貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

谷戸若葉

2006年04月30日 | Weblog
   帰り道 遠回りして 芹を摘む

横浜市内で一番高い山、円海山の麓に瀬上の池があります、そこから流れる小川にそって近郊住民の散歩径で 歳に合あはせた四季折々の楽しみがあります。
以前犬を飼っていた時は毎日歩いた径も今はわざわざ来るようになりました。

   畦に摘む ヨモギの香り 手にうつり  

   岩煙草 しみ出る壁を 好む哉 

連休の子供達の賑やかな声が聞かれるのももう直ぐです。

   谷戸径に 葉影落として 山桜

   生きしもの 四季折々の 出番まち
           

これはカブト虫の幼虫です、これからサナギに成り、昆虫になります。自然の不思議をこんなところにも感じます。

大きいのはオスで小さいのはメスです、透き通っていてとても綺麗です。手にのせて、触れると可愛いさが伝わりまーす。

ヨコハマメリー

2006年04月26日 | Weblog
  今年も、よこはま春祭り大道芸が始まりました、野毛大道芸のテーマは
「黄泉がえり」で、31回目になります。   
      アスファルト しゃがむ拍手や 大道芸
            
              

それに合わせたのでしょうか、ニューテアトルで「ヨコハマメリー」ドキュメンタリーが上映されています。
     
     戦後史を 鎮める如く 春の雷

メリーは、白塗りの娼婦で伊勢崎町にいることは知っていましたが、そのメリーを息子と同い年の、31歳横浜生まれの青年が初監督として何を伝えたいのか? 興味を持ち、是非見てみたいと出かけました。
映画館に行くのは何年振りです、まして一人では初めてです・・・

     列をなし 伊勢崎あたり 惜しむ人

     土砂降りを ハマコーヒーの 香で待つ

終わった後 涙が一筋流れました、この生き方が、白塗りを落とした安堵の微笑みだと確信し、清清しい気持ちになりました。
内容は、私の文書力では上手にお伝え出来ません。 なにか 野毛の大道芸に通じるものがあると感じますし、最後に 元芸者が三味線を弾きながら力強く歌う「野毛山節」これに尽きる様な気がします。

     みる人の ハマのメリーは 生きつづけ

     春の夕 歩行者天国 雨上がり

2006年04月23日 | Weblog
     ふじやまや 若葉息する 気配哉

昨日は、ふじやま公園で「親子参加の筍堀」がありました。朝早くから公園広場には子供達の声が聞えますが親と一緒のせいか緊張しているようです。
竹の子堀は今年で7回目になります、区の広報で一ヶ月前に募集しますが人気イベントです。

     シャベル持ち 向かう竹林 ホーホヶキョ

今年の収穫は少し遅くなりましたが、まずまずのようです。
   
     竹林や あったここここ 子らの声  
     
     竹の子や 土深く掘る 汗の中 

     汁煮もの 腹一杯の 五月晴れ

          

これは、若竹の根です、牛の乳房の様で可愛らしく芸術的で気に入りました。
家に農家の方が朝堀の筍を売りにきます、この竹の子は食べずに飾って眺めようとおもいます。
      若竹を 味変え品変え 食卓に

新品種のばら

2006年04月21日 | Weblog
  
  昨日は  どしゃぶりの あとの日ざしや 八重桜 

今日は晴天 空気は澄み、示唆しぶりに気持ちの良い日です。
四月は新年度、いろいろな役が回ってきて、書類作りに追われていました。

    四月晴れ 町に野山に 風誘う

4日の新聞に「神奈川県技術センター、農水省に品種登録出願」と言う見出しでピンクのバラが載ってました、一般公開の展示は21日22日とあります。

      
 
    今日の日を 待つマリアージュ 夢のせて

平塚からバスに乗り居眠りしている内に農業技術センターに着きました。
「マリアージュ」とはフランス語で「結婚」の意味を持ちブーケ・ブルトニア・他
にも利用してほしいと、命名者は松沢知事です。

    バラに賭け ほのかに香る スプレ咲

アートフラワーでも究極はバラ制作だといわれています、奥が深く表現が一つ一つ違ってきます、歴史は古く品種は多く色は豊富で花びらも多いい蕾から咲終わるまで美しく、大勢の方に愛され・・・花の女王様でしょうか・・・

