引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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いんどうさち日本料理教室(2009年7月11日)オクラの土佐和え、夏野菜のカレー風味煮、豚肉の冷製、

2009年07月12日 | いんどうさち日本料理本科

かつお節、

今日は、とろろ汁と土佐和えのために

削っておきましょう。

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豚肉の冷製の下ごしらえ。

肩ロースを使います。

タコ糸でしっかり縛ります。

意外とみなさん時間がかかりました。

前日に縛り、霜ふっておくといいですね。

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4人分で400g。

でもこういうものは、800g位ゆでておくと、

なにかと便利です。

今日は、1200g。

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沸騰湯でさっと茹でます。

さっとですよ。

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煮はじめます。

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長ねぎ2本丸ごと。生姜1片加えて、

沸騰するまでは強火。

アクをすくったら、弱火。

豚肉を取り出したら、そのまま冷まし、

浮いた脂をすくって、翌日は、スープを。

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付け合せ用の茄子。

蒸しました。

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オリジナルのたれです。

好評でした。

出汁と和の調味料だけです。

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1時間半、ゆでました。

豚肉は、1時間~3時間くらい茹でましょう。

3時間ゆでると、

トロトロっとやわらかくなります。

そのためにも、タコ糸は、必要です。

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冷ましてから薄切り。

ですが、時間がないので、切りました。

薄切りは無理なので、厚切りのわたし(涙)

あ、鍋のまま冷ませば薄切りできますよ。

味、柔らかさの面でもそうしてください。

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きゅうりは蛇腹切り。

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枝豆は、ごはんに使います。

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むしって、洗って、すり鉢で塩もみします。

たっぷりの塩を加えてすりすり、もみもみ。

ほら、こんなに汚れが・・・・。

鍋には、熱湯を沸かしておいてゆでます。

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ゆでたら、さやから枝豆を出し、

薄皮をむきます。

右は大葉。

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夏野菜のカレー風味煮に取り掛かります。

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じゃがいもは、赤い皮のレッド・ムーン。

香りのよいじゃがいもです。

下の写真。

材料は5種です。

レッドムーン、いんげん、えび

人参、干し椎茸。

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煮はじめました。

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これだけで出汁は2C。

この出汁は、業務用真昆布と

花かつお「だしはこれ」

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出来上がりです。

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とろろ汁。

大和芋をすりおろします。

わたしは、山芋の味を楽しむため、

卵は使いません。

だから、おいしい出汁が決め手です。

出汁は、業務用真昆布と削りたて枯本節。

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飽きたら選手交代ね。

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とろろ汁、ミキサーならあっという間。

でもすり鉢でするとろろは、

ふ~くっらしててます。

空気を抱きこむからですね。

舌ざわりが違います。

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なめらかさ、わかりますか?

こんなの、外では食べられません。

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ごはんが炊けました。

塩ゆでした枝豆、大葉を加えて混ぜます。

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涼しそうでしょう?

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土佐あえ。

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塩ずりしてから、納豆のように、がーっと

混ぜて、醤油とすだちでいただきます。

青くさいのが嫌でしたら、さっとゆでてから。

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とろろ汁のおいしかったこと。

忘れないでくださいね。

出汁とすり鉢、惜しまない手間もね。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

今回、料理に使用した野菜のうち

なす、トマト、枝豆、にんじん、じゃがいも、

きゅうりは、久松農園の宅配野菜です。

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日本料理きほん学級(2009年7月)いか、豆鯵、海老の南蛮漬け、冷奴、茄子とピーマンの味噌炒め煮、わ

2009年07月07日 | 和食はじめの一歩教室

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日本料理きほん学級、土曜日クラスです。

女子6名、男子2名。

出汁とり教室で知り合ってできたクラスなので

みんな仲良し。

1人1人現れるたび、やあやあ、と挨拶。

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南蛮漬けのいか。

小松くんがさばきます。

「頭をしっかり持って、足を引くの!」

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そうそう。

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はい、はらわたがとれました。

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長ねぎは、金串に刺して両面を焼きます。

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南蛮漬けの野菜です。

オクラ、青とうがらし、紫玉ねぎ、レモン

長ねぎ。

トマトは、か、か、関係ありません。

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夏は、パーテイの多い季節。

作って3~4日は保存できる南蛮漬けがあれば、

らくちんです。

漬け汁の割合は、おぼえておきましょう。

今回は、いか、海老、豆鯵の南蛮漬けに。

殻つきの海老、豆鯵も

片栗粉をつけて揚げます。

いかは、皮をむき、3cm角に。

海老は、背ワタをとり、

豆鯵は、腹ワタをとります。

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いかが揚がりました~♪

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材料がまんべんなく漬かるよう

スペース確保中。

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はい。海老揚がりました~。

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豆鯵も揚がりました~。

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できあがりです。

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五分搗きごはん、炊けました。

お釜の内側をしゃもじでなぞります。

一周したら、ぐいっと、返します。

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茄子とピーマンの味噌炒め煮。

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下は、冷奴用の豆腐。

3度水を替えてます。

氷を加えてね。

冷蔵庫できりりと冷えた冷奴もいいのですが。

あんまり冷たいと豆腐の味がしないでしょう?

