く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<大阪・長居公園> 若い女性の写真の脇に「情報提供求む!懸賞金50万円」

2015年11月10日 | メモ

【3年前の落雷事故で死亡、両親が野外コンサート主催者相手に損賠提訴】

 3年前の2012年8月18日、雷を伴ったゲリラ豪雨が関西を襲った。当日、大阪市東住吉区の長居陸上競技場では人気アーティストが出演する野外ライブ「a-nationスタジアムフェス」が予定されていた。その会場近くの長居公園で福岡県からやって来た若い2人の女性が落雷に打たれ亡くなった。その現場にいま、笑顔が印象的な女性の写真が「情報提供求む!懸賞金50万円」という呼び掛け文などとともに飾られている。

 場所は地下鉄長居駅に程近い長居公園南西入り口近く。写真の女性は北九州市小倉北区の岩永牧子さん(当時22歳)で、18日午後2時すぎ、行橋市の友人木下晴日さん(同)らとともに雷に打たれ、搬送先の病院で木下さんは当日、岩永さんは翌日亡くなった。愛娘を突然失った2人のご両親の悲しみはいかばかりか。岩永さんのご両親は翌13年7月、観客の避難誘導を怠ったとしてコンサートの主催者側に8000万円余の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

 

 「懸賞金」の文字の下には「娘が(列に)並んでいる写真を裁判所に提出して頂ける方50万、……最後尾プラカード『2時間半待ち』とある写真には1万円」とあった。その下には岩永さん自身が事故に遭う少し前に撮ったという「列の写真」も。その写真が裁判で争点の1つになっているとみられ、主催者側の弁護士は「写真は列ではなく同じ方向に歩いているもの」と主張しているらしい。

 別の「探しております」という貼り紙には「午前中から稲光がぴかぴか光っていたと証言して頂ける方ご連絡下さい」として母親名や連絡先が記されている。別紙には「牧子はアリーナに入れてもらえず、観客は(会場南側に位置する)南トイレに殺到した為、溢れ、牧子たちは走りながら避難中、楠木の後で足から被災」したとし、「来る途中の雨宿りという報道は根拠なし」とも記す。主催者側からは翌日の夕方連絡があり「娘さんはうちのお客さんという事を翌朝知った。会場より800m離れているため、こちらとは関係ない」と言われたという。

 岩永さんの写真の回りには生前の楽しそうな数々の写真や当日の長居公園を中心とする〝落雷証明書〟なども。その下には色とりどりの花が供えられ、何人もの人が足を止めていた。長居公園での散歩が日課という女性は「あの日の雷はすごかった」とつい最近のことのように振り返っていた。その女性によると、写真の前で手を合わせて冥福を祈る人も多いそうだ。

コメント (7)
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