この「マリアージュ」はスプレー咲ですが、半剣弁で花弁が32枚あります。

     幸多き 持つ指先に マリアージュ    
     
      

バラはまだまだ研究されて新品種が作られ続けられるのですね。
私も少し目覚め「マリアージュ」のアートを研究してみまーす。
    

竹の茶器

2006年04月12日 | Weblog
  古民家の 土間吹き抜ける 春の風  

桜は散り始め 地は点描のように桜色に染まります。花の主役は木瓜・石楠花・花桃に変わり、庭には赤芽風露草が咲き始めました。心配した公園の山桜は散りはじめていますが、葉桜もまた風情がありますので、 良しとします。

    春障子 閉めて雨音 囲炉裏焚き
    
    花散りし 待てぬ空には 鯉のぼり
   
「ふじやま公園の山桜を愛でる花見会」準備は続きます。
公園の竹で「野点の茶器」をつくります、孟宗竹の節を残し、皮を削り、乾燥させふじやま公園の名前を電気コテで手描します。
     
     花愛でる 自ら野点 竹ずくし
     
          
           富士を見る 公園シンボル 画き入れて 
     
80個の茶器が出来上がり花見会を待ちます、当日は来園者の方に竹のカスタネットを作って頂き阿波踊りもあります。 竹徳利のかっぽ酒もお楽しみ。
詳しくは、ホームページ見てください。

神像

2006年04月07日 | Weblog
    神やどる 山海草木 四季心

今、県博で「神々と出逢う」ー神奈川の神道美術ー展をしています。
そこで、神奈川県の神像と出逢いました、お寺では仏像を拝観しますが、神社では丸い鏡を拝みます。
私、個人の考えですが、神社の鏡は御参りする本人を映し生方を正すためなのかな?とおもいますが、遠くにあって映せません。
鏡に神がやどるのかな、古代の祭器や権威の象徴のながれかな?鏡が願いを叶えてくれるのかしら、といろいろ考えてましたが、とにかく 神社=鏡 です。
神の食 談山神社 百味祭
        
昨年の秋「奈良へお礼詣り」に行った、談山神社の「百味の御食」です。(リンゴ・クリ・ギンナン・ドングリ・ナツメ・ホウズキ・魚・マメ・イモ・クルミ・他)    
綺麗に飾られた食事・・・神像に食べて戴きたいですよね。

神像が創られる様になったのは仏教の影響が深く関わっていると言われています。
仏教の慈悲への願いが日本人の心に深く入り仏像への憧れから・・・神様の像も欲しいと考えたのでしょうか。(県博ではいろいろな三神像に出逢えます)

私が好きな小さな古像は神像よりふるく、天使のようですが羽は無く、木霊のように飛びかい神を守り四季の色と音を伝えているようです。

  山笑う 神が微笑む 谷戸深く
        
  山桜 見上げる日の筋 風の筋

家の裏山と谷戸です、ぜぜらぎが聞こえ、鳥の囀りを聴き、小動物が動きます、心と体は癒され   神はやどはるはー  と感じるのです。

2006年04月03日 | Weblog
2006年 4月 2日  (曇り・嵐)
昨日は花見日和、今日は春の嵐と目が回るごとく変わりますが、大勢の方が自慢の桜の写真をブログにのせています、私の花見は29日に高輪プリンスホテルであった総会の帰りの染井吉野です。ほぼまんかいでホテル客を楽しませていましたが、写真は写しませんでした。

    青空に白かすませて 桜びら

地元で「ふじやま公園の山桜を愛でる花見会」があり、少しかかわっていますが、冬は寒かったので、花見会は15日です。今年は山桜が早く咲きちよっと心配で、他の花見を楽しむ気持ちになれないのです。 そんなものですかね。   また今日の午後は春の嵐のようでこまりました。
花見の会には葉桜になりそうな山桜・・・・午前中に写したのを入れます。

    波打ちて おおしま桜 風雨耐え

             

     坂道で 止まり見上げる 山桜

「自然には勝てない・・・」とよく言ったものです。    気分転換

先日公園の造形遊び教室で「プリザーブフラワーで作る三角ケーキ」の講習をしました。春休みなので幼稚園の方から85歳の方に来ていただき、賑やかに、楽しく、 美味しそうで食べられないケーキを二つ作りました。一つはお友達にプレゼントする様で、大事にケースに入れてリボンで飾りました。