アサヒ・コム 熱帯の魚が息苦しく 「不毛の海」広がる
熱帯の大西洋や太平洋で、低酸素の海域が広がっていることが、独米の研究チームのデータ分析でわかったそうだ。
海の表面は酸素が多いのだが、深くなるにつれて酸素不足になる。これは当たり前。問題は、酸素が減る度合いである。
このたびの調査では、熱帯の海の、中くらいの深さで異常な酸素不足が進行しているという予想が裏付けられた。 例によって、「地球温暖化の影響」だという。
なぜ、温暖化すると海水が酸素不足になるのか。 海の表面に、酸素が溶け込む。海の水は、常に対流している。長い時間をかけて、海面の水と、海底の水が、グルグル回って混ざり合っていくようになっている。
ところが、海面の温度が高くなるにつれて、海底の水と混ざりにくくなっていく。
風呂の水を炊くと、上の方が熱く、下は冷水だということがよくある。熱湯は、冷水よりも密度が低く、軽いので冷水の上に浮かんでしまう。このような分離が、海でも起きている。 このため、酸素の多い海面の水が、深いところまで沈んでいかない。このため、海の深いところは酸素不足になっているという。
動物は、酸素がなければ生きられない。これは、魚やエビ・カニ・イクラといえども同じこと。
地球生物5億年の歴史の中では(微生物の時代も含めれば、もっと長い)、何度も酸素不足による大絶滅が引き起こされたということが明らかになってきている。
これは、海の生物に深刻な影響をもたらさずにはおかないだろう・・・・・。
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