貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

金盞花

2007年04月30日 | Weblog
    蜜蜂か わき目も振らず 花粉付け

良く見ると雄しべと同じにみえる透き通った羽で・・蜜蜂です。
金盞花はきく科ですが、原産は南欧です。
黄金のさかずきの様だと言うことでこの名前がついたようです、こんな一盞で濁り酒を飲んでみたいです。きっと楽しく酔へるでしょうね。

     贅沢な 黄金の弁 金盞花

    

この意味を虫も知っているのかしら、飛蝗(バッタ)の子供達が遊んでいます。
黒アゲハもきました。 家ではゆっくりと花を観察できませんが・・・

     古民家の 庭ゆっくりと 時流れ

      

揚羽蝶

2007年04月29日 | Weblog
    鯉幟 ポール反らして 風にのる

もうすぐ端午の節句です、子の成長を願って飾る鯉幟は吹流しの2倍のポールが必要です、風が強い日は吹流しと親鯉は飾れません。ちょつとさびしです。

    アゲハ蝶 羽を休めて 蜜を吸い
    
     

公園の花壇は次々と花の主役が代ります、サナギから成虫になったばかりの揚羽蝶でしょうか、近ずいても逃げる様子もなく、夢中で蜜を吸っています。
  
    春花壇 山芍薬は 楚楚と咲き

やましゃくやくは、葉が芍薬に似ています、関東から西の山地に自生し、ピンクの花もある様です、可愛らしいでしょうね。

     

    夏初め 山芍薬の 白さ哉

大多喜城

2007年04月28日 | Weblog
   木の芽時 洒落たホテルの リゾート地

森林緑と美味しいつつじ御膳でお腹は満腹・・午後は地元に住む友人の案内でドライブです。
千葉のイメージと言えば、海と畑と成田をうかべますが・・・
茂原をぬけ大多喜城へ向います、車窓の田んぼは田植えが終わっています。

   葉桜に 残る花陰 城のみち

    
この城は1590年本多忠勝が10万石で入城したようです。
その後城代は代わっていきますが、大河内正綱は日光東照宮造営に力を尽くし、あの杉並木を寄付したそうです。

    山藤の 白房になり 谷に垂れ  

旧スイス大使館

2007年04月26日 | Weblog
 生命の森リゾートで「つつじまつり」がはじまりました。
 
    翠州亭 筍づくし 御膳哉

ここは「日本エアロビックセンター」があり、千葉県長柄町の森全体にいろいろな設備のあるリゾート地です。世界のトップアスリートもトレーニングに利用しているようで、有名選手のサインが飾られていました。

    蛙鳴く 雨しとしとと 森濡らし

敷地内には、麻布にあった旧スイス大使館が54年に移築されました。


国の登録有形文化財に指定されていますが、今日では翠州(すいす)亭として、和食処に使はれています。つつじは3分咲でしたが、連休前の静かな新緑を充分楽しむことができました。

    こんもりと つつじ御膳は 庭の景
      

    新緑の オゾンを浴びて 小道行く

和楽

2007年04月23日 | Weblog
    春の日や 和楽沁む入る 箏音色

筑紫和楽会の演奏が横浜美術館レクチャーホールでありました。
筑紫歌都子作曲「タイコ」「高原の賦」「ながれ」「吉野静」は初めて聴いた曲でとても良かったし、 槙 彗山さんの尺八が素晴らしく、感動しました。

    尺八の 余韻のこして 花曇り

         

風の強い日でした、ホールからでて、噴水を囲む竹のオブジェとタワー・・・
琴と尺八の音が宇宙に漂うごとく、感じました。

       しずやしず 文化守りて 和楽哉

四月の鯉

2007年04月22日 | Weblog
   鯉の餌 両手に下げて 橋渡る

地区センターの帰りです。行きはバスですが、 帰りはイタチ川沿いをあるきます。川を覗き込んだり、土手に咲く花や、植物を観察し、鯉に餌をあげている方と出会いお話をして小一時間かかりました。

    水温む 波紋広げて 鯉5匹

   
鯉って急な流れの無い泥底を好むようですね、お腹が底につきそうでも泳いでいます。餌をあげてる方が一匹ずつの鯉の特徴を話します。

    パンのみみ なげれば鯉は 口をあけ

鯉やアヒルは句の季語にありませんが、・・・まァ いいか・・・
     
    
    羽休め 浅瀬の石に 家鴨哉

あまり綺麗だったので写しましたが、 アヒルの雄かしら? 

