貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

上野散策

2008年05月31日 | Weblog
          花折れし上着一枚走り梅雨

今日で卯の花月も終わります、せっかく咲いた花もこの寒さと雨でうな垂れてしまいました。 横浜の気温15度で梅雨に入ったような天気です。
東京国立博物平成館に初めて姿をみせた、日光・月光菩薩の「薬師寺展」を、習字教室の皆さんと拝観する機会に恵まれました。 暑い日でした。

       国宝に長い列して日傘貸し

 仏像は大好きなのてすが・・・? 
奈良薬師寺での印象がつよく・・・ 混んでいたせいかしら?
ほかの理由もありますが、  会場はとても観やすいうに出来ていました。  6月8日迄

常設展示の「日本の考古学」土偶・埴輪にあえて楽しかったです。

   

        風薫る真空みすえ埴輪の眼

上野の山はすっぽりと葉桜に覆われ、其の中でビルマ形式の仏塔(パゴダ)と上野大仏にあいました。



        大仏や葉陰に休む平成時

1631年に建立され、歴史の中を潜り抜け、今こんな姿で、こんな近くで遇う事が出来たこと、不思議なおもいで合掌しました。

一年ぶり

2008年05月30日 | Weblog
      さわやかな風ビルを抜け六本木

月日の立つのが早いですね、   
旅のブログ入れている内に、もう月末です。 5月も色々忙しかったは・・・

       ひさしさや波打つ館に初夏光る



版画部門に出展した、いとこの作品「魚」です。毎年この時期に開催されます。
一年ぶりに来る六本木です、勘違いして、六本木一丁目で降りてしまいました、この辺も随分かわりましたね。

新国立美術館の、設計者黒川徽章氏がお亡くなりになり、オープン当時は大勢の人波でしたが、ブームは少しおさまったみたいです。

        窓越の目に青芝やお茶タイム

     

街にでると、一番落ち着く時間です、食べるものが美味しいからかしら?大都会の東京でそこだけが自分だけのスペースと感じるのです。 

奥の細道むすびの地

2008年05月27日 | Weblog
     葉桜や外堀沿いに句碑並ぶ

大垣には「ミニ奥の細道 芭蕉句碑めぐり」として、大垣城の外堀だった水門川沿いに21の句碑が立っています、22句目が、
    
        蛤のふたみに別行秋そ  -芭蕉翁ー   

    

この住吉灯台・朱塗橋・舟は奥の細道むすびの地として、よく知られています。  深川から6百里(2400Km)、150日の旅は元禄2年の秋船町大垣で結ばれています。
     
         新樹元翁慕うかな句碑の数



        たどり着きまた新たなる夏門出

     

昨日は祭りの人で入れなかった八幡神社に参拝し、5年計画で深川から、むすびの地に来た報告と、「貴美華が巡る奥の細道」無事終わることのできた、御礼をお祈りをしました。

境内に雪が積もったような大きな木、 なんじやもんじやの花です、花は咲くとすぐ散るようですが、満開でした。

   

        天仰ぐなんじゃもんじゃの花そそぐ

初めて見る白い花、旅の最後を祝ってくれているようで、うれしかったです。

美濃 赤坂

2008年05月26日 | Weblog
今日で今回の旅が終わります。「奥の細道」むすびの地にきているのですが、昨日のまつりの後で、街が汚れているのでは? 川沿を歩くのがちょと不安で、赤坂美濃へ行ってきます。

         郭公鳴く中山道や宿場町



         芍薬や茶屋屋敷跡ひと休み



バスの運転手さんに、「旅の人はこのバス停でめったに降りないけど、何処へいくのですか?」と聞かれましたが、金生山化石館とその裏山に建つ明星輪寺(こくぞうさん)に行きたいのです。

        山道を登り行き着くこくぞうさん

   

       初夏の風手にとるような美濃平野

本尊は宵虚空蔵で、伊勢の朝・京都の昼 と日本三大虚空蔵菩薩として親しまれています、その他、木像地蔵菩薩半跏像が安置されています。急坂を40分歩きました。

      鳩の声身に入わたる岩と哉 -芭蕉翁ー 



芭蕉句碑があります。 山頂は大きな岩が折り重なっています、大昔は海の中だったみたい。(化石館で知りました、石灰石の産地です)

      石灰の金生山や夏兆す

山をおりて、大垣に戻り旅の最後、むすびの地にむかいます。

       

       

大垣まつり

2008年05月25日 | Weblog
今日は日曜日です、それにしても若者がたむろして、出店が沢山並んでいます。大垣まつり本楽の日でした。1679年から始まって、神輿や軸(やま)がでる360年前から続く城下町のまつりです。

      天守閣おもかげにして夏まつり
      
         

