貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

えんぴつで光堂

2006年08月29日 | Weblog
    五月雨の降のこしてや光堂   -芭蕉翁ー

ー奥の細道ー「光堂は三代の棺を納め、三尊の仏を安置す。七宝散うせて、珠の扉風にやぶれ。金の柱霜雪に朽て、既に頽廃空虚の叢と成べきを、四面新たに囲て、甍を覆て風雨を凌ぐ。・・・」  1124年造立の金色堂は、守られ、更新され、守られ、受け継げられていくのでしよう。

    芽立時 四季を享けいる 光堂
      
       

882年間、風雪に耐え、雨を凌ぎ、小鳥の囀りを聞き、芽吹き迎え、尚 燦然と三尊の仏様、立派だけでは言い尽くせない、東北において、藤原氏の美意識の賜物と、驚き感動し、芭蕉翁の言う「暫時千歳の記念とはなれり」 その通りですね。

     中尊寺 春めくうちの 慈悲の鐘

                 

この後、積善院で「奥の細道展」の芭蕉真筆短冊3点を拝見し、月見坂を下り、弁慶堂に立ち寄りました。
      月見坂 春日通さぬ 杉木立    

えんぴつで平泉

2006年08月27日 | Weblog
あこがれの地、平泉にきました。
ー奥の細道ー 「・・三代の栄耀一睡の中にして、大門の跡は一里こなたに有、秀衡が跡は田野に成て、鶏山のみ形を残す。・・先高館にのぼれば、北上川南部より流れるる大河也。・・・」

       夏草や兵どもが夢の跡   -芭蕉翁ー

高館につく前に、850年に慈覚大師が建立した、毛越寺跡、無量光院跡を通り、藤原三代の栄耀と義経の悲運を想いながら歩いたのでしょうか。旅をするとそんな思いが伝はってきます。
             
             

      夢の跡 桜のつぼみ ふくらみて

毛越寺跡の浄土庭園は堂塔、伽藍は無くても、本尊の薬師如来。芭蕉の句碑と大泉が池が訪れるひとの心を癒し平和の祈りになるでしょう。湖畔に佇めば「白鹿伝説」訪れるような気がします。

        兵の 願いは和平 春の風

私が訪れた時は春でした、北上川は、柳之御所地跡に沿って穏やかに流れ、高館は阿吽が守っていました。
            

              兼房や 心の忠義か 阿吽像

夏の雪割草

2006年08月23日 | Weblog
    熱闘も 青いハンカチ 夏終わる

毎年8月は自分が主になる教室や行事はお休みしますが、少し暇が出来るとまた新しいことに手をだし、秋には反省します。今年はこのブログがありますので、読書と、パソコン(エクセル)勉強すれば、日焼けも、お金も使はず、一石二鳥とおもったのですが、そーはいかない。
ほったらかしにしていた雪割草が悲鳴をあげていました、

    長梅雨の 明し暑さや 山野草

山野草の仲間、雪割草は夏の日差しと蒸れに弱いので、100%の遮光と風通しが必要です、家の庭は朝7時~17時まで日陰が無い、  どうしょう

    山野草 すだれで囲む 狭庭かな

             

葉の傷たんだ所をカットしてダコ二ールをつけます、葉の無くなったものは、ホルモンに漬け植え替えです。もう少し早く手入れしていればいいのに、後の祭りです。
200鉢と日除け対策に三日かかりました。朝晩少し涼しくなってきたので、大丈夫だとおもいますが?  来年の3月が楽しみです。
     
    手間暇を 掛けて眺めし 雪割草

雪割草の季語は夏です、江戸時代には青々した葉を見て涼しさを感じ、楽しんだのでしょうか?    

      

竹工作まつり

2006年08月20日 | Weblog
今週は暑い日が続きましたね、台風が10号11号と西日本にうろうろして各地に被害がでました。 終戦記念日には靖国神社に御参りした、と言う問題も大きくメディアに取り上げられ、何だか落ち着かないうえ毎日猛暑。いささかバテ気味、でもこれって毎年来るのです、グット我慢でーすよね。

      アンテナの 揺らぎて見えし 暑さ哉

この暑さ吹っ飛ばす様に各地で祭りがありますが、ふじやま公園では、子供が主で大人も楽しめる竹を使った工作まつりです。

      南風 まわるまわらぬ 竹つばめ

              

私の担当でーす。 とても人気がでしたが、一回でくるくる回りません、ここが悪い、そこがダメなのよ、ボンドつけすぎ、後ろの羽の開きがたりない。親子で話あっている間、 休んでラムネ飲みます。

      あれこれで 回れば笑顔 夏の空

その他、ダイコンテッポ・竹トンボ・ブンブン蝉・オギゃーオギゃー笛・魚つり・射的・飛ばしっこ。子供はもっと遊びたいのですが・・・・
暑かったです、楽しかったです、、よかったです、また来年ね。

 捕虫編み 持ちて四五人 里山に
     

六地蔵

2006年08月14日 | Weblog
    残暑お見舞い申しあげます。
お盆に入りました。横浜の実家は7月に迎えましたが、私は都合がつかず13日に墓参りしました。

