貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

相馬野馬追

2016年07月25日 | Weblog
福島県の南相馬は震災と放射能汚染そして風評被害と洗浄これらの問題を抱え、住み慣れた土地をはなれた人、仮設住宅で生活している方・・・・相馬野馬追できるのかしら?
      甲冑に驟雨ものともお行列
    
24日の南相馬は驟雨というよりゲリラ雨で、見物人も雨と汗でぐっしょり・・・馬上の人は大丈夫かな と心配しましたが、命令や報告をしながら本陣に向かっています。
      法螺響く唄い継がれた(相馬)流れ山
いよいよ甲冑競馬です、ゲートはなく、馬の様子で旗がおろされます。8頭~10頭 千メートルの疾走です。 女性騎手も走りました。 早い・早い      
    
      送りつゆ旗水平に傾けて      
    
10回で1回づつの到着順に羊腸の坂を一気にかけ上がります。

神旗争奪戦が始まりました。  
花火で打ち上げた二本のご神旗を数百の騎馬武者が奪い合います。
      ご神旗の山背風のうちにからめ取る
    
      文化もち野馬追祭り出番待つ
    
この祭りは「国指定重要無形民俗文化財」になっています。
営みと神への感謝・人間と馬との共存・共同体と生きている喜びをすべて盛る素晴らしい祭りだとおもいます、そして 帰りの車窓から、汚染された土を黒い袋に詰めて置かれている庭・畑・田圃・・・屋根の傾いた空き家、区別のつかぬ生い茂る夏草・・・見ているうちに複雑な気持ちになり、情けなく涙が流れます。
      
      夏草や近代文明顧みて

川崎大師道

2016年07月09日 | Weblog
今年は台風の到来が遅いとか?  台風1号が熊本・鹿児島に大雨を降らせ関東も朝から雨で涼しい一日になりました。
歴史探訪シリーズ今回は「大師道」を歩ききました。
京急川崎~六郷の渡し跡~(美空ひばりの港町十三番地が流れる)大師線の港町駅を通り~川崎河港水門です。
      鷭笑う六郷川を見下ろして
   
高度成長期の京浜工業地帯にきれいな水をこの水門から送ったのです。
塔には川崎の特産物だった、桃・梨・葡萄がかごに入って彫刻されています。 桃・葡萄も作っていたのですね。
大師駅近くの若宮八幡宮です。干拓事業の守り神で。祭神は性と鍛冶屋の「カナマラヒコ・ヒメ」の夫婦神がまつられています。
       しめ縄の張る茅の輪をくぐりけり
   
今度大師詣でに行ったとき寄ってみてください、鍛冶仕事に使った工具や炉が見られます。
関東では川崎大師は初詣の2番人気かな?  (1番は浅草寺)
   
     達磨さん無事に盛夏を越せるよう

ホキ美術館

2016年07月01日 | Weblog
七月に入りました、いよいよ夏本番というところですが、梅雨は明けず湿気は多く暑い・・・「当たり前だ」と言われそう、でもご挨拶はこんなものです。
今 ホキ美術館にいきたい! JRで千葉から外房線の土気駅(とけ)そこからバスです、行き方は調べたのですが不便だはと迷っていましたが、元八幡に住む友達とドライブで行くことになりました。
      街路脇アガパンサスの続く町
   
      青芝のやさしい微風館つつむ
ホキは「昭和の森」公園に隣接し、保木氏の写実絵画コレクションです。
館内に「写実は哲学だ」と書いてあるものを目にしましたが、鑑賞している間その言葉が頭から離れませんでした。
    
館のデザインが素敵です。 5年前にオープンしたようですが現代建築センスの良さと、調和のすばらしさ昭和の森の杉木立とリンクする遊びごころのオブジェ
     一面のガラスに映す梅雨の森  
    
     ミニトマト盛る白皿に窓あかり
  
     万緑のとりどりの葉写実の目