和食ラボでは、料理の他に
「手作り食品」をつくります。
6月は梅干しに挑戦しました。
写真は、中粒の梅。
梅酒用には果肉の多い大粒が
適していますが、梅干しには
(わたしは)小粒と中粒がおすすめ。
理由は、つぶれたりもしませんし、
食べるのにちょうどいい大きさ、
お弁当箱に入れても、ご飯との
バランスが美しいですし。
残念ながら小粒は見かけることが
少なくなり、中粒は全く見かけません。
この梅は、マイ・ファ-マーさんに
お願いして取り寄せてもらった石川産。
不揃いで傷もありますけど、無農薬
(殺虫剤も)ですので安心して漬ける
ことができます。
梅農家さん、小粒や中粒の梅、
ぜひ栽培してください!!!!!
梅の主成分はクエン酸。
薬効は、挙げればきりのない位
多く、疲労回復、下痢止め、胃酸の
働きを促し、食欲を増進し、タンパク
質の消化を助けます。
(たとえばお肉好きの人は、
1日1個の本物の梅干しをどうぞ)。
梅の中の「仁」には、公害等の
デトックス効果もあるそうですよ。
「一家に梅干し」
今年は、きっかけ作りになれば
いい、そんな思いで強制的に梅を
押し付けた形で始めてみました。
梅干し用には写真の梅のように、
少し熟度の進んだものが適しています。
まずは、梅をよ~く洗って、
半日水に浸けておき
お1人1kgづつ、ジップロックに
入れて塩(自然塩)をまぶして
お持ち帰り。
もちろん漬け方のレシピ付きです。
7月に伺ったらみなさん陶器や
ホーローの容器に移し、漬け続けて
いるとのこと。安心しました。
「子育てしてるみたいです」
そんな感想もいただいたり。
赤紫蘇を加えないで、
このまま干す白漬けも
梅そのものの香りが高く、
捨てがたい味です。
2週間後、赤紫蘇が出回ります。
赤紫蘇は、できれば両面赤い、
[ちりめん紫蘇]がよいのですが、
残念ながら、
今年は、出会えませんでした。
赤紫蘇を分量の塩(自然塩)で
ギュッギュと充分もみ、アクをぬきます。
赤紫蘇は、梅酢のクエン酸にあうと
赤く発色します。
7月末だったか、朝10時。
こうして
3~4日、日光に当てます。
ザルを立てかけて風が通るように
干せたらいいですよ。
途中で梅を裏返すことも大切。
同じ日の夕方4時半。
梅酢も日光に当てるのは、
日光消毒のためです。
しかし、その日以来、
亜熱帯のような天候が
続き、安心して干せません。
天気予報をみて、
天気が続きそうな日に、また再開
しましょう。
からりと晴れた、9月まで待っても
いいのです。
自然食・健康食ブームで、梅干しも
人気とのことですが、店頭で表示を
みると化学調味料などで調合した
食べやすい加工食品の梅干しが
ほとんどです。
塩分15%以上の、できれば18%
~20%の、しょっぱい&すっぱい
梅干しが健康を守る本物の梅干し。
本物の梅干しが生徒さんの家にも
伝わるよう祈ります。