     盆花を 抱いて乗いる ローカル線

国府津から御殿場線に乗ります、昼間は一時間に一本で、無人駅があり、二両電車は後ろから乗って前から降りるように車内放送があります。
山北駅を過ぎると車窓の景色が山と渓谷に変わり、どんどん山奥へ奥へ入っていくようです。 この感じ好きです。

     雲の陰 夏山緑は 動く様

この日、富士山は見えなかったのですが、見えれば、山と山の間から顔をだします。
駿河小山は金時山の金太郎のふるさとで、丹沢や箱根へ行く前山がいくつも連なっています。
ここで電車を降り、バスで富士霊園へむかいます。

     霊園の 中央に立つ 六地蔵

                 

     盆入に 導かれたし 六地蔵

石仏は大好きで、特に六地蔵にあうと、いろんな思いや、考えが広がり、・・・・話かけたり、嬉しくなったり、変な人とおもわれるはね、今日は一人で来てよかった。

     蜩の 鳴き惜しむよに 父母の墓  

えんぴつで石巻

2006年08月09日 | Weblog
暫く「えんぴつで奥の細道」休んでいましたが、又復活します。私事で忙しかったこともありますが、急に暑くなったので、昼寝しないとね。
     
      庭の穴 そばに抜け殻 とべぬ蝉

急に暑くなったから、かしら ここ2~3日は庭にでてまだとべない蝉を木に止まらせていまーす。

ー奥の細道ー 「・・遥かなる堤を行く。心細き長沼にそうて、戸伊摩といふ所に一宿して平泉に到る。・・」ここは現在宮城県登米郡登米町(とめぐんとよまちょう)で、側に北上川が流れるのどかな田園地帯です。芭蕉翁は石の巻から北上川に沿って平泉に行ったのでしょう?

     堤防に 翁一宿碑 夕日落つ

登米大橋を渡るとタイムスリップした様な、武家屋敷や明治建築を残し、玄昌石で覆われた屋根の民家がたち並びます。

     梅香る スタンプラリー 町巡り

1) 明治21年 尋常小学校 (美智子妃も見えていました)
2) 伊達政宗ゆかりの懐古館 (伊達一門2万1千石の城下町)
3) 明治4年 旧水沢県庁  (裁判所として使われた)
(初代県知事 遠い親戚の増田繁幸の写真、飾ってありました。)
  
         
          4) 明治22年 警察署    (江戸時代の木造留置所)
              (牢屋、入って牢名主の気分味会いました)
          5) 「登米能」の森舞台   (千住画の松)
   休む処は武家屋敷「春蘭亭」・蔵・碑・神社・お寺・資料館他

      明治村 巡り食する 川鰻

夏といえば

2006年08月06日 | Weblog
暑中お見舞いを申しあげます。    

      町祭り 見慣れし顔の 笛太鼓

町内の夏祭りです。一時低迷して無くなっていましたが、二年前から復活しました。
事情はいろいろありますが、有志の熱意と努力のすえ開催。この町は交通が不便なので、若い人が住まなくなり、老人村になりそ~う。

    町興し しぼった知恵は 夏祭り

お手伝いはくたびれますし、あれこれ口だすとやりにくいでしょう、楽しむだけに参加でーす。小学生の和太鼓・父兄のロックバンド・地元で活躍の「昇竜」和太鼓・そして、私の楽しむ盆踊りです。

    盆踊り サァ出番だぞ カップ酒

   阿波踊り 笠付け輪の内 無礼講
(佐渡へ行った時、買って来たすげ笠がやくにたちました。)

カメラ忘れたので、  夏休み入ってすぐ、地元小学校のデイキャンプでダイコンテッポウを作るお手伝い行ったときの写真いれまーす。
             

    七輪で 焼く竹くしの パンケーキ    おいしかったでーす。

夏やすみ、疲れますが、楽しいことも沢山ありますから、 御機嫌よう。 
    

グランディーバ バレエ団

2006年08月01日 | Weblog
あまり聞きなれないバレー団だとおもいますが、有名だとおもいまーす。
一度は見たいとおもっていましたが、実現しました。

     夏の夜は チャイコフスキーか 白鳥か

チケットには、~ありが10(とう)、おめでとう(10)の10周年記念ツアー~とあります。
期待できそう・・・   男子だけで構成され、出場メンバーは19人です。
 大きな花束を抱えた女性ファンが次々に入場し、県民ホールは3階まで満席になりました。
 開演です、 チャイコフスキー作曲、「白鳥の湖」が流れトゥシューズの白鳥が踊ります。  とても素敵です。
   
     白鳥を 見事に踊る 男の子達 (おのこ)

私は今年3月に最上川で見た白鳥を思い出しました。 その内 白鳥は、羽をバタバタさせたり、突っ突きあったり、飛ぼうとして飛べなかったり、見事に踊りで表現するのです、おもわず私は手をたたいて「イタ・イタ、そういう白鳥いゃはったはー」と笑ってしまいました。

     夏バレエ 拍手と共に 笑いあり
               

このバレー団は、そんな笑いが狙いなのでしようか?日本人の方も一人メンバーにいましたが、綺麗で驚き、笑いと安心。とても楽しいバレーでした。
(帰り、又「うまやの食卓」いきました、地ビールです、北鎌倉の今泉の水くんでくるそうです。)