KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

水曜登山会(13)-吉田山・吉田富士

2017年12月09日 | 香川の里山
今週の水曜登山会はまたまた小豆島!です。

以前にも毎週続けて小豆島に通ったことがあるそうですが、

今回もこれで3週連続です。今日は一応島の北東の「吉田山・吉田富士」に登ります。

今日も土庄に向かうフェリーの中で今日一日の予定の説明がありました。

まずはH隊長が地図を広げて山のコースを説明。本来なら吉田富士の西側の

「千畳ケ岳」も視野にあったようですが、今日は初めて山に登る

H女子隊員が参加するので、軽く2座を歩くということです。





土庄港に到着の後、今回もレンタカーで移動です。

前回は少し大きめの10人乗りキャラバンでしたが、今回は定員いっぱいの8人乗りのセレナです。











まずは国道436号線を東に進み「橘」集落に先にある「南風台」に。

干潮時に海の中に道が現れるのを「トンボロ現象」というそうですが、

全国には11か所ある中で、土庄町の「エンジェルロード」と、ここ城ヶ島との間の「希望の道」

小豆島には2か所あるそうです。ただ今日も「中潮」で干潮の時刻でもないので残念ながら

「希望の道」は海の中です。

※「希望の道」の名前の由来は、以前にこの場所で刑事もののテレビドラマの撮影があった際に、

親子が道の両端から来て再開するシーンで「人生、波があるけれどその下には道がある。波が引いたら

道ができる」というセリフがあって、そこから「希望の道」と命名したとか。・・・いい話だ~!








この「南風台」は目の前は瀬戸内海ですが、パームツリーやソテツの植えられた展望台は

名前の通り南の島といった風景が広がっています。











「南風台」で南国の風情を堪能した後、福田町へと車を走らせます。

前回も車を停めた「さぬきは百景 福田」で停車。沖にある「小島」

渡るための海岸へ降りる道を探索。(とにかく水曜登山会のメンバーは好奇心旺盛です。)





すると、どうやら先週に当たりを付けた柵を越えた先にある尾根から下に降りられそうなので

H副隊長とY女子隊員が先行隊で下りて行きます。道は思ったより踏み跡があり、途中の急な所には

ロープも張られていました。








ウバメガシの林の中の道はウバメガシの小さな落ち葉と急な坂で、足が滑りますが

ロープのおかげで、なんとか海岸まで下りて行くことができました。





島までは岸壁と石積みが続いていて、意外と簡単に渡れそうです。今日は時間がないので

途中で折り返しましたが、次回は島にある四等三角点「竿ケ原」を目指します。

島の正面は急な岩壁で、その岩の先に三角点があるようですが、

島を眺めながら「あの辺りから登れそうやな~」と

H隊長が次回の為の攻略コースを楽しそうに話しています。











海岸まで下りた4人は展望台までの急な登坂でひと汗かき、残りの4人の待つ

車に乗り込み次の目的地の吉田へ。






吉田のオートキャンプ場の駐車場に車を置いて、スタートします。

管理棟の屋根越しに、「千畳ケ岳」や「吉田富士」の峰々が並んでいます。








管理棟の東側のグランドのさらに下のフェンスに沿って、「吉田富士」を正面に見ながら

歩いて行くと、登山口の案内看板がありました。








まだ少し紅葉の残る木々の中を進み、もうほとんど埋まってしまった砂防ダムの辺りから

本格的な山道になります。








登山口から吉田山と吉田富士への分岐の尾根までは、おおよ15分程度で着きました。

日の当たらない木陰にいると北側から吹き上げてくる風が冷たく、少し汗をかいた体が冷えてくるので

最後尾を待たずに、まずは右に吉田山へと行くことに。





途中で目の前に露岩が現れ、一瞬ここがピークか?と思うのですが、山頂はまだ少し先でした。





「吉田山」山頂は背の低い木々に囲まれていましたが、西側の大岩からは

「吉田富士」の奥に「内海ロック」「ビシャ岳」・そして「千畳ケ岳」と

独特の風貌をした山々が目の前に飛び込んできます。








「千畳ケ岳」の隣の「吉田川の岩壁」は、ロッククライミングのコースになっているようですが、

「千畳ケ岳」は北側からは何とか登れそうなので、次回のテーマとします。

大岩の上ではそれぞれがポーズをとって、この景色を楽しんでいます。









2週続けての曇り空と小雨の小豆島でしたが、先程の尾根と違って今日の山頂は風もほとんどなく、

久しぶりに降り注ぐ日差しが心地よいこれぞ「山!」といった感じです。


次は今日二つ目の目的地の「吉田富士」に向かいます。分岐までの尾根道を下り、

そのまままっすぐに尾根を進むと、少しシダが密生した箇所があり、そのシダを掻き分けていると

先頭を行くH副隊長が「大信田礼子」や!と言っていますが

(副隊長は時々歩きながらの親父ギャグを口にします。)

