引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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カチュオブシ。

2017年08月22日 | ときどき日記

「質問してください。

なんでもいいからお願いします」

 

(世田谷線車内でのこと。

対面式の座席に座った

小さな男の子とお母さん。

坊やは、なぜか丁寧語で

向かいのお母さんに質問を催促します)

 

 お母さんは周囲に遠慮がちに、

上半身を坊やの方にかがめて小さな声で

ママ「はい、じゃ、昆虫の名前をどうぞ」

坊や「はい。

それでは「カ」のつく昆虫にします。

カブトムシ

カマキリ、

カミキリムシ

カチュオブシ

カメムシ

カナブンです」

 

ママ「はい、

ちょっと質問があります。

カツオブシはどんな昆虫ですか」

坊やは立ち上がり

「大きい昆虫です。

(両手の親指と人差し指で、

かつおぶしの形をエアで作り)

こんな形です。

ほかの昆虫は、食べられないけど、

食べられます」

ママ「カツオブシは、昆虫ですか」。

坊や「名前が昆虫みたいですから、

ボクは昆虫の仲間に入れました」。

ママ「わかりました」

 

ママ「保育園で仲の良いお友達の

お名前教えてください」

坊や「00ちゃんと00ちゃんです」

ママ「2人だけですか?」

坊や「はい、なかのよい子は、

2人だけでいいんです」

 

ママ「夏休みの間に、いろんなところに

行きましたが、1番楽しかったのは

どこですか?」

坊や「シュカイツリーです」

ママ「えっ? スカイツリー?」

石垣島も行きましたよね? 

石垣島も楽しかったでしょう?」

坊や「シュカイツリーのほうがすごかったです」

 

ここで、私の隣で読書をしていた男性が

本をとじ、口をはさみます。

どうもパパのようです。

パパ「石垣島が1番じゃないの?!」

坊や「はい」

パパ「水族館は?」

坊や「シュカイツリーが、一番です」

 

丁寧語は面接の練習なのか、遊びなのか、

いずれにしても、

幼いながら自分を持ってる、

ぶれないユニークな坊やでした。

 

カチュオブシ、

こちらのお宅では削る習慣がおあり

なんでしょうね、きっと。

 

電車を降りてからも、

うれしくて、おかしくて・・・・

今日もいい夏休みでした。

 

 

 

 

 

 

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