ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

もっと認知症対応法の知識を

2016年04月12日 | えっせー
 今朝NHKテレビで、認知症の母を持つ娘さんの実際の家庭での
映像が流れたが、実にリアルで本当にご苦労だと思った。
 その後に認知症を扱うケアテクニック「エマニチュード」を紹介
され、大変興味深く見ていた。前述の母娘の前で、その方法を実際
に行ったら、その母親はまるで人が変わったように、穏やかで明るい
表情になった。私も認知症6年目の夫と毎日対峙しているので、ご家族
の気持ちが痛いほど分かる。夫が未だに穏やかで、以前と変化がないのは
妻が心理カウンセラーとして、さまざまな方法を使って、毎日対応して
いるからだと思う。
 
 色々知識がある私でも、時にはどうしようもない気分になるときも
ある。ましてそんな扱い方を知らない子供達や、配偶者が毎日認知症の
家族と付き合うのは、本当に気苦労で大変だと思う。
 緩やかだが少しずつ進行して行く夫の症状を、見守りながら私は
その介護を第一優先して、これから毎日を過ごすつもりでいる。
            
 昔友人達が夫を「ちょっと神様」と言ったが、欲しいものすべてを
与えてくれ、我儘でヤンチャな私を、まるで保護者のように自由に泳が
してくれた。そのため、「妻としては最高の幸せを与えてくれた」夫へ
の感謝の気持ちとして、そんな寛容な夫の「プライドを満足させる妻」
でありたいと努力できた。また、「夫の健康管理だけは誰にも負けない」
と胸を張って言える。もしかしたらお互いなのかも知れないけれど…

 いずれにしても・・・・忍耐ではなく、傾聴、受容などの対応法を
学習すれば、多分介護も今よりずっと楽になるはず。
 するとお互いにストレスを受けずに、随分穏やかに暮らせるのでは
ないかと私は考えている。そのため、これからどんどん増えつつある
認知症のために、公的な機関でさまざまなその技法を学習する機会を
作って欲しいと思っている。

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