くは、この松果体の眼で見たものであることも考えられる。このため、松果体は「物質世界から、スピリチュアルな世界への入り口」とも、「魂の座」ともされる。いわば、「心の眼」といったところだろう。
         
人間が進化するにつれて、退化してきた松果体。しかも、松果体は、子供から大人になるにつれて退化するらしい。でも、シャーリー・マクレーンによれば、「松果体は退化しているのではなく、今まさに進化しているのだ」ということになる。これから、松果体が再活性化するにつれて、人類はさまざまな超能力を取り戻す・・・ということのようだ。

瞑想では、「脳の一部に意識を集中して、そこを活性化させる」という技法もあるらしい。脳にエネルギーを集中させて、松果体や脳下垂体を振動させる。

でも、ここに意識を集中して活性化するには、まず、どこにあるかが特定できてなければいけない(笑)。ここは、解剖学の図版をとっくりと眺めて、場所を特定するのが先決か・・・。

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