貴美華が巡る奥の細道

芭蕉の「奥の細道」を巡り終え、新たな旅を計画中、間日常の出来事を十七文字で遊びます。

重陽

2013年09月14日 | Weblog
重陽(ちょうよう)を歳時記でみると、旧暦9月9日は重九の節句・菊の節句と言い、奈良時代は宮中で観菊の宴が催されたようです、現代ではあまりしられていませんが、月と日が同じになる人日(1月7日)・上巳(3月3日)・端午(5月5日)・七夕(7月7日)・重陽(9月9日)の五つを節句として祝うようです。

20年来の友人から雛を飾ったので是非いらしてください、とお誘いをうけました。
    天高く馬肥ゆ元持て成され

    掌に載せてひなっこ菊節句

玄関を入れば馬のひなっこと秋の味覚が飾られ、部屋には豆ひなと、おもてなしが迎えてくださいました。 先日オリンピック誘致プレゼンテーションで、日本文化の一つ「おもてなし」でオリンピックを迎えたいと言う言葉がありましたが・・・・素敵です。
    重陽やたがい気使う友と友
 
    おもてなし月とうさぎの甘さかな    

ダブルリードトリオ

2013年09月13日 | Weblog
「午後の音楽会」はオーボエ二人とファゴットのトリオです。
この二っの楽器はオーケストラのなかでみますが、この楽器だけで演奏を聴くのははじめてでした。オーボエは黒檀でファゴットはメープルで出来ていてリードが2枚1組の楽器のようです。人間の声帯と同じ仕組みなので、人間の歌声に近い音のする楽器だそうです。
       アンコール秋バージョンの語りかけ

       オーボエの熱気をふくみ秋暑し

 オーボエ  宮村 和広 ・吉田 香    ファゴット  堀内 喜笑
  プログラム  アイネ・クライネ・ナハトムジ-クより    モーツァルト
         オペラアリア・ファンタジー         モーツァルト
         三重奏曲 第1番 ト長 より         サリエリ
         野ばら・アヴェ・マリア・鱒         シューベルト
         きらきら星変奏曲              モーツぁルト 

       音色にて故郷偲ぶ虫の声

青鷺

2013年09月12日 | Weblog
この2~3日は30°を下まわり、過ごし易い季になってきたと思っていましたが、今日はまた
30°を越し残暑・秋暑しというところです。

    青鷺の目線川面に鯉の影

青鷺は夏の季語ですが、今日午後の日差しを浴びてる姿は夏に逆もどりしたようです。

    青鷺の一刻静止昼下がり

鶏頭

2013年09月08日 | Weblog
この鶏頭は今 流行りの園芸種ではなく、わざわざ取り寄せ、江戸時代に植えて楽しんだケイトウの種です。  
正岡子規は1902年35歳の若さで亡くなり、 9月19日は子規忌です。 鶏頭の句くを数多く詠んでいるので・・・数えきれないと言われていますが、
病床の中から詠わなくてはいられない子規の気持ちを考えると胸がつまり涙がながれます。

    鶏頭の垣並ぶ数子規偲ぶ

    夕暮れの鶏頭の花あたり照り

長月

2013年09月07日 | Weblog
長月に入り1週間が過ぎようとしています。その間 竜巻・集中豪雨・放射能水の汚染漏れ・・・とありましたが、私の一週間は鈴虫の鳴き声を聞きながら朝晩の新涼をたのしんでいます。
     踏みとどむ空き地の虫の鳴き床ころ

     鳴く虫に遊び疲れの背を押され

友達の版画展にいってきました、彼女のサザエの版画が好きなのですが・・・身近な素材をテーマーに、秋の声が聞こえてくるような作品に心が和みました。

   
     青と紺画に遊ばせて夏野菜