KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

鶏足山

2016年03月17日 | 四国の山
今週も明日から東京へ出張。その前に休みをとって山に出かけようと思って

奥様に「明日、休むから!」と話をすると、息子の大学の準備にパソコンを

買うから付き合ってと言われ、昼過ぎには帰宅命令が下されてしましました。

そうなると出かけられる場所が限られてきて、あまり歩行時間の長い山は無理なので

どこにしようかと思案した結果、先週に続いて福寿草を見に出かけることにしました。

そこで目に付いたのがエントツ山さんの掲示板に書き込みされていた「鶏足山」。

ここなら移動時間はかかるものの2時間もあれば周回できて、福寿草も見ることができる・・・・。


ということで先週も走った国道32号線を猪ノ鼻峠を越え、

池田を通り大歩危から県道45号線へと左折。直ぐにタイヤショップの手前の道から

「鶏足山キャンプ場」の標識を辿って山道を走って行きました。

途中、一箇所だけ道に土砂が流れていた箇所があったものの、1度だけ車の底を擦っただけで

鳥の鳴く声が賑やかなキャンプ場に到着しました。






キャンプ場の駐車場の南側に「鶏足山行場」の道標があり、そこら山の中へ入っていきます。





直ぐに苔蒸した雰囲気のある場所を歩きます。見上げると岩肌が見え始め

丁度、岩壁と岩壁との鞍部のようなになった場所を目指して、ザレた足元に滑らないように登って行きました。








検索して探した他の人のレポート通り、斜めに倒れた木が目印。

その木の下を先にザックだけを向こう側に渡して潜っていきました。

その後、左斜めのロープに沿って岩を登ります。

この辺りはまだまだ余裕です。







斜めに上がった次は右に横ばいとなります。

頭の上の岩がオーバーハングしてせり出しているので、鎖を握りながら進みます。

高度感も差ほどでもなく、短い距離なので直ぐに横ばいは終わりました。





その次は5・6m程のロープと鎖がかかった岩壁です。

ここの岩にはけっこう苔が付いていて、使い古して底が磨り減り硬化した登山靴では

所々でグリップが効かず、何回か足を滑らせヒヤッとする場面がありました。





その岩壁を越えるとさらに3m程の岩壁。ここではロープの位置が悪いので

左側の岩を掴みながら登って行きました。





そして最終38mの岩壁の下に着きました。

見上げると赤さびた鎖がずっと上まで続いています。








先ほどの手前の岩で足を滑らせたのが嫌なイメージとして残っていて

右側の巻き道をすんなり選択。

それでも何箇所かロープのかかった岩を登り、回り込んで岩壁の上に出ることが出来ました。

岩壁の上はテラスになっていて西祖谷山村吾橋の集落が目の前に広がって見えます。

靴さえ良ければ・・・・と強がっても、岩の上から覗き込むことも出来ません。









南には梶が森の電波塔が見えます。雲ひとつ無い快晴です!





テラスを降り鞍部から登り返すと「鶏足山」の山頂です。

雑木に囲まれた山頂ですが、この時期は葉が落ちて木々の隙間から景色を見ることが出来ます。









時間も早いので一服をしてそのまま南に進み、広くなった尾根を左に下って行きます。

目印は「植生保護にご協力をおねがいします」と書かれた白い掲示板です。





尾根から黄色い花が目に入ります。少し下ると福寿草の群生地です。

暖かい日差しを浴びて思いっきり花を広げています。

長い冬を過ごした後、短い花期を精一杯生きている姿が本当に健気です。











立ち入り禁止の張られたロープの中にもあちらこちらに花が見えます。





群生地からは所々に付けられた赤テープを目印に下って行くき

杉林を抜けると車を停めたキャンプ場に着きました。

奥様と約束した時間に遅れないように荷物を車に積み込み一路、自宅を目指す親父でした。