貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

年末はベートーヴェン

2005年12月29日 | Weblog
 2005/ 12月27日 (夜)

いよいよ2005年も残り数日となりました、

冬至の22日から・天皇誕生日・イブ・クリスマス・賀状書く・第九・買い納め・院展・あと二日(庭掃除とおせちの準備)あります、
毎年の事ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

   年納め街行く人も小走りに

スゴーク忙しそうですが、一日おきにストレス解消している の ですよね、
そのなかでも、27日の演奏会 神奈川フィルハーモニー管弦楽団の「第九」は
素晴らしかった、良かったです。 楽しませていただきました。




プログラム
ベートーヴェン/ ピアノ、合唱、管弦楽のための幻想曲[合唱幻想曲」ハ短調

ベートーヴェン/ 交響曲 第9番「合唱付」二短調

指揮/現田茂夫・ピアノ/田部京子・合唱団監督/近藤政伸 他

「第九」は、歴史上の最高傑作として愛され、日本では年末の恒例として演奏されています、私も5年前からいろいろな形で年末の「第九」に親しんできました。
ベートーヴェンはこの交響曲を30年以上の推敲を重ね合唱部分には、シラーの頌詩「歓喜によす」をとり入れ、自由・未来・希望、そして歓喜と感謝を 祈りをこめて造り上げのでしよう。     年末には相応し曲ですよね。
     
     星空へとどけ歓喜の歌納め

私はベートーヴェン大好きです、この曲を聴くと、いやなこと、良いこと、すべて忘れ、自然の美しさが次々に浮かび、  言葉はいらないと感じます ・・・・やはり 歓喜 なのでしょうか。

        

冬至

2005年12月24日 | Weblog
 2005/ 12月22日 晴れ

  目を閉じて夕暮れ時のゆず湯哉

北半球では、昼が最も短い日です、昔からこの日に柚湯に入り体をあたため、ひびや、あかぎれを直す、という習慣がありますが、今年はいつにない寒波に見舞はれ、柚湯が恋しいです。
家の柚の木は、毎年春頃にアゲハ蝶の幼虫が何匹もいて若葉をほとんど食べてしまい三つ位しかなりません。今年は全然実がつきませんでした。
近所の方から柚子をいただきましが、リスが来て柚子をグチャグチャにして落とすそうです、よく見ていると種をだして食べている、とのこと 柚子の種は硬くって沢山入っていますよね。 美味しいのかしら?

  円海山下りてリス食む柚子の種

23日は Xmas ライブコンサート に与りました。

会場は 市民ふれあいの里「上郷・森の家」 森のホールです。
ここは 横浜市の公共の宿で 水着を着て入る9種類の風呂があり、映像や音楽が楽しめる貸しホールや、工房、バーベキュー広場、他にもいろいろな設備があります。

♪ 今晩は、楽しいXmasがやってまいりました ♪  で始まり
12人メンバーの内 男性7人は赤い帽子に白いひげ、サンタクロースになって音楽をプレゼントして下さったのです。

   森の家サンタがくれたプレゼント
   
   親も子もニコニコ笑顔クリスマス




プログラムは、ルンバ・タンゴ・ワルツ・ポピュラー・歌謡曲そしてクリスマスソングです。1時間はアッと言うまに過ぎ、ラストに「きよしこの夜」を合唱しました。

帰りはコンサートの余韻もあり、クリスマスソングを口ずさみ 暗い夜道を・・
クリスマスを迎える家々の飾りを見てせて・・・暗い夜道を・・上を向いて・・星を探して・・・暗い夜道を、 示唆しぶりの散歩、貴重な40分でした。

      メリークリスマス おめでとう 御座います


我が家のクリスマス飾り

2005年12月20日 | Weblog
 
   2005/ 12月20日  晴れ

  谷戸深し斜光の先に花八っ手

今年はいつに無い寒波が日本を襲い日本海側の各地で記録的な大雪にみまはれています、大雪による事故、被害が心配です。
関東地方は晴れの日が続き、寒波寒風で庭の土はカラカラです、この寒いのに水撒きかとおもいますが、、、、朝は凍るのでタイミングが必要です。

  寒菊や枯庭の隅の華となり

そんな狭い殺伐とした庭を なんとか、楽しく、飾ってみました。
  
  蜜柑の木下にウェルカム クリスマス





クリスマス一枝深紅の冬薔薇 
 
家を建てた時実家から持って来た薔薇です、寒風にさらされ小さく赤黒い色ですが、しっかり巻いていて、健気に咲いています。
家の出窓も毎年違いますが 飾っています、  今年は?

