貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

奥の細道 飯坂・二本松

2005年10月09日 | Weblog
2004/ 10月20日 (曇りのち晴れ)    回想

昨夜の嵐はひどかったようで、今日は薄曇りですが天気は回復に向かっています。
創業100年の宿<なかむらや>の囲炉裏にはもう火が入っていました。

芭蕉句の暖簾の前の囲炉裏端

ここから大鳥城跡を通って医王寺まで歩きたいのですが、山の中なので危険です、女一人旅は不便なことが沢山あります。医王寺はあまり聞きなれない寺でした、今 NHKの大河ドラマ「義経」で奥州藤原から家来として最後まで苦楽を共にした佐藤兄弟の菩提寺です。

咲かぬまま落ちる椿の無念さや
雨うたれ秋明菊か嫁姑

 < 泪を落とし、又かたわらの古寺に一家の石碑を残す。中にも二人の嫁がしるし、まず哀れなり、女なれどもかひがひしき名の世に聞えつるものかなと袂をぬらしぬ。堕涙の石碑も遠きにあらじ。寺に入りて茶を乞えば、、、 奥の細道の一節です

紙幟泪流した笈のうた
一気説く178年義経忌  (団体でないと話さないと言ってましたが、感激です)
朝紅葉灯明燈す寺守り
  桃・栗・柿・梨
と実のなる木が多く見られる駅までの道で、義経が奥州まで来た訳が解った様な気がしました。

飯坂ー医王寺ー福島ー二本松ー安達ヶ原の岩屋(歌枕)ーふるさと村ー霞ヶ城公園(菊人形)ー須賀川ー中町ーとり峰ーホテルウィングインターナショナル須賀川(泊)

二本松は女学生の頃、安達太良山に登るため降りたことがあります。
今日は鬼婆が住んでいた岩屋と日本最大の菊人形が見たいです。
旅人を食い殺す鬼婆の住処は不気味です、その場所に行くとそれなりに納得させられるのは私だけでしょうか、  謡曲「黒塚」です。

秋りんや黒塚の岩滲み入りて
野紺菊巨岩重なる住みか哉

霞ヶ城公園は広いです、50回記念の菊人形のテーマーは「新撰組」で顔が俳優にソックリです、菊を見るより顔を、、、、やはり秋祭りです。
今日は須賀川のビジネスホテル泊なので気持ちはのんびりです、祭りのおでんと鮎を注文しながら便りを書きました。

菊に病むこけしを添えし便り哉   (こけしの下が開いて手紙が入る)
賑わった城址公園菊祭り

須賀川に着くと洒落たまちに街灯が点き、看板に誘われ <みちのく味百選・とり峰> に入りました、焼き鳥ともつ煮と焼蕎麦 地酒栄川です。ここの味は家庭的で何を食べてもおいしく、家に帰って焼蕎麦のつくり方をまねしています。知りたい方はコメントを

ホテルは、禁煙の部屋で壁紙は洒落た花柄でした、  明日の町巡りが楽しみです。
寄り道は丁度開催していた日本最大の菊人形展です。