貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

庄内空港へ

2009年09月09日 | Weblog
象潟では旬の岩がきを食する予定でしたが旬はお盆迄ということで食べられませんでした。   残念  ー路庄内空港のある酒田にむかいます。

酒田は以前、始発のバス~夜行バスにのるまで町を歩き回ったので、とにかく疲れたーと記憶しています。

           秋近し不玉宅跡町角に

         

三居倉庫は明治26年に建てられ、今でも使われている米の貯蔵庫です。
一部みやげの品をおいていますが、なぜか心落ち着く絵画的風景です。




                         

        秋風が欅並木の影揺らす

土産は留守番の夫につまみの「殿様のだだちゃ豆」を買い、庄内空港から帰浜しました。


パソコンが調子悪くって・・・古いのかしら?
VistaとかXP7とかでていますが、なんといっても機械に弱いから慣れたものでないとね、なんとか頑張りたいです。






象潟

2009年09月09日 | Weblog
秋田県の象潟(きさかた)は鳥海山と日本海を持つ素適な町ですが、芭蕉の「おくの細道」のときは九十九島のある、松島にひけをとらないほどの絶景だったようです。
芭蕉はこの景色をひと目みたくて、象潟に足を運んだのですよね。
おくの細道ではその時の様子が素適な文で書かれています。
私は以前の旅のときに是非象潟に来たかったのですが、「今は何も無い田んぼの中に松があるだけ」と聞いていましたので寄りませんでした。

            象潟や雨に西施がねぶの花  -芭蕉ー


       

              汐越や鶴はぎぬれて海涼し   ー芭蕉ー

確かに、田んぼの中に松があるだけですが、かん満寺の舟つなぎ石に立てば・・・

              九十九島今につたへて夏の松



1804年の地震で潟底が2.4m隆起し、島が無くなったのです、驚いたでしょうね。

面影が無ければこそ、現地でなくては味わうことのできぬ、旅の旅情に触れられるのでしょう。
いつも嫌われているこんなヘビも懐かしく、うれしくなりますから、不思議です。

            蛇穴に入る前みせし旅無事と

      

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          芭蕉像囲み合歓木花終えし

合歓の若木が沢山植えられています、花咲く頃は色つく霞のように芭蕉像を包み込むのかしら、日本海は穏やかで、鳥海山の山頂は雲がかかっています。

出羽三山

2009年09月07日 | Weblog
昨日 あれから月山にいきましたが、山の午後は濃霧に包まれ8合目の中ノ宮神社にお参りするだけで、弥陀ヶ原を散策できませんでした。

             初風や三山奉る神社あり

    
 

出羽三山は月山・羽黒山・湯殿山です、三神合祭殿に御参りして門前町まで下ります。地図中央の薄いところが南谷です。

          
        

              ありがたや雪をかほらす南谷  -芭蕉ー

        
 
              蝉時雨修行の道のいと険し

        
        

              黄釣舟咲く南谷院の跡

芭蕉と曾良はこの南谷の別院に泊まっていますが、月山・湯殿山をまわってとても疲れたとおもいます。
私たちは山頂から、南谷・国宝五重の塔により隋神門まで下りました。


             

               秋の昼塔を囲みて最上杉

        

           宿坊の並ぶ手向(とうけ)に秋桜             

最上川

2009年09月06日 | Weblog
最上川の舟くだりをする前に、芭蕉たちが舟くだりをした船着場に句碑と芭蕉・素良の像がありますので寄りました、今日の船着場古口より少し上流の橋のたもとにあります。

           芭蕉素良葉桜の下空仰ぐ

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           川風や汗をぬぐいて句碑に立つ


      

          
          五月雨をあつめて早し最上川  -芭蕉ー

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          舟唄と下る最上に秋の蝉

飲んで食べて唄ってちょっと向こう岸の土産やによって、1時間の舟旅です。

           



山刀伐峠

2009年09月04日 | Weblog
銀山温泉を後に山刀伐(ナタギリ)峠へむかいます、以前一人旅の時、この山刀伐峠を歩きたかったのですが、・・奥の細道に記載されているように、ブナの原生林が森深く残り、とても一人では行かれません。まして女一人ではね。 今回はマイクロバスで峠近くまで行き、山道を少し歩きました。

          蝉鳴くも峠立ちての道偲ぶ

  

            夏の蔦山刀伐峠覆うかな

          

峠には芭蕉記念碑と子宝地蔵・子持ち杉があり、国の史跡に指定されています。


峠を下りJR堺田駅近くに封人の家があります。重要文化財の旧有路家です。

         蚤虱馬の尿する枕もと   -芭蕉ー



         囲炉裏端話す話題は馬の尿

今、都会では馬が尿をするところをめったに見られませんが・・古くは日常の事ですよね。「封人の家」とは国を守る役人の家で、問屋や旅館も兼ねていたようです。

道路挟んだ草原に分水嶺がありました。この水が日本海は最上川・太平洋は北上川に流れていくのです。

         ミソハギの群れ咲く原に分水嶺



         手に救い流れを馳せし秋の川



銀山温泉

2009年09月03日 | Weblog
今日の宿は銀山温泉です。尾花沢からは近いのですが初めてなので期待していました 。  大正ロマンが残るすてきな宿がのこっています。

             新涼の銀山温泉夕明かり

 

             銀鉱のおもかげのこし河鹿橋

       

           月明かり音誘われて散策し


銀山温泉のなかで、ちょつとモダンなつくりの宿がありました。
外人女将で有名になった宿屋でした。銀山温泉には似合わないと言っている人もいますが、 私は現代の木材をいかした素敵なデザインだと関心しました。


      

          尾花活け世代交代宿守り

尾花沢

2009年09月02日 | Weblog
尾花沢には芭蕉の弟子清風が住み「おくの細道」で芭蕉と曾良は10泊したようです。
よほど気にいったのでしょうね。
「清風」とは俳号で、 紅花商人鈴木八右衛門と称し、北前船で江戸を往復し、芭蕉と懇意になったようです。

                すずしさを我宿にしてねまる也  -芭蕉ー

   

             俳友は紅花の縁秋の声

今日「芭蕉・清風 歴史資料館」として保存されています。

尾花沢は花笠音頭発祥地で近くの神社では、祭りに向けて子供達の練習が始まっていました。

             花笠は男女無礼の夏祭り

       

この地で行われた俳諧の碑が養泉寺にあります。御詠歌に詠われているいとすすきを見ることができました。

            守られし巡礼詠ういとすすき

       

養泉寺は資料館の近くにあります、この地の古くは地上に光が届かないほどの雑草原で毒虫が巣喰いし旅行く人を悩ませたので、慈覚大師が自作の観音像を奉納祈願し、後に堂が建てられたそうです。

           南無妙と雑草原に紅の花

新おくの細道を行く

2009年09月01日 | Weblog
九月に入りました、長月・菊月・色取月ですね 、字だけで秋の様子が伝わります。
8月終わりに芭蕉翁を愛する仲間10人ほどて「新おくの細道」山形の旅に行ってきました。  以前一人旅てまわったとき、行けない所があったのです。

            庄内の田んぼに米の花が咲き

  

新幹線福島駅で降りマイクロバスで山寺・立石寺に向かいます。

            秋蝉ととも翁像時空越へ

      

            うえしたに夫婦飛び交う秋の蝶


      

             菅傘や旅ふくらんで出羽路行く

午後は尾花沢にむかいます、どんな出会いが待っているのでしょう?