  クリスマス 出窓ピカピカ 白いクマ





今年もあと十日あまりとなりました、週末には次の寒波がくるようです。風邪も流行っている様ですので、御自愛のほど、 ご機嫌様 
   
    寒椿おとたて落つる夜半哉









  
 
 

貴美華奥の細道 恐山

2005年12月15日 | Weblog
  
  2005/ 10月 15日    回想  恐山

今回の旅で一番の目的地恐山に向かいますが、その前に、

薬研温泉ー大間崎港ー佐井港(遊覧)ー仏ヶ浦ー(遊覧)ー佐井港ー陸奥(昼食)ー恐山ー青森空港ー観光物産館(アスパム)ー青森空港ー羽田空港

黒まぐろ大間崎港モニュメント (写真) 

海うかぶホタテ養殖秋の潮

大間崎は本州最北端で北海道の松前町より北に位置します、北海道の連山を眺めたことの証明書をもらいました。

佐井港から海岸線を南下、神のわざ 鬼の手ずづくり 仏宇陀(ほとけうた)と言はれている仏ヶ浦です。(うた”とはアイヌの ”はま”の意味です)

 秋収め白緑色の奇怪岩

 荒波や仏像仏具に削りとり (岩に名がついています)

奇岩は大きく上手に写真が写せません、もう少し撮り方勉強しないと、
佐井港から来た路を戻り、むつ市で昼食をすませ、恐山に入ります。

ホタテ貝七輪の上味噌仕立て

この旅は毎回の食事にホタテ・イカがでましたが、味つけは変わります。

下北から鬱蒼とした檜樹林を左右に見ながら北上し恐山・宇曾利湖にむかいます。

日本三大霊場(高野山・比叡山)の一つ恐山は曹洞宗で永平寺の管轄です。一千二百年前慈覚大師円仁により開かれた霊峰で、延命地蔵菩薩が本尊です。



霊場に赤く色づく七竈

立ち上る硫気漂う秋湿り

開山は10月31日までで11月から厳しい冬になり閉ざされます、近代イタコは大祭典と秋詣りにきますが普段はいません。以前亡母は祖母をよんでもらったと言っていましたので、今回は亡母に会えると願っていましたが、残念です。



水子尊くるくるまわる風車

霧繞賽の河原に石を積む

秋寒し赤白かけた六地蔵     (エプロンをおせんたくと言う)

恐山は思っていたような、荒れ果てたドロドロした処では無く、湖から霧がのぼりあたりを包み、清浄の世界の様におもわれ、母はこんは処に入るのかと安心し、嬉しくなり、目頭があつくなりました。



白砂に足跡のこし秋惜しむ

御朱印戴く堂に秋時雨

秋詣りも終わり、人影もまばらで、閉山に備えかたずけられ、七かまどの紅葉と果実、白い小石、青い湖、硫黄の臭と立ち上る硫気、そして静かに降る午後の時雨 延命地蔵尊の眼差し、   浄土です 
そう感じられたのは私だけしょうか 般若心経を唱えながら地獄巡りをしました。

あの日から丁度2ヶ月たちます、今年は雪が多いので今は真っ白な銀世界になっていることでしよう。 留守番を二人残して後は下山し、山には電話も携帯もつながらず、里との連絡はとれない。 6ヶ月の間大変な苦を味わうそうです。

これも修行の内なのでしようか、5月までの無事をお祈りいたします。




貴美華奥の細道 津軽 下北

2005年12月12日 | Weblog
 2005/ 10月 14日  回想  津軽 下北半島

  みぎひだり津軽リンゴのたわわ哉

鯵ヶ沢温泉ートサ湖(十三湖)ー竜泊ラインー龍飛崎ー階段国道(昼食)ー蟹田ー睦奥湾横断フェリーー脇野沢ー(むつ自衛隊駐屯)ー薬研温泉(泊)

国道339号線を北上して「津軽海峡冬景色」に向かいますが、途中しじみ汁が飲みたくて十三湖に寄ります、一湖でも十三とは、トサと言い今は蜆で名が知れています、昔は「トサの砂山」と民謡で唄われている様に「砂が米ならば」とかなり貧しく厳しい土地の様でした。戊辰戦争に負けた会津藩もこの地に追われ随分苦労したようです。
十三湖トサの砂山しじみ汁 (味噌の入って無い汁)

白砂が米ならばなら民の唄 (弁財使の取立てが厳しい)

階段国道339号線の上が龍飛崎です、風は強く飛ばされそうになります。



  天高し竜飛岬の大風車     (日本で一番風が強い)

  路肩沿い階段国道小浜菊    (362段あります)

