貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

仏像

2006年11月25日 | Weblog
    秋の森 阿吽のライオン 館守る

今、趣味鑑賞の内で一番と言っていいのは仏像です。若い時は絵画(油絵)をよく鑑賞しましたが、変はってきました、歳がそうさせるのかもしれませんが、変はっていく自分を観察するのも楽しいものです。

    変わりゆく 歳重ねつつ 秋の雲

運慶・快慶はもちろん塑像、金剛仏も好きですが、やはり一木仏が大好きです。
一木仏は神像に近い様におもいますが、木芯には精神の根源を感じます。

    一木の 芯貫きて 声聴こゆ


今回は 京都・西住寺の宝誌和尚立像に逢いたくて、でかけてきました。
顔の中心が開き、また顔が現れる・・・・  そう、あの像です。
  
     逢いにきて 問いかけられて たたずんで

あまり深く考えないで下さい、これは私の自然体でーす。
上野博物館の秋と木喰の親しみやすい仏様にも逢へました。




     木喰の てのぬくもりが ほとけうむ

リース作り

2006年11月23日 | Weblog
    クリスマス 待つ喜びの リースかな

ふじやま公園、11月の「造形遊び」教室は、なんといってもクリスマスリースです。去年はプリザーブド フラワーを使い、淡く優しく作りましたが、今年は木の実・種を使って存在感のある大人のムードに仕上がりました。

    実や種や つるに飾って 秋たのし



色が全体に地味なので、いろいろ付けすぎたみたい。
ハスの実を中心にドングリ・ハカマ・柿のヘタ・ クリ・椿の実・小枝・タカノツメ・ホロホロ鳥の羽・ドライリンゴ・ミカン・オレンジ・カボス・プリザーブリーフ・野バラの実・仕上げに朱の竹ヒゴです。

   公園や 素材で祝う クリスマス

季節はずれの

2006年11月20日 | Weblog
    手がとどく 食べたい時の 庭みかん

一雨ごとに大きくなってきた庭のみかんは昨日の冷たい雨で成長を止めたみたい。数は少ないのですが、LLサイズになりました。

    鋏入れ みかんの香り 庭に発つ

このみかんは家を建てた時、祖母から送られたもので思い出がいっぱいあります。狭い庭なので、あれもこれもは育てられませんが、今 嵯峨菊がみだれ、気品をもって寒欄が咲いています。  雪割草も咲きました。
    
      霜月の 雪割草や 愛しさや



早く咲かせるには、それだけの手入れ方法があります。 本来は雪を割って春一番に咲く花だとおもいます。季語は夏です、江戸時代の人々の楽しみ方を考えながら、季節感の無くなった現代の楽しみ方を考えてみたいとおもいます。   


女神湖

2006年11月17日 | Weblog
  蓼科の リフトゴンドラ 出番待つ

ホテルアンビエント蓼科は 会員制リゾートホテルです。 コテージにはワンちゃんも一緒に泊まれます。(3年前に亡くなった愛犬テリーを思い出しました)

    秋澄めし 湖畔詩人に なりし我

翌日も秋晴れです、女神湖畔を一周して、見晴らしの良い夢の平展望台へのぼります。木曽駒ケ岳から北アルプスの槍・乗鞍・白馬が真っ白にみえます。
    


    
    秋化粧 した山の上 白帽子

紅葉を求めて

2006年11月15日 | Weblog
横浜山手のブログでモタモタしている内に、朝晩すっかり冷え込み街は秋色に変わりました。
    
    唐松の 道巾仰ぎ 秋高し

今年の紅葉の旅は?  新宿からホテルの送迎バスで女神湖畔にあるアンビエント蓼科へ向います。

    白富士の 見え隠れする 談合坂

車窓からの景色は、秋晴れ・秋の山・秋化粧ですが、諏訪から白樺湖では小雪がまってきました。


     牧場の 牛も羊も 秋深し

蓼科山は薄っすらと雪化粧、冬のスキーシーズンを静かに待っているようです。

フランス坂

2006年11月12日 | Weblog
港の見える丘公園から横浜港を一望すれば、「赤い靴履いてた女の子 は船に乗って・・・] 船に乗りたくなります。いそぎフランス坂をくだります。
           

