ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

考えさせられた電車の中の出来事

2015年09月05日 | えっせー
 ある駅で誰が見ても老人と思える、よぼよぼした男性が乗って来た。
電車は結構込んでいた。すると学生らしい若い男性が、さっと立ちあがり
「おじいさんよかったらどうぞ」と言ったら、その老人は大きな声で
「あんたにおじいさんと言われることはない、結構です」と、ムッと
したように言った。声が大きかったので、傍の人が一斉に見たので
立ちあがった男性は、大変困った様子で次の車両へ行ってしまった。
 するとその老人は、その席に当然のように座ったが、傍で一部始終
を見ていて私は考えてしまった。
 折角の好意で座席を譲ったのに、あれではあの男性に恥をかかせた
ことになったが、地域性もあるだろうが、多分都内では最近では老人に
そう感じても「おじいさん」や「おばあさん」と呼びかけることは
あまりないようだ。

 同世代の友人と一緒の時は別だが、一人で電車に乗っていて、まだ
一度も席を譲られたことはない私だが、そんなときどうするだろう?と
考えてしまった。多分「おばあさん」と呼びかけられてムッとしても
やはりその優しさに免じて、お礼を言って座っただろう。
 実際に社会的にも、年齢的にも老人と言われる人達も、見た目はとにかく
気持ちは若いので、他人からそう言われるのは、ほとんどの人が不愉快に
感じるのだろう。それはもっと若い世代でも、「おじさん」「おばさん」と
呼びかけられたことも、まったく同じなのだと思った。
 それにしても・・・言葉はとても難しい。
そう言えば、福祉大学の学生さんが、「ご高齢の方」と呼ぶそうだが
それもちょっと言いにくいし、それらの年代の方々に、何か感じの良い
新しい言葉はないのかしら?と考えてしまった。

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