  ホタテ イカ漁夫の腕なる磯料理   

青函トンネルを列車が通過すると、点灯の合図があり音も響きます。海岸沿いの地はトンネルを掘った土で埋め立てられ漁村になっていました。
ここから280号線になり,太宰治ゆかりの地を横に蟹田からフェリーにのります。

  秋曇り水平線の島かくし

陸奥湾の東は下北半島ですが地平線があり陸は見えません、確か陸続きなのに?    地球は丸いと納得がいきます。

  睦湾に浮かぶ灰島潜水艦   (なにかあったか?10艦も海に出ていました)

  北の果て薬研温泉檜風呂   (下北の特産は檜です)

  のまさまい夕餉の膳に加はりし  (地酒)

随分遠くに来たものです、本州の北の果て鉞(マサカリ)半島といわれている、津軽、下北は国定公園です、11月から雪が降り厳しい冬に入ります。

貴美華奥の細道 ミニ白神

2005年12月08日 | Weblog
2005/ 10月13日~15日      回想
 
  天高く青森空港そらの旅

今回の旅は本州の北の果て津軽、下北で [貴美華奥の細道] に加えたいのです。

芭蕉翁もあの時代、交通網が便利だったら絶対にこの地を旅していたと思います。
今でも北の地は不便なのでツアーに参加しました、羽田、伊丹、名古屋、札幌と各方面から来た方でバスは満席、各地の方言が飛び交い賑やかでした。

羽田ー青森空港ー三内丸山遺跡ー五所川原(昼食)ーミニ白神・ブナ林散策ー鯵ヶ沢温泉(泊)

三丸の遺跡はロマン赤蜻蛉 (右上の写真)

縄文の木皮の住まい茅が原

マスコットの[さんまる]君は可愛いキャラクターで縄文時代の[むら]を体験できる特別史跡を分かりやすく案内してくれます。
途中五所川原で昼食をとり立佞武多の通る電線はどうなっているか?確認し、岩木山麓ミニ白神に向かいます。

秋浅し休みて見せし立ちねぶた    (五所川原)

江戸時代には考えられなかった [世界遺産] 白神山地から南に20k、ミニ白神を散策します。この地は土地は国、生えている木は地元民という「官地民木」の珍しい形態で保護されています。

色ずいた白神山地ブナ林
         ブナ落ち葉日向日陰と踏み歩く

ブナ大樹耳つけてみる秋澄まし
         白神に秋日差し入る昼下がり

80分の散策ですが、日陰はぬかるみ、案内所には長靴の無料貸し出しがあります。
秋の夕暮れは早いです、鯵ヶ沢のホテルに着いた時は辺りが暗くなりなした。




翌朝食事前に、冬にはスキー場になるゴンドラに乗ります。

日本海背に岩木山紅葉山

潮風に染まる高原スキー場

ホテル前庭の林檎の木には赤くなった林檎がたわむほど実っていました。
みやげにもらった真っ赤になったリンゴを一個、撫でながら「りんごの唄」を口ずさみ津軽半島に向かいます。

錦秋の奈良

2005年12月05日 | Weblog
   2005/12月1~3日

師走入りお礼お参り古都の旅

12月2日6時26分JR奈良駅に着く、桜井線に乗り室生口大野駅へ向かう、車窓から薄らと夜明けを感じ里から朝霧が立ち登る。

今回の旅は11月16日~30日ファンケルギャラリーで行った「貴美華とアートフラワーの仲間」展が無事終わったお礼の御参りですが、もう一つ、いつも私の展示会を楽しみにしていた母の一周忌なので報告したかったのです。

1999年 母姉私の古都奈良が親子三人旅の最後になりました。
この時 室生寺が計画に入っていたのですが、前年の台風で被害に会った五重塔が修復のため入山禁止になってしまい、長谷観音止まりの旅でした。
あれから6年その時のことが昨日の様に思いだされます、 今日の導きに感謝いたし お祈りいたします。
室生寺
   朝冷えの女人高野や紅葉掃く     (女人を受け入れた寺)

   冬日和手に載せみたし室生塔     (積み木を積んだ様な可愛い塔)

   朱の楓拾いつ一歩奥の院        (石楠花の寺


                    
長谷寺 
   冬紅葉初瀬の渓谷錦なり       (初瀬川沿いにあります)

   登廊沿いし牡丹は手入れされ     (花の寺として名高い)

   堂舞台立てば錦繍秋景色       (入母屋造りです)        



談山神社 
    多武峯行く秋紅き十三の塔     (檜皮葺十三重塔です)

    受け継がれ百味捧げし山の神    (百味の御食という神饌を奉献)

    親思い談山霊地に癒されし     (鎌足の長子が建立)