引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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♪ 青森県三沢市出張だしとり教室・第3回ふきのとう篇=VOL.3

2012年07月08日 | いんどうさち出張・だしとり教室

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6月23日

今日は2日目。

ただいま、10時。

だしとり教室は午前11時からです。

今日も手の空いたときに撮ります。

では~~。

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妙さん。

「ふきのとう「のおじょうさん。

2009年からの企画立案&進行役です。

献立も、妙さんが拙著「だしとり教室」より

ピックアップしています。

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スタッフ古田さん。

銀行勤務のご主人が三沢支店に転勤

されてからのご縁だとか。

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現在は八戸にお住いですが、どこに転勤

されようとも(たとえば弘前のときにも!)

國さんを支えてこられました。

.

その古田さんをずっと見ていた妙さんは

「青森ですからね。晩秋から春にかけては、

豪雪や吹雪とか厳しい気象条件の日が

続くんですよ。なのにずっと通い続けて

下さったんです」

本当に真似のできない努力です。

ご主人が在職中は、支店長夫人。

しんとした、たたずまいの素敵な方です。

この写真を撮ったあと、

「古田さん、ふきのとうにいらして何年に

なります?」と尋ねたら、

わたしの方を向き、

ほわっと、頬を染めて、きっぱりと

「22年です」。

.

今日もお世話になります。

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さて、教室がスタートする前に、

まずはお土産用のひじきや切干大根、

いりこめしをつくりおきします。

そのためのだしとり中です。

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一番だしがとれました。

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「おだしのとりたて、いかがですか?」

梅をとりにいらした方に試飲をすすめます。

「うん、おいしい!なに、このだし?

え?煮干?」

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次の方にも、

「どうぞ!」。

「おいしいわ~~、

え、今日これから教室なの??

知らなかった。

参加したいわぁ。空きはないの?」

「ないんです、すみません」

.

だしが冷めたら、

いりこめし、切干大根、ひじきの煮物

どんどん炊いていきます。

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11時。

だしとり教室スタート

3種のだしのとり方をお見せします。

昆布とかつお節の一番だし。

いりこと昆布のだし2種。

いりこと昆布のだしは、あるだし素材を

変えて味の比較をします。

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下の写真の左の方は、福岡出身。

昆布、かつお節、いりこ、あご、干し椎茸・・・・

だしで育った方なのでスタート前はだし談義

に花が咲きました。

「いりこなんかでとっただしがおいしいのは

わかってるんだけどね。いま、妊娠9ヶ月。

4歳の子どもがいるし、忙しいから今は、

ここで買った、だしパックで代用してる。

お腹が重くて、主人のお弁当つくりが正直、

ちょっとしんどい。お昼は職場(自衛隊)で

食べてくれるとラクなんだけどね。

わたしがつくったお弁当がいいって言うから、

よっこらしょって頑張ってつくってる。」

.

「わ、おいしい!!!」

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左から2番目は、小3のさくらちゃん

後方で、バンダナかぶってるのは・・・?

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2009年から参加のすみれちゃん。

4年生になりました。

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即、カウンター内に入って、いりこのアクとり。

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こうきくん。

2人は同じ小学校の同級生だそうです。

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すみれちゃんのお姉さん(高校1年)の

翠さん。、気がついたらお手伝いを。

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さて、青森といえば、しじみ。

うれしいことに、左の方・沼山えり子さんが、

小川原湖産の大和しじみを差し入れして

くださいました。

採りたてです。しかも夏が旬ですから、

見た目よりもむっちり身が入っており、

ずっしりと重いんですよ。

地元の方にとって、身近な食材のしじみ。

お味噌汁がおいしくなるポイントを

3点お伝えできてホッとしました。

お伝えしたいな、と思ってましたので。

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洗う前で、この輝き!!!

結局、お味噌汁は2種になりました。

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火にかけておきます。

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切干大根をだし煮込み中。

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試食をどうぞ。

唐辛子がきいてますが、ボク大丈夫?

「大丈夫みたいです」

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このあとは、だし巻き玉子を焼きます。

.

わたしのデモのあと、

「だし巻き玉子、焼きたい方どうぞ!」

小3のさくらちゃんが登場。

バンダナをキリリとしめて挑戦します。

.

