経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

10/28の日経

2015年10月28日 | 今日の日経
 軽減税率の議論は大変なようだね。貧困層への再分配を弱め、一律のバラマキを志向するのだから当然だ。いっそ軽減税率の対象を全品目に拡大し、その財源は後の消費増税で賄うことにしてはどうか。つまり、2017年度には9%、2019年度に10%にするわけだ。何をバカなと思われるかもしれないが、再分配を見送っても、いずれ必要になる。その時には、消費税を上げてとなるだろう。軽減税率の本質とは、徴税負担を重くし、税率を高めるということである。「軽減するくらいなら、上げなければ良い」という分かりやすい議論に耐えられるのだろうか。

 他方、軽減税率の見合いに社会保障の充実を潰すのに対し、補正予算ではバラマキをすることになる。補正は恒久財源にならないという「財政の論理」では、国民は納得するまい。「今年限り」と主張しても、これまでも毎年して来たし、消費増税を前にして、これからやめられるものでもない。消費増税をしないなら、補正を緊縮できるが、消費増税を段階的にするなら、補正の2.5兆円分は恒久財源になるという「常識の論理」に早く気づいてほしい。批判を浴びるうちに、そういう方向にならざるを得ないのだから。


(今日の日経)
 独禁法違反を自ら是正なら処分せず、TPPで導入。税額票導入は20年度にも。軽減税率、財源上積み難航、たばこ増税か、年金加算見送りか。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-11-01 02:32:51
軽減税率はやめて、新聞だけ2%増税する案が最善だと思います
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