きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

8000歩・早歩き20分 健康長寿の黄金律 男女5000人 20年間調査

2022-03-31 07:11:48 | 健康・病気について
8000歩・早歩き20分 健康長寿の黄金律 男女5000人 20年間調査
桜の季節。近所を歩いてみませんか?歩くことは、どれほど健康にいいのか―。20年間5千人を対象に研究してきた、東京都健康長寿医療センター研究所專門副部長の青柳幸利さんに、“病気を予防する歩き方”を聞きました。(手島陽子)


東京都健康長寿センター研究所専門副部長 青柳幸利さんに聞く

群馬県中之条町の65歳以上の男女5千人を対象に、睡眠や食を調査しました。このうち2千人に血液検査と遺伝子解析、千人に身体活動計を24時間365日装着してもらい、20年間続けました。その結果、歩数や運動強度と健康の関係が見えてきました。

うつ病リスクは
たとえば、うつ病の比率は4千歩を下回ると増え、4千歩を超えるとグッと減ります。外出しない人は4千歩を超えない。適度な運動をしないと、体温が低いままで眠りにくくなります。日光を浴びないので、うつ病リスクも高まるのです。
5千歩以上の人には、認知症がほとんどいませんでした。アミロイドベータたんぱくがたまると脳細胞を破壊し、アルツハイマー型認知症のリスクを高めるのですが、睡眠中にアミロイドベータが分解されます。外出してよく歩き、よく眠ることが、認知症予防につながったと考えられます。
調査では5千歩で脳疾患・心疾患、7千歩で動脈硬化や骨粗しょう症、8千歩で高血圧や糖尿病、1万歩でメタポリックシンドロームなど、病気のターニングポイントが見えてきました。
健康によいのは8千歩で、中強度の運動を20分。これが“長生きのための黄金律”。それ以上は、いくら歩数を稼いでも健康増進になりにくいこともわかりました。
“8千歩20分(女性は7千歩15分でOK)”のグループは、20年後の生存率も高くなりました。調査を始めた2000年に70代で8千歩の人が、今は90代。歩数は5千歩程度になっています。






医療費20万円減
中強度の運動というのは、人によって異なります。3分の早歩きで、ようやく会話ができる程度であれば、その人の中強度の運動。息が切れて、会話できなければ「高強度」。早歩きの最中に歌えるようなら「低強度」ということになります。
運動が好きな人は今まで通り「高強度」の運動でいいのですが、健康のために何かしたい人は、中強度の運動をおすすめします。強い運動は、活性酸素が増えて、細胞にダメージを与えます。40歳を超えると、細胞の修復力が弱まり、傷ついた細胞が病気の原因になりやすいからです。
逆に、弱い運動だけでは、健康につながりにくい。年齢とともに細胞が老化し、筋肉が減少すると、体温が下がり、眠りにくくなります。体温が1度上昇すると、免疫力は1・5倍になります。中強度の運動で筋肉が維持され、体温が上がり、よく眠れて、脳や体の細胞の修復力が高まります。活性酸素を少なめに抑えながら、筋肉を保つバランスのよいところが、“中強度の運動20分”なのです。これを2カ月続けると、長寿遺伝子のスイッチが入りますが、2カ月サボるとオフになるので、継続が大事です。
「インターバル速歩」(3分速歩で3分ゆっくり歩く)も同じ効果がありますが、運動好きの人向けだと思います。多数派は、ウオーキングなどが長続きしません。運動嫌いでも可能なのが、家事や買い物など、生活の中に組み込んだ“8千歩・早歩き20分”です。
まず、万歩計を屋内でもつけてみましょう。わりと歩いていることがわかります。近所に買い物に行くなどで4千歩は達成できます。毎日できなくても、週平均、月平均で達成できれば効果が出てきます。4千歩が達成できれば、買い物で遠回りしてみる、散歩に出るなどで、5千歩、7千歩と増やしていけるといいですね。中強度の運動を測るには、活動量計やスマホのアプリがあります。腰につける活動量計の方が正確に測れます。
“8千歩20分”の人は生活にメリハリがあり、食にも意識が向けられて、運動プラスアルファの効果が見られました。
中之条町では活動量計をつけた結果、20%の人に行動変容が起き、65歳以上の医療費が1人当たり年間で約20万円も下がっているんですね。
春は運動に最適の季節。特に夕方の運動が睡眠の質を高めます。朝の場合は健康リスクがあるので、起きて1時間後に始めるといいでしょう。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年3月26日付掲載


5千歩以上の人には、認知症がほとんどいない。アミロイドベータたんぱくがたまると脳細胞を破壊し、アルツハイマー型認知症のリスクを高めるが、睡眠中にアミロイドベータが分解。外出してよく歩き、よく眠ることが、認知症予防につながる。
調査では5千歩で脳疾患・心疾患、7千歩で動脈硬化や骨粗しょう症、8千歩で高血圧や糖尿病、1万歩でメタポリックシンドロームなど、病気のターニングポイントが見えてくる。
活性酸素を少なめに抑えながら、筋肉を保つバランスのよいところが、“中強度の運動20分”。これを2カ月続けると、長寿遺伝子のスイッチが入りますが、2カ月サボるとオフ。継続が大事。

僕の場合は、須磨区名谷に引っ越してから、毎日の出勤で、地下鉄湊川公園駅から新開地の事務所まで歩くのが約10分。往復20分。
それと合わせて、UR名谷団地からバス停までの往復が約5分。
昨年の健康診断ではメタボリックシンドローム予備軍から脱却しましたし、体重も健康的に減っています。
生活の中に歩くことを取り入れるのは良いことです。
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