引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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ドキュメンタリー映画「こつなぎ」

2010年05月08日 | ときどき日記

三沢から帰京した翌朝、

菊池文代さんから、お電話が。

「ランチいかが?おしゃべりのお時間おあり?」

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菊池さんは、昭和5年生まれ、今年80歳の

ドキュメンタリー映画のプロデューサーです。

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映画「こつなぎ」は、

青森県境に近い、岩手県一戸町小繋(つなぎ)地区の

山林への入会(いりあい)権をめぐる戦いの50年の

記録映画。

2009年、山形国際ドキュメンタリー映画祭2009

でキネマ旬報ベストテン文化記録映画部門

第2位に輝いた作品です。

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「あなたなら、まとめてくれるよね」

映像カメラマンだった夫・菊池周さん(2002年他界)が

1960年(昭和35年)から現地・小繋に入り撮影開始、

以来、通い続けて撮りためた映像を、遺志をついだ妻の

菊池さんが映画化されたもの。

もともと映画のスクリプターだった菊地さん。

志半ばで亡くなられた夫の周さんは、生前、

「あなたならまとめてくれるよね」

そうおっしゃったそうです。

お蔵入りになっていたフィルムに、7年間の現在の

小繋地区の様子を加え、50年後の昨年、2009年

(平成21年)に完成しました。

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チラシをみてみましょう。

映画「こつなぎーー山を巡る百年戦争物語」

映画の舞台は、青森県の県境に近い、岩手県二戸郡

一戸町小繋。

「こつなぎ」

ここに山がある

山はみんなの生活の場

約50年前に取材を始めた膨大な記録

ここには埋もれさせてはいけない歴史がある

Img_4050

もちろん、新聞各誌がとりあげています。

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雑誌VERY4月号には、菊池さんのポートレート。

すてきでしょう。

タイトル

女は「一生現役主義」。

亡き夫との「二人三脚」で撮影した記録映画を復活させて。

とあります。

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あなたの町でも「こつなぎ」を上映しませんか。

<問合わせ先>

こつなぎ上映委員会

TEL03-3555-3987

kotsunagi1@yahoo.co.jp

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「記録といえば」と、菊池さんに、

三沢でのふきのとうの講習会での

小学生の働きぶりを伝えました。

2時間を超える長時間、

質問以外、まったく私語を交わさず、もくもくもくもくと、

作業を続ける姿。

そして、やはり静かに見守る大人のみなさん。

「都会の子供たちに見せたいわね、そこに記録する人は?」

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成長する子供たち。

とくに、小学校低学年の子供たちとの教室では、

いつも思うのですが、

来年には、もう決して撮れない記録です。

ほんの少しですが、ブログに掲載しました。

これは、

私自身の、ただ、自分の仕事を伝えたいのではなく、、

「記録」は、手を離れたところで、歩きだしてくれるからです。

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