引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

ラジオ収録NO.8(2012年4月27日)

2012年05月05日 | ラジオ収録日誌

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5時間熟睡。

パキッと起床。

しかし、前日の夜更かしがたたり、

バイキングの朝食は、さっぱり目。

自然に節食です。

ポテトサラダ、冷奴、とろろ、わかめとなめこの味噌汁。

「これに着色していない、たくあんがあったらいいのに」

と思いながらいただきました。

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8時半、営業の森彰一郎さんの車に乗車。

郡山から会津若松へ。

森さんはいま、原発をテーマにミュージシャンと組み、

プライベートはイベント企画に費やす日々です。

霧が深くて、磐梯山は見えません。

そろそろ会津若松です。

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打ち合わせスタート。

金本さんが、まずは、番組の流れを説明します。

①掛け合いトークしつつ料理をつくる。

②ゲストの試食&感想

③掛け合いトーク

④CM

今回は、番組内に毎回、ゲストが登場し、試食。

ということは、料理は6~7分内でつくることに。

きゃーーーーー、6~7分!!!

またドタバタになりそうです。

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中学のサッカーチームの監督と選手のおかあさん。

原発避難区域・双葉郡大熊町から避難中の方も

いらっしゃいます。

料理の試食と感想をインタビュー中。

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ゲストを上げたり下げたりで、和気藹々。

笑いが絶えません。

鏡田さんの左手にはいつもストップウオッチ。

今回も、1本1本キッチリ決められた時間内に収録し

リテイクなし。

20代、ラジオCMを書き、収録現場にいたのでわかりますが

15分の間にこんなに盛り込み、リテイクなしというのは、

やっぱり鏡田さん、すばらしい。

わたしはドタバタ、ドタバタし、ゲストとスタッフのみなさんに

笑われながら午前の部終了!

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昼食は、今回も、七日町の「満田屋(みつたや)」さん。

前回はお座敷でしたが、今回はいろりの席。

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赤々と燃える炭火。

コースをオーダーします。

こんにゃく、厚揚げ、さといも・・・、

手前は、鰊(にしん)ですよ。

手前のみそだれの入っている陶器は、確認しそびれましたが

もしかして会津の陶器、本郷焼き?