        城かこみ軸ねりあるく宵祭り

軸(やま)は11騎でます、神楽・大黒・恵比寿・相生・菅原・鯰・榊・玉乃井・松竹・愛宕・猩々 それぞれに特徴のある軸です。



        屋台での大焼き鳥をほうばって

八幡神社の前で軸を傾けておじぎをさせるのです、この日は夏まつりにしては、寒い日でした、街の居酒屋は若者にゆずりました。

いつもながら旅の最後は豪華に、とおもいましたがホテルのレストランはやってない(祭りなので) 美濃酒とチーズケーキを買い、駅弁の鯖すしを食べました、でも風呂上りはやはりビールでーす。
         酔うほどに旅楽しんで夏の宵

円空仏

2008年05月24日 | Weblog
福井駅には意外と早く着きました、「奥の細道」では敦賀から、色ヶ浜にいっていますが、私は特急しらさぎで大垣までいきます。
福井発10:37-大垣着12:16ちょうど昼なので、駅弁2個かいました。もう一つはもちろん鯖すしです。旅は、駅弁が楽しみですよね、美味しいかったです。

        旬つまる限定駅弁さくら鯛



寄り道で 円空仏にあいにいきます。岐阜には円空の足跡がたくさあります、円空仏は東京、横浜の美術館で出合っていますが、やはり、そのお寺に残された仏を感じたいです。

         田植寒鑿あと残し綾野里

    

綾野の里、曹洞宗「報告寺」には薬師・日光・月光の三尊と十二神将が残されていました。
寒い日でした、1時間に一本もこないバス・・・歩きました。

      

         夏薊濃尾平野の土手を行く
       

奥の細道ー天龍寺

2008年05月23日 | Weblog
 永平寺口駅から永平寺までの電車が廃止になり、バス路線になりました。日曜の朝はバスがでない・・・
永平寺口駅から福井までは単線が走っています、途中松岡で降りて、駅で荷物を預かってもらって、天龍寺のなごり像にあいにいきます。

     物書いて扇引きさくなごりかな -芭蕉翁ー 

   

       雨上がりもみじはな咲く余波かな



永平寺の末寺、緑の中に佇む禅寺です。ご朱印を頂き、本堂で住職のお話を伺い九谷焼の芭蕉像をみせていただきました。

         初夏の朝真注連縄や酒林 

      

1804年創業の造り酒屋「黒龍」です、地元で親しまれているので他県にはあまり出回らないようです、昨夜の夕餉時に吟醸「風のことずて」飲んでみました、とても香りがよく、おいしかったでーす。朝早いので開店していません。 買えません。

         黒龍や伝統まもる冷し酒

越前竹人形の里

2008年05月22日 | Weblog
永平寺では是非宿坊に泊りたかったのです。
・・どうしてって・・・母方の祖父が修行僧だったと、聞いているからです。 
「檀家ですか、5月でなくてはだめですか」と聞かれました。混んでいるのです。
なんとか 門前の「井の上」にお願いしました。(ここは、一見客は泊めないそうです)    女の一人旅で一番困るのは、宿です、芭蕉翁も新潟ではとてもやなおもいをしたようですね。

越前竹人形の里は永平寺口駅から九頭竜川を渡った所にあります。

        五月雨弁慶人形竹の里     

        

        音もなく竹散る館夕灯り



黎明氏の竹人形は素晴らしいです、手つくりの竹ひごの細さに驚きました。写真でお見せできないのが残念ですが、竹と共存していると感じました。自然のなかに溶け込む、いいですね。

      竹の皮脱ぎ産まれきしかぐや姫

工房はもう閉まります、後ろ髪ひかれるおもいでタクシーに乗りました。

永平寺

2008年05月21日 | Weblog
        五月雨や静けさ蔽う禅の寺    

      

しっとりと雨が降りだしました、木立・苔は水を含み色鮮やかです。



          青時雨禅堂坐る修行僧

         

観光遊覧バスをここで降り、760年前、道元禅師により開創された、曹洞宗大本山永平寺の「七堂伽藍」をまわり、宝物殿(瑠璃聖宝閣)に入りました。

ここで西村公朝氏が目の見えない人のために全国60ヶ所に送った「ふれあい観音」にあいました、この観音様には、奥の細道をはじめた深川で道に迷い、間違って入った寺で出あって以来です「貴美華が巡る奥の細道」の最後の旅でお会いすることが出来たなんて、感激です。

         青芭蕉俤にして触れてみし

     

今日は永平寺のおみやげや「井の上」泊まりです、夕餉まで時間がありますので、越前竹人形の里へ行ってきます。

東尋坊

2008年05月20日 | Weblog
      旅立ちは大木戸跡の朝躑躅

9:00発定期観光遊覧バスに乗り東尋坊へいきます。
芭蕉は東尋坊へいっていませんが、この北陸越前に来て東尋坊へ行かないてはない。

       夏きざす岩壁よせる波静か



ろうそく岩・三段岩・屏風岩・ライオン岩・大池と遠くに雄島・橋をみて日本海にふれました、冬は波の花が咲くそうです。
       
        初夏の岬焼き鯖二串お土産に

昨年のNHK朝ドラ「ちりとてちん」でよく、福井の焼き鯖が映っていました、みていておいしさうでしたから。 午後から雨になるようで、丸岡城を車窓に永平寺に向います。