氷で冷やした豆腐、おいしいですよ。

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冷奴の薬味は、たくさんあります。

でも多ければいい、というものではありません。

冷奴というのは、

濃厚な味の揚げ物とか、煮物の間で、

さっぱりといただくものです。

3種くらいの薬味で、

涼し気にさっぱりと豆腐の味を

味わうのがいい、とわたしは思っています。

しょうが、青ねぎ、削りかつお Img_3674_2

味噌汁用のわかめとみょうが。

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吸口にみょうがを。

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「汁物は最後に盛ります。

汁物が運ばれたら、いただきます、ですよ」。

ごはんは、左。

汁は右。

「はい、いただきます!」

「いただきます!」

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左の女性加藤亜沙子さんは、

この4月末、

名古屋市中村区で自然食レストランをはじめました。

店名は「つらなって」。

お近くの方は、ぜひ、いらしてください。

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映画「未来の食卓」試写会

2009年07月03日 | ときどき日記

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「この映画は見逃さないでくださいね」

試写会のご案内をいただいた

日本有機農業研究会の方から、

そう、念を押されていた作品でした。

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<サブ・タイトル>

農薬や化学肥料による食物汚染が、

子供達の未来を脅かす。

すべての学校給食と、

高齢者の宅配給食を

オーガニックにしようと

フランスの小さな村が

立ち上がった。

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環境汚染、地球温暖化、農薬、化学肥料、

食品添加物などなど、多くの問題を

食の観点から指摘したドキュメンタリー映画です。

ドキュメンタリーですから、事実です。

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農業のあり方と食生活。

切り口はいくつもありましたが、

料理をするわたしは、

こどもたちがオーガニックの給食を

食べ続けていくことで

食への意識が高まり、

変化していく過程を楽しみました。

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南フランス・ガール県

バルジャック村の小学校では、

オーガニック給食を導入。

と同時に

こどもたちに農業体験をさせるべく、

校庭に畑をつくり野菜づくりを指導していきます。

給食の厨房では、

地元で獲れたオーガニックの野菜を愛しむように扱い、

料理をしていく調理師。

料理を食卓に配膳するたび、

家庭における母と子のように、

こどもたちの顔や料理の反応を確かめ、

問いかけます。

「味はどう?」と。

率直に感想を述べるこどもたち。

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やがて、野菜が育ち、

こどもたちは収穫し、厨房に運びます。

調理師は、その野菜を使って料理をつくり食卓に。

こどもたちに訊きます。

「どう?」

こどもたちは、

自分たちが育てた野菜で作られた料理を

新鮮な思いで食べます。

しかもおいしい。

次第に、

こどもたちの味に対する反応が、くっきりしてきます。

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1年後、こどもたちの嗜好は変わり、

すっかりオーガニックに目覚めてきました。

ただ1人、

フライドポテトが好物のフィリップという子は、

オーガニックの野菜の味がわからず、

「どう?」と訊かれても無言。

目が泳いでいます。

しかし、その後、給食を食べ続けるうち、

発言するようになったといいます。

こどもの好みが変われば、親も変わります。

親たちも、こどもに影響されてオーガニックに目覚め、

「すべてオーガニック、というわけにはいかないけど」

と食卓を変えていきます。

食料を直接購買する親の意識が高まり変われば、

企業も変わり、農業のあり方も変わらざるを得ないでしょう。

それが今、真剣に立ち向かうべき「未来の食卓」です。

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多くの深刻な問題をまとめた映画です。

しかし、さすがフランス映画。

美しい画面構成で問題を提示しています。

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「未来の食卓」を観た翌日。

隣の駅・千歳船橋にある「岩手屋」という

岩手県のアンテナショップでのこと。

70代前半と思われる女性が

「こんなところに岩手の店があったなんて」

と、岩手なまりの言葉で入ってきました。

その方が野菜を手にとり

「野菜も岩手から?うれしいね」

店主の若い女性(30代)

「はい、うちの野菜は全部、岩手の無農薬です」

その女性

「わたしの実家は岩手で手広くやってた農家。

そんなことができるはずがない。

減農薬ならわかるけど、無農薬だなんて

いい加減なことをいうんじゃないの」

店主

「わたしも実家は岩手の農家です。

うちは無農薬で野菜作ってます。

今は、土に手をかけて土を改良していけばできるんです」

「いや、絶対使ってる!不可能だ。

それでなきゃ農家は食べていけない」

「使ってません!

それでなきゃ、わたしこの店やってません」

土をつくればやれます」

真剣にやりあう2人。

・・・・・・・・・・・・・・・・、

映画では、有機栽培農家と一般農家との

対話のシーンがありました。

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こんな偶然に出会うなんて・・・。

千歳船橋版の「未来の食卓」の1シーンでした。

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「未来の食卓」8月上旬より一般公開。

2008年フランス映画・112分

銀座シネ・スイッチ

渋谷アップリンク

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