引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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亀印文化鍋

2013年02月20日 | わたしの器と台所道具

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うちには炊飯器がありません。

ごはんは文化鍋か土鍋で炊きます。

文化鍋は、早い、おいしい、一鍋多様、

筍をゆでるとか、煮物につかうとか、いろんな料理に

つかえて便利です。

アルミキャストという厚手のアルミの鋳物製品なので

保温性が高く、一度沸騰させると弱火で調理できると

いうのが利点。エコなお鍋です。

それにね、炊飯器のように置き場所が不要。

強火で4~5分で沸騰して、10分弱火、10分

蒸らして炊きあがり。

ただし、炊けたらお櫃に移すなどし、いつまでも

鍋の中に入れておかないようにしましょう。

これは、アルミの鍋全般に言えることです

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これは、いまつかっている亀印の文化鍋。

平成何年だったか、新しく亀印の文化鍋を求めたら

このデザインに変更されていました。

Img_0123

これは旧型。

取っ手がかっこいいでしょう?

Img_0125_2

長い間つかっているうちに取っ手が欠け、

何度か火傷をしたりして、つかいにくくなったので

新しいのを求めたのですが、デザインが変更され

てたのにはがっかり。

たしかに旧型は、カロリーの強いコンロで強火を

続けていると取っ手が焦げやすいのが欠点でした。

が、ともかくごはんがおいしく炊けるし、便利だし

沸騰したときのカタカタカタカタという歌うような音

が気に入ってました。

「どっかにないかなぁ」

ときどき思いついては、ふらりと金物屋でさがして

いましたが、なにしろ20数年前に廃番の商品。

いままでは、どこにもありませんでした。

しかし、

「昭和から営業している金物屋ならどこかに

あるはず」

今年からは本腰を入れてさがしはじめました。

おぼろげながら覚えている、このラベルが目印。

会社名は遠山。

わたしの世代の呼び名は「遠山の亀印の文化鍋」。

Img_0124

先日のこと、

地元の経堂の金物屋で鍋の棚を物色していたら

「なに?なにさがしてんの?」

同世代の店主があらわれます。

「亀印の文化鍋、昭和のころのないかしら」

「あーー、遠山軽金属株式会社の亀印ね、

うちいっぱいあったのよ。

最近までも、ぽつんぽつんと売れてさ、

でも全部、売り切ったから、もうないな。

今のならあるよ」

「今のは持ってる、でもあのころの方が優れてた

ような気がするの。もっとドシッとしてた。

材料のちがいかなァ、沸騰したときの音も

ちがうのよ」

「ああ、そう言われりゃ、そうかもしれない」

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「あの一番上の右端のあれ、なに?」

ほこりをかぶって不透明になったビニール袋に

文化鍋があるではありませんか。

「あれ?あれか、文化鍋かも」

店主、はしごをかけて昇り

「売り切ったと思ってたよォーーー、残ってたか」

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現在の文化鍋も、おいしく炊けますが、

昭和の旧型の文化鍋、おいしいです。

熱の伝わり方がちがうんでしょうね。

ごはんがふっくら。

16日のだしとり教室からつかい始めました。

みなさま、おたのしみに。

PS,

みなさま。ご近所の金物屋で22cmの旧型を

見つけたらご連絡ください。

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2月20日

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コメント (2)
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