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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

再生可能エネルギーへの挑戦 伊プーリア州③ 小水力発電を開拓

2012-01-09 14:20:37 | 原子力発電・放射能汚染・自然エネルギー
再生可能エネルギーへの挑戦 伊プーリア州③ 小水力発電を開拓

 再生可能エネルギーによる発電方法のうち、イタリア南部プーリア州で最も利用されていないのは、小型水力発電です。同国最大の環境団体レガンビエンテ(環境同盟)によると、全部で258ある市町村のうち、小型水力発電施設がある市町村は五つにすぎません。(2011年時点)


プーリア州の地図を指さしながら説明するアントニオ・デレオ氏=モルフェッタ

水道管を利用
 しかし、この分野でも、新たな開拓が始まっています。上下水道事業を運営する「プーリア水道公社」の取り組みもその一つです。
 同州で小型水力発電が普及しないのは、そもそも河川が少ないからです。同州では昔から水の確保に苦労し、20世紀初めの大事業で、隣接する州の水源から水道管で水を引いて確保してきました。
 公社が目をつけたのは、この水道管です。公社は現在、州内の約2万1千キロの水道管を管理。この水道管の12カ所に小型ダムによる発電施設をつくる計画を10年から始め、うち4カ所が、すでに稼働しています。
 そのうちの一つ、州南部のグロッタリェの発電施設を訪ねました。120メートルの高さから流れてくる水の勢いを利用してタービンを回し、450キロワットを発電します。騒音防止のため、タービンは分厚い壁の建物の中に設置されていました。
 ここで発生させた電気は、公社の浄水作業などに活用します。12カ所の施設がすべて完成すれば、公社の電力消費の6~7%を賄う電気をつくることができるといいます。



小型水力発電機のタービン=グロッタリェ


社会的に価値
 公社のアントニオ・デレオ産業局長は、取り組みを始めた理由を次のように話します。
 「これはもちろん、再生可能エネルギーを活用しようという州の方針に沿った動きです。地球温暖化で問題になっている二酸化炭素の排出削減につながり、環境を保護できます。公社としても電気代を節約できますからね」
 州内の水道管の傾斜は、ほとんどの部分で緩やかなため、発電施設を設置できるだけの高低差がある場所は限られます。このため、今後どれほど施設をつくれるかは、まだ分からないといいます。
 デレオ氏は「状況に左右されるので、単純ではありません」と述べながらも、「しかし潜在的な可能性はあります。企業が自ら使う電気を自らつくるという取り組みは、社会的に価値のあることです」と強調しました。(プーリア州グロッタリェ=島田峰隆 写真も)(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年1月5日付掲載



水道管の傾斜による小水力発電なんてよく考えつきましたね。やはり、「自然エネルギを活用したい」というもsのずごいこだわりがあるのでしょうね。

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