貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

造形遊び

2009年04月28日 | Weblog
「造形遊び」ちょっと大げさですが、ふじやま公園の工作棟で担当している、私の体験教室です。
今回のサブタイトルは「小枝でベースを作り多肉食物を飾る」です。

           春寒や小枝集めに里山へ

         

         吊るしても置いても良しと春尽くし

先日強い風が吹き、山桜の小枝が随分落ちました。それをあつめて素材に使うのです。出来上がりはそれぞれ個性的で楽しい時間が過ぎました。

不動参りⅤ

2009年04月27日 | Weblog
さくらが終わったら、ツツジです、日本の四季の花は咲く時期がはっきりしていますが、温暖化のせいで、少しづつ早くなっているようです。

坂東36不動参り長徳寺・等覚院・神木不動尊(しぼくふどうそん)です。

         晩春を惜しみ出かける寺参り
    
 
         

         朱躑躅水掛け不動を囲みいる




ご本尊の大聖不動明王は絶対秘仏ですが、ぜんそく平癒で知られ、ツツジ寺として地元の人に親しまれているようです。

      よく着たと迎えてくれた躑躅寺

   

私は気管支が弱くぜんそくがありますので親しみを感じ、19年に開眼された平成不動尊に心をこめてお願いしました。

清里高原

2009年04月25日 | Weblog
小諸城址のさくらを満喫した、遊子(私)は、帰途につきます、今年最後のさくらを惜しみながらの濁り酒です・・・・

        それぞれにさくらに想酌み交わす

        

帰りは清里高原をドライブして、 酔い覚めのアイスクリームかな・・・
右 身近に八ヶ岳 ・ 左 遠く雲の上に富士山の頂が望めます。

   

         陰雪を残し赤岳目の前に

   


         残雪や雲と見紛う富士の山

さくら追っかけブログ入れているうちに、すっかり葉桜になりました、来年はどんな桜と出会うことがでかるかしら?

   

懐古園

2009年04月23日 | Weblog
上山田温泉では千曲川沿いの万葉公園を散策し、真田幸村で知られている上田城址公園へ行きます。

          春の城六文銭の旗なびく 
       


上田城千本桜まつりが19日まであり、 少し賑やかすぎたかな?


懐古園は小諸城址公園ですが、島崎藤村で知られています。

            千曲川旅情のうた

   小諸なる古城のほとり     雲白く遊子かなしむ
   みどりなすはこべはもえず   若草も籍によしなし
   しろがねの衾の岡辺      日に溶けて淡雪流る
   あたたかき光はあれど     野に満つる香も知らず
  
   

   浅くのみ春は霞みて      麦の色わずかに青し
   旅人の群はいくつか      畠中の道を急ぎぬ
   暮れ行けば浅間も見えず    うたかなし佐久の草笛
   
   千曲川いざよふ波の      岸近き宿にのぼりつ
   濁り酒濁れる飲みて      草枕しばし慰む    ―藤村ー

     

       はなふぶき詩くちずさむ千曲川

善光寺

2009年04月22日 | Weblog
   善光寺、7年ごとのご開帳参りはあいにくの雨になりました。

         

        月影や四門四宗も只一つ -芭蕉翁ー

      


     前々回の御開帳に亡き母と御参りしています。

牛年の父が亡くなり四十九日を終えた後、「牛に引かれて善光寺」だからと、元気のでない母を誘ったのです。



           善光寺五色の糸で結ぶ縁

          

今夜の宿は戸隠の上山田温泉です。   14年前と同じです、壺庭のある部屋で、・・・父のこと、戦争のこと、震災のこと、家族のこと、結婚のこと・・・母と夜遅くまで話しあいました。
  
         若かった藤咲く庭をみつめつつ    

         

川中島の桜

2009年04月21日 | Weblog
信玄と謙信が5回 戦って勝負がつかなかった川中島です。
千曲川と犀川にはさまれた中の島で、上空から見れないのではっきりしませんが地元のボランテアが、戦いの様子を熱心に語ります。      

       

            赤青の旗話継ぐ桜守 


    

          佇めば黙視語らず花のうち

姨捨山

2009年04月20日 | Weblog
奈良井宿を後に姨捨山に向かいますが、途中、黒壁に桜が映える、国宝松本城に立ち寄りました。

          さくらびら雨に霞んで天守閣

     

月の名所、信州 姨捨山の長楽寺です、ここで多くの文人が月を楽しんだことでしょう。西行法師も行脚の折、この付近の景を、姨捨山十三景と言ひ伝えたり とか。

 あらはさぬ我心をぞ恨むべき月やはうとき姨捨の山   -西行法師ー

 更科やをばすて山に旅寝してこよひの月を昔見しかな  -能因法師ー



     俤や姨ひとり泣く月の友    -芭蕉翁ー

     信濃では月と俤とおらがそば  -一茶ー

    

          信濃路や月の名所に句碑並ぶ

夜も雨でしたので、田毎の月は観られませんでした。・・・残念・・・

          旅人を俤にして月を待つ

        

   段々畑の中に見事な、しだれ桜が一本ありました。

         化身かなしだれ桜に姨の影

奈良井宿

2009年04月19日 | Weblog
          

今夜の宿は奈良井宿の伊勢屋です。19時到着ですが、夕食後大橋のライトアップを散策しました。

          旅籠宿灯火ともして春の宵

       

     朝の散歩は6時起きで、まだ人影はありません。

         朝霞み木曽の杉山ぼんやりと




 花見月軒に杉玉木曽の酒     春浅き鍵路ひっそり道祖神


  ーかけ橋・寝覚めなど過ぎて、猿が馬場・立ち峠などは四十八曲とかや、九折重なりて、雲路にたどる心地せらる。-「更級紀行より」ー

馬場峠では木に登る親子猿を見ました。   芭蕉翁も見たかしら?

妻籠宿

2009年04月18日 | Weblog
高遠城址へ行くには上りです、もちろんシャトルバスにのりましたが、おかげで予定時間をオーバー・・・妻籠宿には夕方になりました。

           妻籠宿足止めさせて春夕
     
      
 
   軒下の親待つもとへ夕燕



                    木曽谷や店留守番は春の猫

      

           連翹をそえ中山道宿場町

夕日は山にかくれましたが、寝覚の床~木曽の架け橋が「更級紀行」に登場します。



  かけはしやいのちをからむつたかづら  -芭蕉翁ー

高遠桜

2009年04月17日 | Weblog
山梨の神代桜を後に長野県伊那市に入り、高遠城址のタカトオコヒガンサクラにいきます。このサクラはここだけで見られるさくらで、花は小ぶりですが、濃いピンクで、城址狭しと咲きほこっていました。

             幹くねり高遠さくら乱れ咲く

    
    

             空堀やさくらびら埋む路なりし

        

             流閉の江島偲ぶる恋さくら

大奥の大年寄江島(絵島)と歌舞伎俳優生島の恋物語は有名ですが、この高遠に流刑、関係者数十人とも処罰されたそうです。

            陰謀か歴史知るのみさくら散る