goo blog サービス終了のお知らせ 

きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

ストップ生活保護改悪 私たちの声を聞いて③ 心の病 働けずに孤立感

2013-03-07 21:30:33 | 予算・税金・消費税・社会保障など
ストップ生活保護改悪 私たちの声を聞いて③ 心の病 働けずに孤立感


「生活保護費削減のニュースを聞くたびに頭が痛くなり、体調が悪化します」。大阪市の田中雄介さん(38)は、3年前まで倉庫でクレーンを操作する仕事などをしていました。

11種類の薬服用
しかし、そううつ病やパニック障害などの精神疾患になり、働くことができなくなりました。毎日11種類の薬を服用。1人暮らしです。障害年金(月4万9千円)だけでは生活できないため生活保護費を月3万数千円受けています。
「保護費が1万円近く下げられるのではないかという話を聞きました。とんでもないことです」といいます。
「衣食のきりつめには限界があります。切りつめざるを得ないのが人づきあい、交際費です」と田中さん。
仕事をしていたときは、友人に誘われても気楽に応じることができました。いまは「薬をのんだから、あかんねん」と、毎回のように断らざるを得ません。その繰り返しで「友人たちとも疎遠になりました。かといって本当のこともいえない。つながりが壊れていくのがつらい」といいます。
憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」とは一体何でしょうか、と田中さん。「保護基準の引き上げなくして、人間らしい生活水準への向上はありません」と話します。
同区の後藤美智子さん(49)も、うつ病とパニック障害で3年ほど前から働くことができなくなりました。1人暮らし。親族はいますが、行き来はありません。



生活保護の改悪について語り合う、右から田中さん、佐藤さん、港生活と健康を守る会の松田美由紀事務局長=大阪市

会に命を救われ
部屋にひきこもり、昨年、蓄えも尽きて家賃が払えず追い出されそうになりました。たまたま目にしたミニコミ紙で「港生活と健康を守る会」を知りました。病状がひどく、1人では役所にいけなかったとき、同会の人が同行してくれて生活保護を申請。「自殺しようと思っていました。会に命を救われた」と振り返ります。
後藤さんの保護費は7万8千円ほど。一日中、家ですごすため、電気代などがかかります。その分、水道代とガス代を節約しようとシャワーは週1回。食費も週に4千円と決めて、1日1~2食です。亡くなった父親の納骨のためのお金がなく、費用を毎月少しずつ.ためています。
「安倍さんは物価を上げ、消費税も上げるという。なのに生活保護費を引き下げるとは。大きな矛盾を感じます」と後藤さん。「大企業向けの大型公共事業などにばく大な税金をばらまくのではなく、年金や最低賃金を上げて、みんなが普通に暮らしていけるようにすることが先ではないでしょうか」と、訴えています。
(文中いずれも仮名)(つづく)

メモ:社会保障審議会生活保護基準部会の各委員の研究結果では、若年単身者の場合のあるべき最低生活費(1級地1、住居費含む)は16万~21万円としています。現行保護基準は約13万9千円(同)。



いわゆるワーキングプアなどの低所得で生活保護を受けるならまだしも、心の病で働けなくなって生活保護とは心理的にもつらいと思います。
よく言われる「健康で文化的な最低限度の生活」のレベルとはどのようなものかです。この人の様にシャワーも週1回、食事も日に1~2食とは、文化的でないことはもとより、健康を害する生活になっているではありませんか。
友達づきあい、交際費の余裕もないなら、文化的な生活とは言えませんね。
「生活保護を受けているのだから、生物的に生きていくだけの生活でがまんしろ」っていうなら、病気を治したり、生活を立て直したりして、自立していくこともできなくなるんではないでしょうか。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする