ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

さよなら「ホテルオークラ」

2015年09月02日 | えっせー
 昨日の新聞で、ホテルオークラの本館のお別れの記念コンサート
を知った。赤坂プリンスホテルの閉館も淋しかったが、これも時の
流れなのだろう。私は昔ホテルオークラは結婚式や、パティー、食事
など何度行ったことだろう。あの格調高いロビーが無くなるのは淋し
いと思う。今では考えられないが、昔はほとんど一流ホテルばかり行く
機会が多かった。すると帝国ホテルで開いた、私が勤めていたダンス
学校の記念パーティを突然思い出した。
 名前は忘れたが、有名なクラシツクオーケストラの伴奏で、ダンスを
踊ったのもとても懐かしい思い出だ。
 
 東京でダンススタジオは数多くあつたけれど、あれほどゴージャスな
パーティはおそらくないだろう。忘れられないのは、私は教師として
どうしてもラテン種目(ルンバ、チャチャチャ、パソドーブレ、ジャイブ
サンバ)が踊りたくて、ラテン種目が嫌いだった経営者で私の先生に
ラテン種目でなければ出たくないと言った。
 すると、「タキシードでもよければ」と念を押され、無論私はラテン
ドレスを着てデモでルンバを踊ったが、プロのダンス教師がタキシード
でラテン種目を踊るのは、おそらく前代未聞だったのだと思う。
 しかし、まだ若かったので随分我儘だったが、あの時代で、そんな
脱常識的な事に自分の先生をまきこんだ私は、何と傲慢だったのだろう
と今更ながらつくづく思った。いずれにしても・・・
 時の流れとともにいろいろなものが消え、また再建されていく
これは世の常なのだろう。

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