引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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出張・出汁とり教室NO.2(会津若松・教室篇)

2009年06月09日 | いんどうさち出張・だしとり教室

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文化センターに到着しました。

いよいよ会津若松「出汁とり教室」のはじまりです。

主催は、朝倉玲子さん。

会津若松でオリーブオイル輸入業を営む

「アサクラ」代表です。

http://www.orcio.jp

すごいでしょう。

イタリア料理の素材を扱う方が、

日本料理の出汁に協力して下さるのです。

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<準備スタート>

講習会は、2時間半。

8種の出汁の味見、

24人分の煮物、ご飯、吸い物・・・。

あわてず、急ぎませんと。

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さぁて、と腕まくりしたら、

朝倉さんのブログでお馴染みの、

「さかなさん」とご夫妻がかけつけてくださいました。

手分けして下準備です。

ご主人は撮影係りも。

今回のブログの写真は、すべて、

ご主人に撮っていただいたものです。

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削りたての味見用と出汁とり用、

シュイシュイ削ります。

削り器は自前ですが、

残念ながら削っていただく時間はありません。

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味見用は、これでいいかな。

もうちょっとかな。

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下の写真、

手前の漆のお皿は味見用の出汁素材です。

<昆布>

1、北海道・南茅部・川汲浜産の天然真昆布

2、同じ浜の養殖昆布

3、日高昆布1級品

<削りかつお><煮干>

4、鹿児島県枕崎産枯本節・削りたて

5、同・削りかつお「花くらべ」

6、荒節の削りかつお・花かつお「だしはこれ」

7、煮干

<化学のダシ>

8、化学の出汁

9、市販品めんつゆ(香りだけかぎました)

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さて、10時半。

スタートです。

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<出汁素材ってどんな味?>

出汁をとる前に、乾物としての味を

1種づつ味見をしていただきます。

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「削りかつおは、3種共、枕崎産の1本釣りのもの。

3回かび付けをした枯本節は、

この桜色の「花くらべ」と、削り立て。

この2つ、実は同じ鰹節なんです。

削りたては、先程削りましたけど、

こちらは、鰹節屋さんが機械で削ったもの。

3回かび付けした旨味。

どうぞ、つまんで味わってみてください。

手前のは、やはり1本釣りの花かつおです。

かび付けをする前の鰹節を削ったものです」。

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煮干は、片口いわし。

「各地で獲れますが、海流によって、型も味もちがいます。

瀬戸内のは、海がおだやかですから。

顔もおだやか、皮がついてます。

味は、好みです。

昆布といっしょに、

一晩~3時間水につけておいて(水出汁という)、

そのまま火にかけて出汁をとります。

たとえば、一晩水に浸けておいて水出汁をしますとね、

煮干の旨味、水にほとんど出てるんですよ。

ですからそこで煮干を取り出してもいいんです」。

<Image0031

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<混合出汁のとり方と味見>

「出汁をとるには、適量の目安があります。

水1リットル、昆布10g、削りかつお20g。

削りかつおは、お椀に1杯が10gです

つまりお椀に2杯ですね。。

これくらい使うと旨味のある出汁がとれます。

昆布と鰹、

旨味成分は、昆布は、グルタミン酸。

鰹節は、イノシン酸。

単体でももちろん旨味はありますが、

合わせて混合出汁をとると、

旨味は7~8倍にもなるんです」

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節約したいな、と思ったら、

昆布7g、削りかつお15gくらいでも。

でも、

この1L,10g、20gというのは、

覚えておいてくださいね」。

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いい香り~~、とお声が。

でしょう?

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「煮干の出汁も、適量の目安は、

水1リットル、昆布10g、煮干20gです」。

「鰹節のときと同じ割合ですね」

「そうです、どちらも20gです。

煮干の頭と腹わたですが、この煮干は、

先程、試食していただいてお解かりのように、

生臭味がありませんから頭も腹わたも

取りのぞいてません。

食べてみて生ぐさ味を感じた場合は、

取りのぞいてください。

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<取りたての出汁の味見>

さ、熱いうちにどうぞ。

次から次へと、

出汁の味を見ていただきます。

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「これは、お湯を注ぐだけね、化学のダシ。

天然のとの違い、試してみませんか(笑)」

ごめんなさい。このダシを召し上がった方の中から

お1人、頭痛に襲われたた方がいらっしゃいました。

平素、天然の出汁派の方でした。

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<出汁をつかって料理しましょう>

=生姜めし=

お米にせん切りした新生姜をたっぷり加え、

水のかわりに出汁と調味料を加えて炊きます。

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<小松菜と油揚げの炒め煮>

小松菜の炒め煮に使う油揚げ。

しっかり2分間ゆでます。

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「ゆでた後、粗熱が取れたらせん切りし、

固く絞ってください」。

手前のボウルをごらんください。

「このドロリとした液体、

油揚げの揚げ油なんです」。

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小松菜は、ごま油で炒めます。

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あっという間にしんなり。

出汁を加えて、出汁煮込みをし、

調味料を加えて、

油揚げを加えます。

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<三つ葉と焼き麩の吸物>

お椀は、

前もって三つ葉と焼き麩を入れておき、

熱々の吸地(調味した吸い物のつゆ)を

よそいます。

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「お椀が冷めます!早く座って、早く!!」

朝倉さんが声をかけてくださいます。

これは、わたしも同じ気持ち。

いつも、教室で叫んでます。

お椀は、よそいたてを逃してはいけません。

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時間内に終了することができました。

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会津若松のみなさま、ありがとうございました。

朝倉さん、超お忙しい中、お世話になりました。

さかなさん、お手助けいただき、本当に

ありがとうございました。

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みなさま、出汁とり練習なさいましたか?

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<アサクラ>

酸化していないオリーブオイルです。

オルチョ・サンニータ・エキストラバージンオリーブオイル

〒965-0861

福島県会津若松市日新町10-29

電話0242-27-2688

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鰹節、削りかつお

(有)タイコウ

電話03-3533-4834

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昆布

こんぶの土居

電話06-6761-3914

コメント
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