引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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岩瀬牧場&けるぷ農場

2010年05月12日 | ラジオ収録日誌

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G.W.明けの6日~7日、

今年もラジオの収録のため郡山~会津若松へ。

まずは、郡山で前泊、翌朝、会津若松へ向かうのです。

郡山では、毎回、見学や見物をしています。

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郡山駅で広告代理店ライト・エージェンシー伊藤代表と

待ち合わせ、いざ、見学へ。

「行ぐべ!」.

今日の見学は2ヵ所。岩瀬牧場とけるぷ養鶏場見学。

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まずは、車で約25分走り、岩瀬牧場に到着。

前日の子供の日まで、大賑わいだったという牧場。

連休明けなので、静寂そのもの。

門を入ると、右手に

ストーブと薪(まき)の展示場が新設。

話には聞いていましたが、

「どんなもんだべが」と、のぞきに来たのです。

「岩瀬薪ストーブ・ミュージアム」

http://www.iwase.museum.com/

なるほど・・・・ミュージアムね。

40種?のデザインのストーブがところ狭しと並んでいます。

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こうして見ると、

薪って、癒し効果のあるインテリア素材になりますね。

ストーブ愛用のお宅は多く、薪のオーダー、全国から舞い込

んでいるそうです。

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くわしくは、岩瀬薪のサイトをどうぞ。

http://www.iwasemaki.com/

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すっかり薪に魅せられている伊藤さん。

東京ドーム7棟分の広さの岩瀬牧場内をぐるりと廻り、

前後を開放した薪を乾燥中のビニールハウス前を通過。

「ああやって、薪を自然乾燥してるんだ」、

「CO2削減のためにも、老齢化した樹木伐採は必要、

エコにつながる」と、力説。

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実際、そうなんですよね。

大阪の、こんぶ土居さんは、「木づかい箸」という割り箸を

すすめておられます。国産吉野桧〔ひのき〕材使用した箸。

同じ考えです。

伐採により若芽が育ち、その若芽がCO2を吸収してくれます。

箸袋に書いてある文をそのまま転写しますね。

「それには、国産材をたくさん使い、森林の健全で活発な

リサイクルを取り戻すことが不可欠です。

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次の見学先は、念願の<けるぷ農場>(郡山市田村町)。

1月に郡山の割烹「鈴木」で「ケルプ鶏の塩焼き」をいただ

いたのですが、そのつややかな皮の薄さ、いぶされてサラサラ

落ちる脂の美しさ。焼かれているときから、ちがいがわかり、

いったいどんな環境で、どんな風に飼育されているのか、

興味津々でした。

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けるぷ農場到着です。

鶏が放し飼いされているのが見えます。

放し飼いの時間は、朝5時~夕方4~5時頃まで。

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車を降りたら、この子がぴょ~~ん、と迎えてくれました。

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けるぷ農場会長・佐藤三郎さんにご案内いただき、鶏舎へ。

広いでしょう?

床面積、伺うのを忘れてましたが、

坪=3羽だそうです。床素材は、もみがらとおがくず。

総勢4人で鶏舎に入りましたが、鶏たちは少し引いただけで、

バタバタ驚いたりしません。

とっても落ち着いています。

もちろん、場内、臭いはなし。

お尻が汚れている子が皆無。

内臓が丈夫な証拠です。

だから、臭くないのでしょう。

全7棟。

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そして、目を奪われるのが、とさかの色。

血液の循環がよい証明の紅色です。

目も羽毛の艶も、健康な美しさです。

◎有精卵です。

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産卵用の箱。

産卵時間は、だいたい朝5時~9時頃だそうです。

産卵は、生後6ヶ月から。

あ、

鶏って、毎日、卵を産むものだと思ってませんでした?

鶏だって、いろいろあり、産みたくないときもあるわけですよ。

自然にまかせている、けるぷ農場さんの1年間の産卵数は、

平均210個だそうです。

過去、養鶏場は数箇所みてきましたが、劣悪な状況で、

ただ、「産卵させる機械」としてしか見ていないようなところが

あるのです。

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「コケコッコーーーーーーッ」左の雄鶏。

まるで、のど自慢のような通る声・・・・・・・・鶏鳴・・・。

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こちらは、息子さんの社長・佐藤喜一さん。

独自の飼料と環境作り、採種に力をそそいでいる方です。

「健康な鶏を飼育するのに大切なのは、環境と餌なんです。

おいしい餌の給餌、ストレスを与えない、無理をさせない。

人間と同じです。

飼料は、けるぷの植物配合の発酵飼料を主にして、農薬や

化学肥料を使わない無肥料で育てた福島県産米配合野菜

の配合飼料。

*ひなのときから、抗生物質は、使用していません。

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「肉も卵も人間が食べるためのものですから、まずは、鶏が

健康でなくちゃいけないでしょ。とうもろこし、うちはやめました」

発酵学を礎に、飼料の研鑽に励まれ、鶏だけではなく環境問

題も含有しての、新しい試みに挑まれているようです。

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このたび、けるぷ農場を知る人に、農場を訪れると話したら、

全員の方が、養鶏場と佐藤さんのお人柄を絶賛。

笑顔をごらんください。

料理人はもちろん、多方面の方々から信頼されています。

また、パーカッショニストでありボーカリスト。ライブ・ハウスに

出演されているとか。

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夕方、ライト・エージェンシーに戻り、谷田川みゆきちゃんと

ラジオ番組用の買い物に。

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みゆきちゃんと帰社したら、伊藤さんが、

「これ、お客さんが奥会津で採ってきたって届けてくれたんだ。

山菜、今年は寒いからなかなか採れねんだ。

やっと採れたそうだ。

うまいぞ!

これから行く店で、ゆでてもらって食べよう」

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みなさん、天然のこごみですよ。

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ものすごく動作の速い人なのに、

1本1本、実に大事そうに、そぉーーっと取り出す伊藤さん。

山を知る人ならでは。

「こごみは、軸がうまいんだ・・・・・・、俺は軸しか食わね」

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確かに、こごみの軸、かすかな苦味がありおいしかったです。

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いやーー、よく動きました。

さて、帰るべ。

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明日は、営業の森さんとビューホテル前で8時15分に

待ち合わせ。

さぁて、お風呂さ、入って寝るべがな。

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P.S.岩瀬牧場の農機具もいつかアップします。近隣農家の

持ち込みによるものだそう。

コメント
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