お母さんに「さくらちゃんのこと覚えてます。

2年前にも参加してましたよね」と言ったら、

「ええ、あの後、あの日のお料理のレシピ

ノートを自分で作って復習してるんですよ」。

五目ずしとお吸い物でした。

2年前って、1年生のときです。

4月でしたから、1年生になったばかりの

ときです。

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そう、そこに箸をさして・・・。

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すみれちゃんも焼きます!

ふくらんだところをつぶしてね。

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油を引いて、玉子を入れて・・・・。

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すみれちゃんの玉子焼き、できあがり!

大人でも難しいのに、よくがんばりました。

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ひじきと油揚げの煮物

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再び、しじみを火にかけました。

しじみの香りがし始めたら、

ボク、香りのするお鍋をみてそわそわ。

あ、お姉さんのさくらちゃんを

見てそわそわなのかな。

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アクとり中です。

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アクがとれました。

見て、見て!

きれいで肥った身がみえるでしょう?

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いりこめしもできあがり!

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切干し大根と油揚げの煮物!

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いただきます!

切干大根、ひじきの煮物、だし巻き玉子、

いりこめし。

まずは、お豆腐のお味噌汁でいただきます。

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ボクは食欲旺盛です。

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おかわり5杯!こうきくん。

お豆腐のお味噌汁の次はしじみのお味噌汁。

「こうきくん、4杯目ですよ(♪)」と妙さん。

こうきくん、しじみのお味噌汁に夢中です。

お椀の向こうのしじみの殻にご注目。

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身を残さず食べます。

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結局、5杯!!!。

やっぱり青森の子です。

しじみ好きなんですね。

こういう子がお父さんになり、

しじみのお味噌汁が続くのでしょう。

.

「塩分大丈夫かな?」と、

お思いかもしれませんが塩分が

まろやかな玄米味噌(ムソー)ですし、

それくらい小川原湖のいしじみがおいしい

ということです。

今日ぐらいいいじゃないですか。

.

一粒、一粒、ていねいに身を食べてます。

この食べっぷり、のみっぷり・・・わたしが

漁師なら、ウルウルします。

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食後のだんらん。

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終了です。お疲れさまでした。

ありがとうございました。

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國さんと古田さん。

お茶で一服。

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おーー、大の字。

3時間、よくじっとしてました。

進藤さんちのボク。

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すみれちゃんからプレゼントを

いただきました。

カーネーションの下には四つ葉の

クローバーを敷いてあります。

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つづきます。

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♪ 青森県三沢市出張だしとり教室・第3回ふきのとう篇=VOL.2

2012年07月08日 | いんどうさち出張・だしとり教室

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6月22日

だしとり教室1日目です。

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昆布とかつお節の一番だしの試飲です。

昆布は、天然真昆布(ムソー)。

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「どれ、どれ」と國さん。

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「飲んでる、飲んでる」

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「じゃ、次は昆布といりこの合わせだしね」。

2類種です。

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一昨年の五目ずしをつくった、かえでちゃん。

中1になりました。

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おいしーー、と、またまた笑顔。

2種の味くらべで、素材の力を納得です。

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だしをつかって。

「だし巻き玉子、焼いてみたい方、どうぞ!」

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30個のたまごを溶きました。

わたしのデモのあと焼いていただきます。

お仕事をぬけて参加の堀さん。

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かえでちゃんもトライ!

