く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<大須観音> にぎわう毎月2回の骨董市

2021年10月30日 | 旅・想い出写真館

【8~9月は新型コロナ感染拡大で中止に】

 関西で骨董市といえば、京都の東寺弘法市(毎月21日)や北野天満宮の天神市(25日)が有名だが、中部地方では名古屋の「大須観音骨董市」が人気を集めている。こちらの開催日は毎月18日と28日の2回。新型コロナウイルスが猛威を振るった8月と9月は中止に追い込まれたが、10月からはまた元通りに開催され、参拝客や骨董ファンでにぎわっている。

 大須観音は家内安全・商売繁盛・合格祈願などにご利益があるとされ、浅草観音(東京)、津観音(三重)とともに日本三大観音に数えられている。本堂は戦災で焼失し、50年ほど前の1970年に再建された。周辺の大須商店街は一時期シャッター通りと揶揄されるほど衰退していた。だが、その後多彩なイベントの展開などで再生を遂げ、2006年には「がんばる商店街77選」(中小企業庁選定)にも。この骨董市も大須復興に一役買ってきた。

 10月28日境内に入ると、レトロな飲食器や着物、アクセサリー、玩具、雑貨などを扱う店がずらり。年配客のほか若い男女も結構多く、熱心に品定めしていた。ブローチを手にした女性が店主に声を掛けた。「これ、いくら?」。店主は初め「1500円」と答えるが、女性が思案するのを見ると「1300円」に値下げ。すると今後は女性から「1000円」。店主は苦笑しながら千円札を受け取っていた。店主は最初から値切られることを前提にし、女性もそれを見越していたに違いない。両者とも値切り・値切られる掛け合いを楽しんでいる様子だった。

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