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「おだしはとってます。
でも、な~んか物足りないから、
化学調味料ちょこっと足しちゃうんですよね」
正直にお話くださる方がお2人ありました。
「うま味は感じるんですけど、
いまひとつ満足感がないんです。
だから、なにが問題なのか知りたくて」
だし素材のちがいが大きいですね。
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5種のだしをとりました。
だしの味見は、昆布だしを入れると7種。
詳細はごめんなさい。
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写真は、真昆布と利尻昆布を水に浸けたところ。
中央の方は、金沢のご出身。
だしのことをよくご存知で、且つとても熱心な方。
的確なご質問をなさるので有意義な日となりました。
4つのガス口を利用し、
次々とだしとりをしていきます。
次々と味見をします。
<昆布+花かつおの一番だし>
菜ばなのからしじょうゆ和え
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拙著「だしとり教室」86ページ
ブロッコリの辛子じょうゆ和えを
菜ばなでつくりました。
<昆布+花かつおの一番だし>
炊き込みごはん。
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拙著92ページ。
お釜の内側の色のせいか、上は茶色っぽく、
下は白っぽく写っています。
実際は、中間の色です。
すまし汁
<昆布+本枯節の一番だし>
絹ごし豆腐のかき玉汁
吸い口は、おろし生姜。
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拙著33ページ。
味噌汁
<昆布といりこの合わせだし>
焼き麩と青ねぎの味噌汁。
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豆腐とわかめの味噌汁のだしと味噌の
割合でつくるかんたん味噌汁。
小分けにしてだしでうすめれば、
離乳食になりますよ。
食後、
「だし素材に安さを求めちゃだめですね。
反省しました」
「深いですね。とっても満足いたしました」
しっかりと納得していただけました。
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ときどきこんなご質問を受けます。
この日もそうでした。
「毎回、おだしとってお食事つくってらっしゃるんですか」
「そうですよ、だしの必要な料理のときは当然」
とお応えすると、
「たいへんですね」とか
「面倒くさくないですか」
と返されます。
「だしは料理の基本」といいますが、
だしは、おいしい料理をつくる「土台」。
まずは「だし」。
面倒だなんて、考えたことありません。
それより、
せっかくの材料,がもったいないと思うのです。
食べることに「面倒くさい」は、やめませんか?
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今回、お顔写真お断りの方がいらっしゃいました。
ご希望の方は、どうぞご遠慮なくお申し付けくださいませ。