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「あわてなくていいからね」

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「焼けた・・・・」

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「ほら!」

かえでちゃん作。

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いりこ飯です。

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豆腐とねぎのお味噌汁もできあがり。

「いただきま-す!」

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ひじきの煮物、切干大根の煮物もできました。

こんなに小さな坊やも長時間、静かにしていました。

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芦原先生の家庭菜園

食後、芦原先生(元高校教師)とお話していて、

青森名産の食用菊の話題に。

芦原先生は、トップの写真の左端の方

「食用菊、わたし、育ててるわよ」と仰るので

「わー、見せてください」と無理やり押しかけました。

食用菊です。

3種の食用菊。葉もてんぷらでいただけますよ。

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いちごです。

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「いちご、おいしそうですね」と近寄ったら

靴がズブズブズブ~~と沈みました。

農薬も化学肥料も無使用の畑。

やわらかいんですね。

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ハウスの中は、わたしの理想の畑でした。

なす、トマト、ピーマン、ねぎ、きぬさや、

いんげんなど・・・・チョコチョコ、いろんな

作物を植えてあります。お隣にもう一棟

ありそこにもチョコチョコ、チョコチョコ。

「いろんなものつくってみたくてね。

でも、もてあましてももったいないないから、

少しづつね。家で食べる分と東京の娘

に送る分ね」、

家庭の畑、ここにあり。

いいなぁ。

.

「ここで過ごす時間は楽しいでしょう?」

「なーーんにも考えない。無心になれて幸せ」

.

「畑は一番好きな場所。

種、まくでしょ。ワクワク、ワクワクする。

芽が出るでしょ。こんどは成長が楽しみになるの」

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にんにく。

玉ねぎの葉に、そっくりでしょう?

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「まだちいさいけどね」。

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ハウスの外には、ブロッコリ、カリフラワー、

スティック・セニョール、タマネギ、イチゴ、

ニンニク、じゃがいも・・・・・・・・。

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いちご、我慢ができなくて2粒いただきました。

ああ、もう、やっぱり、摘みたての味は格別。

甘ったるくなく、さわやかな甘さ。

みずみずしくて昔のいちごの味がしました。

「いちごはね、もっとたくさん植えてたの。

孫(男の子)が小さいうちは、ここで一緒に

つむのが本当に楽しかった・・・」女の子

だったら、今も摘みにきてたでしょうね。

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芦原先生、本当にありがとうございました。

写真は、いただいた野菜です。

おおきな葉の中はカリフラワー。

すべて完全無農薬、しかも獲り立て。Img_2128_2

ふきのとうへ送っていただいた車の中で

「ふきのとうは、わたしの暮らしになくては

ならないものなの。

わたし、1日中、忙しくしてるでしょ。

ちょこっと寄ると気分転換できて充電できるの。

できるだけ、どんな形でもいいからいつまでも、

長く続けてほしい」

.

ふきのとうに帰ったら、

酒田さんが長女の翠さん(高1)を伴って来店中

でした。かえでちゃんを迎えがてら、親娘で教室

の後片付けを手伝いにいらしたようです。

「お嫁入り道具にします」と、3人のおじょうさん用に

「だしとり教室」と「乾物のレシピ」購入されました。

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このあと、再びエゴスキューのおさらいをしました。

.つづきます。

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♪ 青森県三沢市出張だしとり教室・第3回ふきのとう篇=VOL.1

2012年07月08日 | いんどうさち出張・だしとり教室

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家庭の基本のだしとり

自然食品店「ふきのとう」さん主催のだしとり

教室は、2009年、2010年と2年間続けて

催しています。

今年は、2冊の拙著の出版記念だしとり教室を

催すことになりました。

テーマは、家庭でかんたんにとれる基本のだし。

テキストは「だしとり教室」(アノニマ出版)です。

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前日・6月21日

東北新幹線で八戸へ。八戸から三沢へは

電車が間引きされているため、今回は、

八戸からタクシーで入りました。

タクシーは、酔い止めのため、いつものように、

助手席に乗車(笑)。

駅から離れるとすぐに田園風景が広がります。

道路の左右には田んぼ。太陽に反射して

水面がきらめき、早苗はそよぎ、黒い畑には

作物が育っています。

運転手さん(蛯名さん)がいろんな職歴の

ある人で面白く、ほとんど観光タクシー。

「ここは、ほうれんそうの畑、あの小さな苗、

ほうれんそうですよ」、「これは、人参」

案内付きで走ります。

.

写真は、六戸(ろくのへ)で見かけた牧場。

どこまでも続く草原に牛が放牧されています。

「黒毛和牛です」と運転手さん。

「わーー、牛が、ゆったりリラックスしてますね。

緑が深くて幸せそうだぁ、恵まれた牧場ですね。」

「ここは、牛の託児所のようなところでしてね。

牧草地帯を持たない畜産家が、一定期間

預けてるんですよ」

「は~~~」

これは、レンズを拡大にして撮った写真です。

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約35分で三沢市の「ふきのとう」さんに到着!

