地球規模の大変動が、さらに続いている。
ヨーロッパは、経済危機と大洪水で揺れている。東アジアの反日諸国も、ますます断末魔の暴走で、いよいよ大詰めを迎えてる感がある。
もうひとつのホットスポット、中東では事態が急変している。
シリアでは、ついにアメリカが本格的な軍事支援を開始した。読売新聞によると、
>英紙ザ・タイムズは15日、約300人規模の米海兵隊の部隊がシリア国境に近いヨルダン北部に移動し、シリア反体制派に対する武器供与などの準備を進めていると伝えた。
>同紙記者がシリア国境から南へ約15キロ・メートルのマフラク北部で部隊を目撃したという。
シリアでは、アサド政権と反政府勢力が、だいぶ前から内戦を続けている。アサド政権は、イスラム教の中でも少数派の宗派にいるので、アラブ諸国にも味方する国がほとんどない。
それにしても、「シリアは、サリンを含む化学兵器を使用した」と言って軍事支援を開始した、アメリカのオバマ大統領。でも、ロシアなどは、「証拠がない」として反対している。これって、「大量破壊兵器を持っている」と断言してイラクを攻撃したブッシュ大統領と、ちょっと流れが似てるかも(笑)。
チュニジア、エジプト、リビアで独裁政権がバタバタと倒れ、「中東の春」と呼ばれた、市民革命の連鎖。その最後の波がシリアにも押し寄せていたのだが、シリア政府はそれまでの独裁諸国と違って強固な支配体制を築いていたため、バッタリと倒れることはなく、内戦がズルズルと続いている。最近は、「アサド政権側が押し気味」とも報道されていた。いよいよ、この流れが変わるのか!?
トルコでは、首都イスタンブールの真ん中の公園で、反政府デモが起きた。これまた、「独裁者」という評判のエルドアン政権が、強硬な態度を取ったため、対立が激化している。
オリンピック開催地の選挙で、東京のライバルは、スペインのマドリードと、トルコのイスタンブールだった。ところが、マドリードはバブル崩壊と経済危機で、開催が危ぶまれている。ここにきて、イスタンブールも、政情不安で開催が危ぶまれるようになった。いよいよ、東京に神風が吹いてきたか?
もっとも、トルコは代表的な親日国のひとつだけに、いまひとつライバル意識が燃え上がってこないのだが・・・(笑)。
最後まで改革が進まないと見られていた、あのイランでさえ、大きな変化が起き始めた。「世界最終戦争」を唱えていた、狂信的なイスラム凶徒のアフマディネジャド大統領が、8年の任期を終えて、「柔軟路線の穏健派」とされるロハ二師へと交代したのだ。保守派や、過激なナショナリストは当選しなかった。
ただし、イランの最高権力者なのは、大統領ではなく、宗教界の頂点に立つハメネイ師だと言われている。核兵器の開発などという、世界平和へのアカラサマな挑戦を、やめてくれるかどうかはハメネイ次第ということか。
前政権の強硬な姿勢のおかげで、イランは国際社会から孤立し、いろんな経済制裁を受けて、国民は苦しんでいる。いまじゃ、イランを敵役にしたアメリカ映画がヒットしてる時代。普通のイラン国民は、こんな状況から脱却することを強く願っている。
数年前から、巨大な変化が起きている中東。いまの地球規模の変化が、最も先鋭に表れている地域だ・・・。
今は、もはや情報が筒抜けの社会。この国際化社会において、弾圧を繰り返しても、国際的信頼を失っていくだけで、そんな状況から立て直すことはもはや不可能です。ああいうタイプの独裁政権は身内からの離反が怖い。身内がだめだと感づけば、いずれ政権内部が崩壊してしまう。
かつての天安門事件のように弾圧で生き延びることは不可能。それは中国共産党もわかっているから、今締め付けを躍起となって行っているが、それも限界に近づきつつあるのは彼らも承知の上で、だから高級幹部はみな海外に家族を移転させたり、脱出を図っている。
中国政府はネットの監視を、国家安全部だけでは賄いきれないと判断したのか、あろうことかアルバイトを雇って反政府的な書き込みを削除させているが、それゆえ仮想の連中でさえ、今の中国政府がいかにでたらめかが、かえって筒抜けとなってしまっている。
中国も、外資が撤退を加速しており、かなりやばくなっているはず。だから尖閣諸島で国内の不満をそらそうとし、かつての旧ソ連のような軍拡に走っている。
どこの独裁政権も末路は同じです。そして、中国と中東が変われば、多分人類の文明と意識もかなり変わってくるはず。
21世紀の前半には、多分アジアと中東の独裁体制は崩壊していくと思います。アフリカは厳しいかな。結局、国であって国でない地域が多すぎますからね。
いずれにしろ、独裁体制という政治形態が地球上では通用しにくくなっては来ている。それを見届けた上で未来世に生まれ変わりたいものです(笑)。
正しくは
それゆえ下層の連中でさえ、
でした(笑)。
ウィンストン・チャーチルの言葉が今になってよく響いてきますね。
「民主主義は最悪の政治だ、ただしそれ以外のすべての政治体制を除けば」
つまり、民主主義は最低限度の政治といえるわけです。だから、紆余曲折があるにせよ、いずれは世界中の国々が、なし崩し的に民主主義を受け入れていかざるを得なくなる。これは、それこそ歴史の必然ともいえるでしょう。
多分国際化や情報化がその流れを促進していくことでしょう。どんな地域や国家でも、この流れには逆らえません。その時に人類史がようやく幕を開けるといってもいいでしょうね。
中東と言っても、北アフリカ諸国はすでに大きく変わったことだし・・・。