経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

12/9の日経

2014年12月09日 | 今日の日経
 経済の神様はイケズやな。いつも、予想外の事実を見せてくれる。筆者も、GDPは上方修正されると思っていたよ。分かってみれば、中小の設備投資が落ち込むことは、需要減退局面なのだから、予想できなくもない。アベノミクスでは、景況感に規模格差が大きいことは分かっていたつもりだったがね。

 在庫だって、一気に全部は始末し切れまいと思っていた。ところが、-0.6の数字はそのまま。よく見ると、1-3月期の在庫減が0.1減り、4-6月期の在庫増が0.1増えている。したがって、始末できていない在庫が0.3残っている勘定だ。一次速報では、これが0.1だったわけで、別の形で「始末し切れない」という予想が当たってしまった。

 これが10-12月期の成長の足を引っ張るから、「今度こそV字」なんて思っていたら、またやられかねん。11月の景気ウォッチャーも、かなり落ちたしね。唯一踏みとどまっていた雇用関連も50を割り、景況判断からも、「緩やかな回復が続いている」が削られた。すべてが弱くなっては、さすがに持たんよ。まあ、増税判断も終わったわけだし。

(今日の日経)
 NISA上限120万円に。GDP1.9%減に下方修正、設備投資推計に差、街角の景況感陰る。戸建ては富裕層に照準。経済教室・アベノミクス・齊藤誠。

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