.

タクシーを降車して、そっとお店をのぞくと、、

店主・佐藤國子さん、スタッフの古田さん、里

帰り中の妙さんの姿が見えます。

3人共、蟻んこのように右往左往、超忙しそうです。

店内に入って納得。

今日は、紀州から梅が入荷したのでした。

.

店内には大量の梅、梅、梅、梅、梅。

計量したり、お客さまに入荷の電話をしたり大忙し。

店内いっぱいに、さわやかな梅の香りが

充満し、うっとり。

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契約農家の南高梅です。

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明日のだしとり教室の準備をしながら、

ふきのとうを紹介すべく、ウオッチングをしました。

多忙なお客さまの分は、レジ横のテーブルで

塩漬けまで手伝い、手渡ししています。

初心者には、手取り足取り教え、「がんばって

漬けてね!」と、エール。

ふきのとうさんは、ただ売れて、うれしいお店

ではないのですね。

.

味噌、たくあん、梅干しは、家にあるべきもの。

「漬けるの勧めてるのは梅干しだけですか?」

「味噌とたくあんも。

だって、味噌、たくあん、梅干し、この3点は、

日本人の食生活に欠かせないものだもの。

この3つがあれば、なんとか健康に生きて

いける。

だから、うちのお客さんには、半強制的に

漬けてもらってる。いや、漬けさせてる(笑)。

毎年、毎年、漬け続けていけば、そのうち、

その家になくてはならないものになるのよ。

そうすると、自然にそのうちの子どもに伝

わる。その子が結婚したらまた漬ける。

この食文化は、決して失くしてはいけない。

守り続けてほしい。

そのためにふきのとうは、あるの。

その思いがあるから、店、続けてるの」。

.

お客さまの梅を一粒一粒拭いている佐藤國子さん。

お客のみなさんは、「國さん」とよんでいます。

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次々と、お客さまが梅を引き取りに車で来店。

そして、

梅を引き取りがてら、他の品を購入する人も。

國さんの、もうひとつの強力一押し商品です。

タイコウのかつお節、煮干は伊吹いりこ、

想いやりファームの生乳、オリーヴオイルの

オルチョ、アサクラパスタ。

よいしょっ、よいしょと、両腕いっぱい抱えて

車に運び入れています。

.

ふきのとうは、住所こそ三沢市中央町4-5と、

たしかに中央ですが、

三沢の駅からは車で3分の距離。

商店街でもないお店に、次々と車が停まり、

にぎわう店内は、知らない人から見たら、

不思議なお店なのでは。

今回は、多くのお客さまとお話しましたが、

國さんとお客さまは、

厚くてゆるがぬ信頼関係で結ばれています。

「國さんを信じてついてきました」

「國さんがいいというものには間違いがない」

「國さんの勧める食生活をしていたら、

おかげさまで家族の意識が変わり、家の中が

平穏になりました」。

「こんなにきれいにしてあるお店、三沢の

どこをさがしてもありません。そういう面でも

安心」と、お客さま。

.

きれいといえば、

冷蔵ケースの中は、きちんと整理され、

清潔感にあふれています。

また、詰め込んでいないので、

よく冷えてます。

なにがあるのかがひと目で把握できて、

欲しいものの数量がひと目でわかるため、

お客はスムースに、ショッピングができます。

.

写真のこの棚は、アサクラの商品が主ですが、

新着入荷品。

右下の書籍は、今回のために再び取り寄せて

いただいた拙著です。

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國さんからのプレゼント

そうそう、ふきのとう一押しには体操も含まれており、

エゴスキューという操法で、先生は酒田央子さん。

この日、わたしは1時間たっぷりエクササイズをしました。

國さんからのプレゼントです。

人柄が温かく、素敵な先生です。

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2年ぶりのふきのとう。

スタッフは(はっきり言って)みなさん元気に美しく

なりました。酒田さんのご指導の賜物。

誰でも覚えられる、かんたんな体操なんですよ。

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さて、さて、明日は、だしとり教室スタートです。

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