貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

不条理

2007年05月30日 | Weblog
     世と距離を 置いて日送り 梅雨に入る

近頃 自分自身で世の中の事件を視て視ぬふりをすることが、多くなったとつくづく感じます。何のせいかも、誰のせいもわからなく、考えれば考えるほどわからなくなります。  これって少し危ないかなー?
三浦梅園の条理学まなばないと、不条理が見えてこない?
   
     不条理を 画に籠められし 初夏の雨

 現創美術協会展に行きました。タイトルは『心の表現』です。
 友人の墨絵は 題名「不条理1」・「不条理2」・「不条理3」の連作です。

   

わかる様なわからぬ様な、そんな画が私の頭の中にいつまでも残り、何かの時に浮かんできます。
     
    人生の 意義見つけみる 合歓の花

プレゼント

2007年05月28日 | Weblog
    夏日なる 反射眩しき ビルの窓

夫婦揃っての昼食の招待がマイパソコンに入りました。
昨年結婚した娘夫婦からです。   

    母の日の プレゼントかな 父の日も

娘夫婦の結婚生活はけしてゆとりあるとはおもわれませんが、とても気をつかってくれますので、一本立ちしたのだと、つくづく感じます。

    一枝に 色咲き分けて 空木哉

   

私の好きな花の一つにウツギがあります、万葉からの花で「卯の花」ともいわれ和歌や歌に詠まれていますが、~ウツギと付く花はスイカズラ科・ユキノシタ科があり種類は多くあります。
その中でもこの箱根空木は、白と赤の花が程良く咲く・・と私は思っています。

    バランスの 程よい家庭 望み哉

受講受付126番

2007年05月26日 | Weblog
横浜市内では麦畑は殆んどみかけません。
  
   工作に 使う分だけ 麦の秋

「おくのほそ道」を読む(2)の講座が、ある女子大のキャンバスで始まりました。私はこの一連を受講して2年になりますが、近頃人気があり今回300人の応募があったそうです。
今 各大学で生涯学習に力をいれ、学内のキヤンバスを地域に開放しています。
    涅槃西風 生涯学べと 言うごとく

講師の大輪先生曰く 「大学の講義では、寝てる生徒が多くいますが、この講座は遣り甲斐があります。・・・・」 ですって。  恐れ入ります。
       
      

岩波文庫の荻原恭男校注を使います、素良日記をみたり、菅菰抄をめくったり、寝ているひまはありません。 次回はいよいよ義経ゆかりの佐藤兄弟の生地飯坂です。ー笈も太刀も五月に飾れ帋幟ー <翁>

    秋時雨 流した泪 笈と太刀

笈と太刀は佐藤氏の菩提寺、医王寺の宝物殿にあります、秋時雨の中行ってきました、寺守りが詳しく説明してくださいました。

書展

2007年05月24日 | Weblog
     皐月晴れ 白鳳書家の 墨に触れ

今年も書展の季節がきました。私が書に関わって二年になりますが、この白鳳展は40回を迎えるそうです。近頃書はブームを迎え若い方達にも人気です。
芸術・アートとして自由に表現出来るようになってきたからかしら。

     初夏の墨 和紙に英語か 調和体
    
        

    先生の作品は、サシュエルウルマン「青春」です。

先日教室では、「千の風に 千の風になって 大きな空を吹き渡っています」を調和体で自由に書きました。  楽しかったでーす。

     千の風  五月の空へ 和紙にのせ 

人面木?

2007年05月22日 | Weblog
    芍薬の 細き茎揺れ 風まかせ

藤・牡丹が散り芍薬・葛が主になりました。花の移り替わりは早いものです。
近頃地球温暖化のせいか、季節感が薄くなったと言われていますが。
そんな自然の崩壊を心配そうに見つめる、人面木が、楠の木に現れました。
とおもうのは、私だけでしょうか?

       

       腕組んで 遠く見つめる 楠の精 

トライアングル

2007年05月20日 | Weblog
六本木の交差点にトライアングルのように出来たビルの特徴を、私なりに写真で紹介します。
  
           

       六本木ヒルズ(塔)           東京ミッドタウン(和)
   
       

                   国立新美術館(濤)

太平洋展

2007年05月19日 | Weblog
   風薫る 新美術館 長い列 

第103回太平洋展の招待葉書がとどきました。
開催は国立新美術館内のA・B室です。差出人は以前から出展している、叔母と初めて出展の従兄です。「モネー展」は人気で長い列です。
今日の目的は黒川紀章氏設計の美術館と太平洋展です。

    美術館 揺らぎ濤たち 風光る
  
  

            
             春深く キヤンバスに華 夢の中

          「連華」

随分人が出ていました。東京ミッドタウン・国立新美術館・六本木ヒルズのトライアングルを廻り、新街の風にふれました。
   
   夏めきて 上着片手に 地下に入り

竹炭を飾る

2007年05月16日 | Weblog
    炭焼きの 煙たなびく 里の山

子供や孫に追われた連休も終り、今度は大人の遊ぶ日です。ふじやま公園工作棟で造形遊び教室・・「里山で作った竹炭を飾ろう」・・をしました。 
この竹炭は公園の里山ボランテァの方々が作ったのもで、市の古民家スタンプラリーの景品につかはれます。 いろいろなことに利用したいですよね。

    五月空 竹炭の香 桶に入れ

    

小さな手桶と敷く台も孟宗竹で作り、ネットで包んだり、クラフとで結び、ドライフラワーで飾ました。    何処に置く?、消臭・乾燥効果有るかしら? 

    初夏の室 お喋りつきぬ 完成品

「ライン」

2007年05月14日 | Weblog
5月第二日曜日母の日でした。実母は3年前亡くなりましたが、実家からもってきた真っ赤なバラが今年も咲きました。

   初夏の庭 真紅の薔薇や 母偲ぶ

子供達は何かと気を使ってくれますが、私はまだ忙しく動きまはっています。
昨日はクラッシックの演奏会です。 
先日 数学者の方が・・数学ー絵画ー俳句は共通すると言はれていましたが、
           では 文学ー音楽ー和歌が共通するのかしら?と考えました。

    母の日や 音色の世界 中におり
   
    

栗原尚子 ヴァイオリン独奏「メンデルスゾーン・ホ短調 作品64」
栄フィル シューマン交響曲題3番「ライン」作品97 ・ 他曲

    一人行く 川沿の道 半夏生
  

オカリナコンサート

2007年05月13日 | Weblog
以前 誰かに趣味は7つ持っと良いと言はれました、何故7つなのかな?
私の趣味の一つにオカリナがあります。
白馬の「森の音」工房から送っていただいたオカリナの音色が、気に入っています。土は常滑と聞いていますが、心を癒す音です。
  
     オカリナの 音色新樹を 流れゆき

     


オカリナは鳩笛の一種で、「小さな鵞鳥」と言う意味のイタリア生まれです。
音階にあわせて、大きさの違うものをいくつか使いわけます。

     コンサート 陶土の音か 初夏の午後

そのオカリナの音色が気に入って厚木を拠点に演奏活動をしている、ハミングバードのコンサートにいきました。

     

     千の風 相模の国の 街に吹く 

オペラ歌手、バリトンの崔宗宝さんとのジョイントもあり、「千の風」「川の流れのように」「故郷の月」「オーソレミョ」他 素敵に癒された一日でした。