引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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引頭佐知(いんどうさち)日本料理きほん学級(2010年2月7日)鶏の照り焼き、稲荷寿司、けんちん汁・

2010年02月08日 | 和食はじめの一歩教室

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昨日と同じ献立の基本学級です。

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正式の精進料理のけんちん汁のだしは昆布で

すが、家庭でつくるけんちん汁のだしは、しっか

りしたコクのある煮干のだしがよく合います。

煮干の産地は全国にありますが、地方により海

の状況が違いますから、姿も違いますし、当然、

香り、うま味・・・味のくせも違います。

その土地土地の、鮮度の高い、よく乾いたものを

お選びください。

その土地でとれた野菜の煮物、味噌汁に無理なく

合います。

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今日つかうのは、千葉県沖産・寒干し煮干。

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煮干は、しっかり出汁を取ろうと思ったら、頭とハ

ラワタをとり、昆布と合わせて一晩(約8~10時

間)水に浸けておき、だしをとります。30分でも

水に浸けておくとだしを取りやすくなります。

今回は、かんたんで、あっさりしただしの取り方で

す。

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煮干の頭とはらわたを除いて

昆布と共に鍋入れ

30分浸けておいてだしを取ります。

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「おいしいです~~♪」

「あまい・・・・・・です」

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「煮干の出しがら食べてみてください」

「まだ、味が残ってます」

「で、しょう?

もったいないから

あとで、だしがらとは思えない照り煮を作ります。

昨日は、炒り煮でしたが。今日は照り煮です」

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さっき削った、かつお節もだし取りしましょうね。

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さて、下は、油揚の水切り+冷まし方。

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生姜の甘酢漬け。

時間が経つにつれて、紅味が

さし翌日は、桜色になります。

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下の写真は、けんちん(建長)汁の材料です。

*けんちん汁は、鎌倉の禅宗の寺院・建長寺でうまれた精進料理。

ある日、修行僧が誤って豆腐を落としてしまいました。

それを見た和尚さんは、豆腐を拾い集め、汁の中に入れました。

落とした豆腐さえも、活かして使う、その教えがこのけんちん汁には

こめられています。

豆腐、今日はさいのめに切りましたが、本来は、前日の教室のように、

くずして使います。

けんちんは、建長がなまったもの。

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ごま油で炒めます。

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鶏の照り焼きは、4~5回くらい返しながら味を

からめていきます。

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すし飯に、山椒の佃煮を加えています。

あ、生姜の甘酢漬けも。

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このまま、どこかに行きたいですね。

持ち寄りパーテイのときもいいですよ。

重箱に盛り込みます。

重箱、昭和の家庭では、よく使っていました。

割れる心配なし、軽いから持ち運びに便利。

和・洋・華なにを盛っても決まる。

汚れがかんたんに落ち、実にエコ。

利点は枚挙の暇がありません。

ああ、もうひとつありました。

漆の重箱は、料理が腐敗しにくいのです。

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お稲荷さんの鶏の照り焼きも盛り付け終了!

「はい、けんちん汁を火にかけましょう!」

「このまま、テーブルに置きましょう!」

「あ、いいかも!!」

「いい、いい、いいかも~~♪」

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「なんか、あったかーーい」

「ほんと・・・」 

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ところで、

あれから煮干の出しがら、

どうなったかというと、

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実は、ここにいるのです。

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出汁がらとは思えない味、と思います。

うまみが残っているからこその一品です。

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引頭佐知(いんどうさち)日本料理きほん学級(1月17日)鶏の水炊き・菜の花の辛子醤油・切干大根のピー

2010年02月08日 | 和食はじめの一歩教室

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今日の鶏の水炊きは、中ぬき(内臓ぬき)の鶏を

さばいてつくります。

重さは、1、2kg位です。

2kg位のもありますが、1~1,200gくらいが

女性には、さばきやすい大きさです。

よ~~く洗って、タオルで拭いて、始めましょう。

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手羽、もも肉を関節から切り落とし、食べやすい

大きさに骨ごとぶつ切りにしていきます。

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水炊きは、昆布を加えて炊いていきます。

普通は昆布だけですが、わたしは、ねぎが好き

なので長ねぎを1本入れて炊きます。

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今日は、右の、須山さんが最初から火加減とアク

取りを担当。

成果は・・・・・こしたあとの鍋をごらんください。

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さて、和え物に使う出汁をひきましょう。

かつお節を削り、削り立てで一番出汁を引きます。

引き立てをみんなで少しずつお味見。

淡い上品なうま味に、ほっこりします。

でもね、

和え物の浸し汁に使う出汁。

それは、一番出汁がおいしいに決まってますが、

かつお節だけの出汁や、二番出汁でもOKですよ。

但し、二番だしは、本枯節のかつお節でなければ引けません。

一番出汁を引いたあと、まだまだ、うま味が残っていますからね。

二番だし以外にも、おいしい利用法がありますよ。

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唐揚げ用の鶏肉は、下味をつけておきます。

香辛料を少量づつ混ぜています。

長ねぎの葉が余ってるので、これも使いましょう。

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水気をしっかり拭い、片栗粉をまぶして2度揚げ

します。

下の写真は、熱した油に鶏肉を入れたところ。

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[水炊き用の野菜の下ごしらえ]

人参、昨日は西洋人参でしたが、

今日は京人参。水からゆでますよ。

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白菜は、葉と茎は厚みがちがうので、

こんな風に茎と葉を分けてゆでるといいですね。

ゆでてから、いただきやすい大きさにザクザク

切ります。

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春菊はさっとゆでて、手早く水にさらして(1分位)

冷まします。野菜はすべてそうですが、水に浸け

っ放しにしておくと栄養が水に溶けていきますよ。

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辛子醤油和え用に、菜の花をゆでています。

菜の花は、すぐゆだります。ゆですぎるとクタクタ

になりおいしくありませんので注意してください。

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芽キャベツ、春菊、人参、白菜、糸こんにゃくは、

それぞれゆでます。長ねぎ、巻き湯葉、生椎茸は

切るだけです。

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コトコトコトコト・・・鶏を炊いていきます。

スープが透き通ってるでしょう?

アクと余分の脂を丁寧にすくい取ったからです。

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こしましょう。

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いい香りです。くさみなど、まったくありません。 Img_2657

澄んだスープが取れました。

(昆布は、入れなくても結構です)。

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鶏肉を戻して火にかけます。

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切干大根のピーナッツ和え。

春菊の茎を少し混ぜあわせてみました。

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菜の花は、辛子じょうゆでさっと洗い、下味をつ

けます。

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脇から辛子じょうゆを注ぎ、かつお節をあしらい

ます。こういう場合のかつお節は調味料として考

えてください。

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器をかえてみましょうか。

同じ料理だけど、印象がちがうでしょう?

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さあ、煮立ってきました。

いただきまーーーーす!

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まずは、鶏肉をいただきます。

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鶏肉を食べ終えたら、おいしいスープのあとに

野菜や麺、お餅を入れていただきます。

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おまけ料理の、唐揚げの写真、取り忘れです。

唐揚げ、ま、そのうち、またつくりましょう。

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