KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

自主トレに矢筈山

2019年08月03日 | 四国の山


先週の出張の疲れが出たのか今週久しぶりに発熱。熱は下がったものの喉の痛みが続き、

体調もイマイチの中、定休日の水曜日も出勤となってストレス鬱積。夜には麺法師さん

ルリちゃんと楽しく美味しいビールを飲んでストレス解消したものの相変わらず喉の痛みは取れず。

今日はアポイントも入ってなかったので休みをもらって、朝起きて調子がいいようなら自主トレをしようと考え、

さて行き先を・・・・・と思案。そう言えばWOC登山部に参加する前は一人でよく出かけていた『矢筈山』

最近歩いていないな~と思い、  決定!


梅雨が明けて晴れの日が続いても意外と雲も多く、今日の『落合峠』はいつもはきれいに見渡せる、

『三嶺』から『天狗塚』の稜線は少し遠くにそして少し霞んで見えます。




峠には徳島ナンバーの車が一台だけ停まっていました。トランクを開けて登山靴に履き替えるとスパッツを

忘れたのに気づきました。でも登山口の笹を見てみるとびっしりと露がついていて、笹の背丈からして

スパッツでは間に合いそうもありません。一旦履いた登山靴を脱ぎ雨具の下だけを着込みました。




登山口から歩いてすぐに笹は膝下から腰の上ほどの高さになりすでに雨具も登山靴もびっしょり濡れています。

やはり雨具を着込んで正解でした。(でもスポーツタイツとズボンの上に着込んで暑い!)










足元にはこの時期らしい可愛い花々があちらこちらに咲いています。

ウツボグサ



シモツケソウ



振りかえって『落禿』方面も少し霞んだ感じがします。

遠くからでも特徴のある山容で直ぐに特定できる『烏帽子山』も見えます。







タカネオトギリソウ




笹原の斜面を登りきると稜線に出ます。道の脇は笹から萱に変わり背丈も胸に届きそうなくらい勢いよく伸びています。





ウラジロモミの林の中に入ると先ほどまでの刺すような日差しを木々が遮ってくれ、涼しく感じます。

尾根の北側から時折鹿のなく声が聞こえてきます。










この林を抜けると『サガリ禿分岐』手前の鞍部になります。ここで上から下りてくる男性が一人。

峠に停まっていた車の方のようで、やはりこの人も下に雨具を着込んでいました。

鞍部から分岐まではロープのかかった急登になります。







分岐からは尾根の北側のトラバース道になります。毎度のことですがここからは笹の根元を踏んでの滑りやすい

歩きにくい道です。テンニンソウも勢いよく伸びています。

テンニンソウは鹿は食べないと言われていましたが、どう見ても葉先か芽が食べられているように見えます。







トラバースが終わるとまた尾根に出ます。南側には三角のピークが見えます。あれがサガリ禿?かな。




所々露岩のある道を山頂へと目指して進みます。




以前から間違えやすい大岩ではトラロープが張られていました。ここでは左下に一旦岩を下ります。

この岩を横から見ると、どういった過程でこういう形状になるのか、何層にも重なったまるでミルフィーユのような岩です。

たしかこの近くにある『石堂山』『御塔石』も何十にも積み重なったような岩でした。




山頂直下の矢筈の大岩まで来ました。ここまで来たらあと少しで山頂です。







黒笠山への稜線にはガスがかかり始めました。

  


山頂はやはり誰もいない静かな山頂でした。







歩いてきた道を振り返ります。




正面に見える四国のゴールデンルートもまだ霞んでいます。




雨具を脱いでズボンも脱いでスポーツタイツ一枚に。誰もいないので遠慮することもありません。

帰りはズボンをはかずにタイツの上から雨具を着ることにしました。

山頂下の展望台からはこの山頂から落合峠、そして西へと稜線が続いているのが確認できます。

右から『烏帽子山・前烏帽子山』そして『落禿』さらにその左には『寒峰』まで見渡せます。




トゲザザミ



シコクフウロ



この時期のこのルートはウラジロモミの林とロープ坂以外はほとんど足元が見えません。

アップダウン自体はさほどでもないのにやはり足元が見えないと意外と疲れます。

でも今日は独り歩きなのでゆっくりと目についた花を楽しみながら歩きます。




ヤマジノホトトギス



ホソバシュウロウ




ロープ坂も露岩が濡れているのでやはりロープを頼っての下りになります。

急な下りに先週同様左の膝が痛み始めました。今日はそう思って最近使っていなかったストックも使って

歩いていたのですが、加齢によるものなのか体重増加によるものなのか?




ロープ坂を下ってウラジロモミの林から歩く速度は上がってきたのに意外と距離があって時間がかかります。







林を抜けるとやはり雲の隙間から容赦なく日差しが降り注いできます。

噴き出る汗が半端なく立ち止まっては長袖シャツの袖で汗を拭きます。(やっぱり次からタオルは必須やな)








県道44号線の祖谷谷側では大きな工事が行われているのが見えます。そう言えば工事用の大型ダンプが行き来していました。




イブキトラノオ



笹原を漕ぎ終わるとやっと峠に着きました。

往復6.2kmを登り1時間50分、下り1時間30分とあまり時間が変わらないと言う事は、高度差がなく

緩やかな道だったのと、下りも足元が見えない箇所が多くてあまりスピードを上げられなかったからでしょうか。




それにしても今からの季節は当然ですが水分を十分に摂って、まずは熱中症に気を付けなければと

いつになく大汗を掻いて思った次第です。