サトサクラ

2007年04月21日 | Weblog
今年は花冷えや雨が多くさくらの散り方もいさぎよしとはいえませんでしが・・・    
      花吹雪 枝に残せし 蕊の花
 
染井吉野の散った後のしべが紅く花の様にきれいです。
八重のサトサクラは日本の主とする花で、オオシマザクラなどの種間交雑でいろいろな種類のサクラが生まれるようです。
突然変異がソメイヨシノと言われています、ホンとかしら? 

メンデルの法則です。 中学で習ったの忘れかていましたが、いま雪割草の交配でも必要になってまーす。もっと勉強しておけばよかった・・・勉強のし直しです。

     里さくら 日本古来の もものいろ

    

そんな、訳で八重桜には多くの種類があり、以前行った多摩森林科学園の研究所には珍しい八重ざくらがありました。

先生の句集

2007年04月18日 | Weblog
                 公園で咲いたクマガイ草です

俳句講座 大輪靖宏先生の「おくのほそ道](2)が始まります。
(1)では白河の関まできました。いよいよ奥州に入ります。
私の「奥の細道」の旅は3年かかって金沢まできましたが、また前を思い出しながら講座を受けるのが楽しみです。
先生は平成19年3月31日第二句集「夏の楽しみ」を発行され、縁あって句集をいただきました。   有難うございます。

先生の自選句から私の好きな句を紹介させていただきます。

      生きざまの一つ水母の波まかせ -靖宏ー

   

      人となる来世夢見て浮寝鳥  -靖宏ー

題名の「夏の楽しみ」・・なんだか変だな?  と思ったのですが・・・
ーあとがきー  先生は大学の教師で、夏休みがあり、夏は働らかなくてよいので、・・・学生時代から夏が好きなのだそうです。
読んで納得すると同時に先生のお人柄にふれ、益益ファンになりました。

      雨三日花満開のまま烟る  -靖宏ー

                    こんな人生を望みまーす。

西洋コマクサ

2007年04月17日 | Weblog
    
     庭の角 ものの芽生まれ 彩をつけ

西洋コマクサが、五年ほど前から吾が庭に移植されました。
それから毎年可愛らしいピンクの房がみられます。
国産駒草は以前、登山をしていた時、木曽駒ケ岳や北八ヶ岳で見ましたが、葉は白っぽい緑でほそく、こまかく針の様だったと記憶しています。
 
     雨上がり コマクサの花 うな垂れて 

   

    移植され 西洋コマクサ 愛される

駒草はケシ科です、高山植物の女王にふさはしいと言われていますが、西洋コマクサはどうなのかしら?、ケシ科の葉って形がいろいろですよね。

    花冷えに 驚く狭庭 鳥遊ぶ

    


パトロール

2007年04月15日 | Weblog
    棘もまた 生れたばかりの 山椒の芽

朝、農家の人が軽トラックに筍を沢山積んで売りにきます。
庭に出で山椒の芽を摘み朝夕香りを楽しんでいます。
    
    一品の 山椒をのせた 若竹煮 

花見も終わり、連休前の静かな町内です。街路には防犯パトロールの旗がなびきます。今年の1月31日 近所の郵便局にガソリンを持った男が強盗に入ったのです。
犯人は全身火傷で即死、郵便局は1ヶ月位閉鎖していましたが、今便利です。

    我が町は 吾が手で守る 春の意気  ・・・・でしょう。

町内有志のボランテア、パトロール隊ができました。

    

その時、強盗に巻き込まれた、お年寄りのお客さんが、外傷はあまり無かった様ですが 熱い空気を吸い込んで先日亡くなられた事をしりました。
 ご冥福をお祈りいたします。

    災難を 生かすゆとりや 若葉風