             降りきる 振り向く坂に 秋落とし

中華街で昼食をとり、山下公園から乗船した時は夕方になりました。
  

  赤いキリン トワイライトに 並びをり
                     
               
                     飛び立つか つばさ広げて 海空へ

文学館

2006年11月10日 | Weblog
山手外人墓地を左手に西洋館マップは続きますが、 文学館への近道、横浜港が一望できる、港の見える丘公園にはいります。園内には手入れされた秋の薔薇が盛りでした。
    
    気高しく イギリス庭園 秋のばら
     
    

バラ園を抜けると文学館です。「俳句その魅力展」そうです、題名のとおりでした。句から 書から 絵から作家の魅力に引き込まれ時のたつのを忘れました。
            

    句に秘める 貫く棒の 長き哉


山手散策2

2006年11月08日 | Weblog
山手西洋館マップ散策は続きます。
旧絹糸貿易商会支配人エリスマン氏の私邸です。
     

      今昔 絹の光沢 まとう女

山手234番館にはいくつかの住宅が建ってます。
                   
               
                      秋の丘 お茶にケーキの 香りたち

1927年頃朝香氏の設計により建てられた住宅です。
      

      行く秋の 木々色ずきて 風もなく 

山手散策1

2006年11月06日 | Weblog
11月に入りっての3連休は暖かな秋晴れになりました、いかがでしたか。
横浜の港のみえる丘公園にある県立神奈川近代文学館の「俳句その魅力展」へいきました。
暫くぶりの山手散策、西洋館マップに従い石川町から歩きます。
   
       高官の 家コーヒーが 香る秋
    
 イタリア山庭園・外交官の家をぬけ山手本通りにでます。

       愁いひめ おもわず近ずく 秋薔薇

               
イギリス人、貿易商ベーリック旧宅の庭に咲くバラです。   秋はクリームがいいですね。

       この家に 古き誰住む 秋の丘
         
   山手234番館、外人向けの住宅です。    文学館にはまだつきません。

奥の細道ー金沢

2006年11月03日 | Weblog
倶梨伽羅不動に御参りして津幡から金沢へ向います。

    秋の暮 北陸本線 客となり

いよいよ今回、最後の金沢です。芭蕉は金沢で一笑という俳友を尋ねることを楽しみにしていたのですが、「去年の冬、早世したりとて、」を知り、
   ・・・・・ 我が泣く声は秋の風 と句をよんでいます。

金沢駅ー近江町市場ー百万石通りー香林坊ー片町商店街ー犀川大橋ー芭蕉句碑ー大和アトリオー大名茶家(夕食)-夜行高速バスー横浜
    
秋の日は、つるべ落とし 街はネオンで明るくなりました。芭蕉句碑まで歩きましたが、ここは犀川のほとりで、暗く寂しく人は誰もいません。
    
      秋の灯や 旅の疲れと 世の無常

店はボツボツ閉めはじめています、アトリオでみやげを買いバスで駅まで戻ります。金沢には始めから、もう一度ゆっくり来る予定にしていましたので・・・
目的は最後に大名茶家の美味しい金沢料理と、地酒です。(夜行バスでぐっすり寝られるようにね)

      朱暖簾 殿様会席 舌鼓
        
           


      秋茄子の 一皿ありし 茶家の膳
      
      輪島椀 とろりと冶部煮 鴨の味

再度来るときのためにとパンフレット沢山集めました。

今回の旅は10月16日~19日です、お天気に恵まれましたが今年は紅葉が一週間遅いとのことでした。今が身頃でしょう。「奥の細道」を巡る旅も四分の三ぐらい来たとおもいます。
自分で計画をたてる旅ですが、筋道と目標があるのでとても楽しいですよ、おススメで―す。