貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

両馬を囲む

2012年06月18日 | Weblog
示唆しぶりの落語ですが、私が忙しくしている間に、 金原亭馬治・馬吉 は着々と芸をみがき、公私ともに成長しているとのこと、 楽しみです。

  高座     馬治   あくび指南・他
          馬吉   明け烏・他



    梅雨の空両馬を囲む笑いかな

この二人会では高座が終わった後、抽選会があり これが楽しみですが、私はくじ運が無くまだ1回も当たりません。  
入場の時、全員がいただける、地元製造の「美のや」のおせんべいが楽しみです。

    昼寝起もらった煎餅ボリボリと

小布施堂

2012年06月17日 | Weblog
岩松院で時間をとり、小布施堂には30分も遅くなりましたが、快く迎えられ素敵な昼食をとることが出来ました。

  小布施堂暖簾染め抜く栗三つ



  水菓子の甘い黒豆枇杷の種

  

おぶせ といえば栗を使った特産品がたくさんありますが、この時期は栗料理はありません、栗の小道には沢山の花をつけた大きな栗の木が私達をまっていました。

  栗一本小道狭しと香放し
  


北斎が高井鴻山宅に世話になり、この庵にて、絵を描いたといわれています。

 

  北斎の愛する小布施栗の花

初めての小布施の町でしたが、中島千波館・北斎館・日本あかり博物館・小さな栗の木美術館 他と近代のデザインを取り入れ、モダンな町が出来上がっていましたので、町の人々の努力・協力は素晴らしいと感じました。



  案内板ここは交番夏燕

まけるな一茶

2012年06月16日 | Weblog
今日は小布施に寄り小布施堂本店の昼食を予約していまーす。
早く午前中のスケジュールをこなさなくては・・・

信洲といえば、りんご ですよね。道筋にあるりんごの木にかわいらしい実が少し色ずいています。

  子林檎の葉から顔出す梅雨晴れ間



駅から歩20分、町外れの岩松院をめざします。この寺は福島正則の霊廟がありますが、目指すものは、北斎の鳳凰図と一茶ゆかりのガマ池です・・・
途中一茶が句会を開いた梅松寺があり、寄り道です。

   露草を刈り俳人をきざむ石




岩松院の北斎89歳の作品、21畳もある天井絵です。
この鳳凰は何処から見ても、見る人と目が合うという、「八方睨み鳳凰図」と言われています。

   鳳凰に北斎の力魅せられし

 

北斎はこの鳳凰に何を込め何を発信しようとしたのでしょうか?
鳳凰は中国の架空の鳥で仏典にでてくるようで、心の鳥・希望の鳥といってもよいですよね。

この鳳凰の体は松・羽には月桂樹の葉・芭蕉の葉が描かれていると説明がありました。
岩絵具は輸入もので辰砂・孔雀石・鶏冠石などの鉱石で、金箔は4400枚つかわれているそうです。

裏庭には小さな池があり、ここで詠んだ 一茶の句碑がたちます。

   やせ蛙負けるな一茶これにあり    -一茶ー

 

   蟇蛙一茶負けるなくくみ声


上林温泉

2012年06月15日 | Weblog
関東地方は6日ごろから梅雨に入り肌寒い日がつづきました。梅雨の中休み信洲の旅にでました。
私はJRの大人の休日倶楽部に入っていたので、今回は、「のんびり小町」女3人旅です。

東京から長野新幹線あさまに乗り込み、長野から長野電鉄特急(約1時間)で湯田中です。

     お喋りのつきぬ車内の夏衣



     昼過ぎの信濃路にある蕎麦の店



 羅臼と言う蕎麦やではネマガリ竹の食べ方を聞き、味噌とマヨネーズをねったものをつけて、美味しくいただき、みやげにこれを買いました。

 

     皮を剥きかじるひめ竹音の味

 この志賀高原ロマン美術館は建築家の黒川記章氏のデザインでとてもモダンで目立ちます。
展示は、信洲に林芙美子が疎開していたそうで、その頃の作品や、生活の様子です。(没後60年記念)

 

    目じるしの真白い館風薫る

古くから多くの文化人達が愛し訪れたところだということですが、良くわかる気がします。
樹木、 1本1本のみどりの色が微妙にちがうことに きずかされるからです。

    中庭の青葉メニューの待つ宿に 



    湯上がりに味合う冷酒三種類

 

今夜は、湯田中から送迎バスで7分、上林温泉仙寿閣の充分なもてなしをうけました。



旧街道

2012年06月05日 | Weblog
箱根八里・・・ 箱根町から畑宿までの旧街道、石畳を峠の茶屋まで歩きます。

    江戸石の置かれし徑の青き苔



    夏の風甘酒茶屋の木ノ葉揺れ

 

    石積みに夏草茂り一里塚



    蔓若葉寄木細工を守る家



神奈川で育った私はこの寄木で作った、箱マジックや、筆ばこ、は懐かしく子供のころのおもちゃでした。
この小箱は7回で開くもので孫のみやげに買いました。、、娘も懐かしむかな?

    ひみつ箱22回でやっと空き 

畑宿からバスで箱根湯元~小田原~             新緑の箱根神社に手を合わせ



芦ノ糊

2012年06月04日 | Weblog
今夜の宿は仙石の、箱根甲子園です。 レストランは、正装・靴でなければ入れません。
いつもの年ですと、外人客が多く宿泊するのですが、震災や原発事故の影響で客が半減したそうです。

    もてなしの蛍狩あるホテル哉



    フルコーストマトスープの風味かな



朝の散歩は、庭山に五百羅漢さんがいる長安寺にいきました、 花の寺でも知られているそうです。

    四葩寺問答無用と羅漢さん



仙石からバスで桃源台にいき、海賊船にのります。
箱根は、外国客は減ったのですが、修学旅行客が増えたそうで、海賊船に子供達が大勢乗り込み、私達はお金を払って特別室に移動しました。

    遠足の甲板ではしゃぐ子等の声



箱根町につけば、関所を通らなければならないですよね、平成19年に復元された関所に、見晴らし台がありす。



    夏の糊を一望にして長閑なり (のどか)

箱根湿生花園

2012年06月02日 | Weblog
湿生花園です。 

       新緑に光る皇室来園ひ



       珍しきブルーポピーの仲間咲く



       夕曇り湿原奥の黄菅哉



       黒百合の面影にして立ち去りぬ



       夏日暮れの木道を行く靴の音

箱根フリーパス

2012年06月01日 | Weblog
      新緑の箱根の谷の深さかな


示唆しぶりの箱根です、  メンバーは8人、「書遊会」の親睦で泊まりの旅です。
小田原から¥3900、 2日間のフリーパスを充分使いこなし、満足のいく旅になりました。

      ガタゴトと登山電車は緑さす
      


      ピンクからアンネフランク オレンジへ

 

       一つ咲く清し優しさ山椒薔薇 

アジサイにはまだ早い時期でした、強羅公園の花は薔薇が主役です。

登山電車ケーブルカーと乗り継ぎ、草雲山へ・・・小田原で買った弁当が待ちどおしいでーす。

    腹拵へ好きな弁当夏ベンチ
           

 
    大涌谷の神山隠す夏の雲



   かまぼこのアジサイ花の紅と白          ロープウェイ窓額にして夏の山


    

   
桃源台で降り仙石高原へ、  今夜の宿は仙石ですが、その前に湿生花園によります。