本郷焼きというのは、会津の郷土料理「鰊の山椒漬け」を

漬けるときに使う陶器です。

山椒漬けは、乾物の鰊を戻して、山椒(木の芽)をたっぷり

つかって漬ける香り高い漬物。

満田屋さんの田楽、鰊の山椒漬け、

会津にいらしたら、ぜひ、お召し上がりください。

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焼きたてを、すぐ、目の前のお皿に。

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ごちそうさまでした。

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さて、午後の部です。

帰り道、車で走っていると、

そこここに桜、桜、桜、桜が満開。

「今が見頃ですね」とつぶやくと、

「桜なら、うちの社の裏で見れますよ」と金本さん。

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はぁ・・・・・・・。

録音の佐藤直樹さん。

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はあ・・・・・・・。

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「知らなかったなぁ」

「いや、たいしたもんだ」

田楽食べて、お花見して。

さて、午後の部収録スタート。

「このメンバーの仕事、ほんと楽しい」とKさん。

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今回は、番組の中でだしをとり、お味噌汁をつくりました。

収録終了後、金本部長(59歳)は、

「だし、ね。

だしで思い出すんだけど、

うちの祖母はそれはそれは厳しい人でね。

その祖母の下、母は、きちんんとだしをとって料理してた。

その厳しい祖母に、わたしは小学生のときから

毎日毎日、かつお節を削らされてね、

かつお節削りが毎日の仕事だった。

シュッシュという音とかつお節の香り、忘れられない」。

かつお節を削る手真似をして話す金本さん。

骨組みのしっかりした体格は、

お祖母さんのおかげではないでしょうか。

明治の女性は、本当に厳しく、母方の祖母も

そうでした。

母の、わたしの育て方が「ぬるい」と、

わたしの幼少時、祖母は「引き取って育てようと

思った」と何度も言っていました。

「女性がしっかりしてなくては、家は成り立たない」

が持論。

もしもこの祖母の下で育っていたら、別人格に

なっていたかもしれません(笑)。

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収録後、佐藤賢二さんと、

イタリアのオリーブオイル輸入業者「ORCIO(オルチョ)」の

新事務所を、ちょっとだけ訪問。

場所がわかりやすく、明るくて、いい感じです。

スタッフは、お2人。

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写真は代表の朝倉玲子さんとスタッフの林さん。

朝倉玲子さん(右側)は、わたしがいつもつかっている、

イタリアのオリーヴオイル「エクストラ・バージンオイル・

オルチョ」の輸入会社オルチョの代表。

酸化していないフレッシュなオリーブオイル、オルチョ。

みなさんは、まずは、「オルチョ」とだけ覚えてください。

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林さんは、翻訳本の編集者であり、

3人のお子さんのお母さんであり、オルチョの有能な

スタッフです。

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ジャムのおみやげを頂戴しました。

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大好きな杏のジャム。

スプーンですくうと、杏の形がそのままぽってり。

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あとくちがさわやかで、ヨーグルトに乗せたら

おいしくておいしくて、ヨーグルトの量が

いつもの倍量になり・・・・・困ったちゃんのジャムでした。

コメント (3)
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2年ぶり、福島県郡山で前泊

2012年05月05日 | ラジオ収録日誌

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ラジオ福島出演のため郡山へ。

今年で8回目です。

昨年は、震災で番組が流れ

ましたから2年ぶり。

まずは降車客の多さにびっくり。

雨というのに駅前の商店や

飲食街も大賑わい。

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夕飯時ということで、

ライト・エージェンシーの代表、

支社長、次長、わたしの4人で

駅前の「魚紋」という寿司店で

合流しました。

席に座るないなや、

話題は、当然、震災の日から

この1年のできごと。

堰を切ったように話します。

TVで災害の映像は見ては

いても身近な人の話は身に

つまされます。

そして、そのときの判断力、

対処の仕方で「人間性」が

くっきりと浮き彫りに。

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放射線量の話になったとき、

佐藤賢二さんは「そうだ!」と

わたしにスマホの画面を向けて、

「線量計です。家の目の前に

設置されてるんですよ」。

公園、学校などあちこちに

設置されているそう。

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玄関を開けたら、線量計・・・・・・・・。

厳しい現実です。もしも、自分の家の前に、こういう

線量計が設置されてたら・・・想像してみてください。

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握りで、やりいか、鯵、鯛、雲丹、かつお、

こはだ、玉子焼きをいただきつつ、目の前のケースの

赤貝をチェック。

赤貝といえば、宮城県名取市のゆりあげ産です。

残念ながら地震と津波の被害にあい、昨年からは

消えました。この赤貝はどこのかしら。

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「魚紋」のご主人に

「ゆりあげの赤貝、絶品でしたね。

あの香り、歯応え、忘れられない」」とわたし。

「ええ、最高でした。

仕方なく、

いまは、韓国、中国産をつかってます。中国産は

色が黒っぽいんですが、どちらがいいとは、言え

ないですね。

仕入れた日によってもちがいますし。

今日は、韓国産です。試しに召し上がってみますか」

「ええ」

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想像よりは、ずっとおいしい赤貝でした。

でも、ゆりあげにはかないません。

「閑上では、今年は、ほんの少しだけ、獲れたそうです。

元通りとまではいかなくても、持ち直してほしいです」

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やりいかの処理、すり身で焼いた玉子焼きなどなど、

さすが一流店でした。

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次は、カクテルバー「佐々木」へ。

初めてのお客さんはSolty dogで迎えるのだとか。

「Solty dog・・・・・36年ぶりだわ」。

今夜には、Soltyなカクテルがふさわしいかもです。

話題は、変わらず当然、.震災、原発について、

あれこれ質問攻め。

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さて、マスターは、ベジタリアン。

「実は、すごいデブだったんですよ」

以前は肥満で成人病の数値が高かったのですが、

食事で見る見る好転したのだとか。

「急激に減量しました」

「賢妻の努力ね」

「いえ、料理をつくるのは64歳の妻の母です」

同居されたお義母さんがマスターの身体を心配し、

料理を担当された結果とか。

多分、震災で同居されるようになったのでしょう。

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<親と子>

支社長佐藤賢二さんの石巻の実家も全壊。

次男の佐藤さんは、車が通れるようになってから

即、入石。

避難所をさがし歩き、お父さんを探し当て、

叔母さんが生きてるらしいというので、また探し、

結局、叔母さんも連れて郡山の自宅に。

海のそばで育ち、1人暮らしで自炊していたお父

さんは魚料理がお得意。

週2回程度は、自発的に買い物に行き、

魚をさばいてお刺身や煮物などを作り、

喜ばれているそうです。

「お父さんの写真、スマホにないの?」と、

見せてもらいましたが包容力のあるにこにこ顔。

やっぱりね、佐藤さんのおとうさんならでは。

佐藤さんは30代半ばから支社長ですが、全く

ふんぞり返らず、社内では「賢ちゃん」と呼ばれて

好かれています。

頭がいいので身体がよく動き、気働きがある人ですが

お父さんがそういう方だったんですね。

今回の震災・原発は、親子、親戚間での同居が増えて

いるようです。

性格の見直し、必要かな。

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人出が多いと書きましたが、

「車の代行」が混みあってて、待てど暮らせど来ません。

 

結局、0時を回り、

時間稼ぎにまた1軒。

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飲食店はどこも込み合っており、

このお店も広いのですがほぼ満席。

復興景気なのです。

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ホテルアネックスに入ったのは1時半過ぎ。

のどが渇いて、500ccの水、全部飲み干しました。

就寝2時半。

田島さんは代行が到着するまで、あと1時間半かかるとか。

たぶん、3時ごろまで待っていたのでは。

申し訳ないですね。

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明日は、収録。

の玄関で8時半に待ち合わせ、会津若松に

向かいます。

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