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G.W.明けの6日~7日、
今年もラジオの収録のため郡山~会津若松へ。
まずは、郡山で前泊、翌朝、会津若松へ向かうのです。
郡山では、毎回、見学や見物をしています。
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郡山駅で広告代理店ライト・エージェンシー伊藤代表と
待ち合わせ、いざ、見学へ。
「行ぐべ!」.
今日の見学は2ヵ所。岩瀬牧場とけるぷ養鶏場見学。
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まずは、車で約25分走り、岩瀬牧場に到着。
前日の子供の日まで、大賑わいだったという牧場。
連休明けなので、静寂そのもの。
門を入ると、右手に
ストーブと薪(まき)の展示場が新設。
話には聞いていましたが、
「どんなもんだべが」と、のぞきに来たのです。
「岩瀬薪ストーブ・ミュージアム」
なるほど・・・・ミュージアムね。
40種?のデザインのストーブがところ狭しと並んでいます。
こうして見ると、
薪って、癒し効果のあるインテリア素材になりますね。
ストーブ愛用のお宅は多く、薪のオーダー、全国から舞い込
んでいるそうです。
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くわしくは、岩瀬薪のサイトをどうぞ。
すっかり薪に魅せられている伊藤さん。
東京ドーム7棟分の広さの岩瀬牧場内をぐるりと廻り、
前後を開放した薪を乾燥中のビニールハウス前を通過。
「ああやって、薪を自然乾燥してるんだ」、
「CO2削減のためにも、老齢化した樹木伐採は必要、
エコにつながる」と、力説。
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実際、そうなんですよね。
大阪の、こんぶ土居さんは、「木づかい箸」という割り箸を
すすめておられます。国産吉野桧〔ひのき〕材使用した箸。
同じ考えです。
伐採により若芽が育ち、その若芽がCO2を吸収してくれます。
箸袋に書いてある文をそのまま転写しますね。
「それには、国産材をたくさん使い、森林の健全で活発な
リサイクルを取り戻すことが不可欠です。
次の見学先は、念願の<けるぷ農場>(郡山市田村町)。
1月に郡山の割烹「鈴木」で「ケルプ鶏の塩焼き」をいただ
いたのですが、そのつややかな皮の薄さ、いぶされてサラサラ
落ちる脂の美しさ。焼かれているときから、ちがいがわかり、
いったいどんな環境で、どんな風に飼育されているのか、
興味津々でした。
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けるぷ農場到着です。
鶏が放し飼いされているのが見えます。
放し飼いの時間は、朝5時~夕方4~5時頃まで。
車を降りたら、この子がぴょ~~ん、と迎えてくれました。
けるぷ農場会長・佐藤三郎さんにご案内いただき、鶏舎へ。
広いでしょう?
床面積、伺うのを忘れてましたが、
坪=3羽だそうです。床素材は、もみがらとおがくず。
総勢4人で鶏舎に入りましたが、鶏たちは少し引いただけで、
バタバタ驚いたりしません。
とっても落ち着いています。
もちろん、場内、臭いはなし。
お尻が汚れている子が皆無。
内臓が丈夫な証拠です。
だから、臭くないのでしょう。
全7棟。
そして、目を奪われるのが、とさかの色。
血液の循環がよい証明の紅色です。
目も羽毛の艶も、健康な美しさです。
◎有精卵です。
産卵用の箱。
産卵時間は、だいたい朝5時~9時頃だそうです。
産卵は、生後6ヶ月から。
あ、
鶏って、毎日、卵を産むものだと思ってませんでした?
鶏だって、いろいろあり、産みたくないときもあるわけですよ。
自然にまかせている、けるぷ農場さんの1年間の産卵数は、
平均210個だそうです。
過去、養鶏場は数箇所みてきましたが、劣悪な状況で、
ただ、「産卵させる機械」としてしか見ていないようなところが
あるのです。
「コケコッコーーーーーーッ」左の雄鶏。
まるで、のど自慢のような通る声・・・・・・・・鶏鳴・・・。
こちらは、息子さんの社長・佐藤喜一さん。
独自の飼料と環境作り、採種に力をそそいでいる方です。
「健康な鶏を飼育するのに大切なのは、環境と餌なんです。
おいしい餌の給餌、ストレスを与えない、無理をさせない。
人間と同じです。
飼料は、けるぷの植物配合の発酵飼料を主にして、農薬や
化学肥料を使わない無肥料で育てた福島県産米配合野菜
の配合飼料。
*ひなのときから、抗生物質は、使用していません。
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「肉も卵も人間が食べるためのものですから、まずは、鶏が
健康でなくちゃいけないでしょ。とうもろこし、うちはやめました」
発酵学を礎に、飼料の研鑽に励まれ、鶏だけではなく環境問
題も含有しての、新しい試みに挑まれているようです。
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このたび、けるぷ農場を知る人に、農場を訪れると話したら、
全員の方が、養鶏場と佐藤さんのお人柄を絶賛。
笑顔をごらんください。
料理人はもちろん、多方面の方々から信頼されています。
また、パーカッショニストでありボーカリスト。ライブ・ハウスに
出演されているとか。
夕方、ライト・エージェンシーに戻り、谷田川みゆきちゃんと
ラジオ番組用の買い物に。
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みゆきちゃんと帰社したら、伊藤さんが、
「これ、お客さんが奥会津で採ってきたって届けてくれたんだ。
山菜、今年は寒いからなかなか採れねんだ。
やっと採れたそうだ。
うまいぞ!
これから行く店で、ゆでてもらって食べよう」
みなさん、天然のこごみですよ。
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ものすごく動作の速い人なのに、
1本1本、実に大事そうに、そぉーーっと取り出す伊藤さん。
山を知る人ならでは。
「こごみは、軸がうまいんだ・・・・・・、俺は軸しか食わね」
確かに、こごみの軸、かすかな苦味がありおいしかったです。
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いやーー、よく動きました。
さて、帰るべ。
明日は、営業の森さんとビューホテル前で8時15分に
待ち合わせ。
さぁて、お風呂さ、入って寝るべがな。
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P.S.岩瀬牧場の農機具もいつかアップします。近隣農家の
持ち込みによるものだそう。