後ろの私とY姉さんは・・・・???といった感じで、親父ギャグに全く気づきません。





シダの道が終わると山頂直下の岩場が始まりました。所々ロープがかけられている場所があります。

すると私の目の前を行くH副隊長が、ロープを掴んで体を後ろに反らせて体重をかけた途端に

そのロープが切れてしまい、あわや滑落!しそうになりました。

先週のH隊長に続いて目の前で起こった2回目のアクシデントです。なんとか事なきを得、山頂に!

なれない岩にもそれほど苦にせずH女子隊員も登ってきました。








続くS隊員もあと少し・・・・。









露岩の山頂は遮るもののない期待通りの展望が広がっていました。





海を挟んで赤穂の町やコンビナートも見えます。





次々と登ってきた隊員からも感嘆の声があがっています。








まだ途中にいる隊員に「早く上がってこ~い!」と声をかけます。















皆さんがこの山頂からの展望を満喫している横で、ここでも次回(千畳ケ岳)に向けた

怪しげな相談をするH隊長とS隊員がいます。





山頂で申し分のない景色を楽しんだ後は、そろそろ空いてきたお腹を満たすために

今日も先週の昼食を摂った福田港の食堂に向かうため下山開始です。












気に入ったら何度でも・・・・。フェリー乗り場の横にある「やまさん食堂」でお昼です。

前回H隊長が一人だけ注文した「あなご天丼」が美味しそうだったので、

今日は4人が注文しました。半身にしたあなご一匹とエビが2尾入った天丼。

やはりこのボリューム感は半端ない量でした。






「もうこれ以上は食べられません!」といった感じで満腹になったお腹を抱えて

次の目的地は「子安観音寺」に向かいます。

先週訪れた「恵門ノ瀧」で護摩焚きをしてもらった住職がいるお寺です。

「恵門ノ瀧」での帰り際にH副隊員が「また来ますね!」と社交辞令で言うと、

「来週も来てくださいね!」とお茶目な住職が言ったので、律儀に訪問することにしました。








この「子安観音寺」は過去3度も火災に見舞われてその度再建され、現在の本殿も

今年に完成したとてもりっぱな社殿が建てられていました。








今日は護摩炊きではなく本殿の中で献灯をすると、ひとり一人名前を読み上げて

丁寧に拝んでくれました。(今日は年齢は読み上げませんでした。良かったねY姉さん!)









3度の火災の度に周りの人々の力添えで再建することができたお礼として、

このお寺ではおつとめのあとに「うどん」のお接待があります。

有難いお接待ですが、O隊員と私はさすがにさっきのあの「あなご天丼」でまだまだ満腹状態

だったのでお断りしましたが、信心深い残りの隊員たちは美味しく頂いたようです。







百田尚樹似の住職と記念撮影をした後に次に向かうのは、山岳霊場の一つの「佛谷山」です。





大部の集落から島の北側を回り込み、途中食事とうどんの接待でウトウトするメンバーの中を

ずっと一人で運転をしているN隊員ががんばって運転をしてくれ、蒲生の町から山へと車を走らせると

「佛谷山」は大麻山の中腹にひっそりと佇んでいました。

駐車場から参道を歩いて行く途中には県外の信者からの寄付に寄る石柱が並べられ

その中にはあの有名人の名前も・・・・。


















これで今日の目的地は一通り回ったのですが、フェリーまでの時間がまだ十分あるので、

もう一つ山へ・・・・・ではなく、廃墟ツアーをすることにしました。

おそらくバブルの頃に開発された別荘地のリゾート分譲地の「段山」の中にある

「石の館」を訪れました。

もともとは代議士の別荘として建てられ、その後は今は入居者のいない

リゾートマンションの住民のための「迎賓館」として利用されていた建物だそうです。


中世の建物を思わす石積の重厚な建物は今は管理者するものもなく、H隊長は以前に会社の同僚と

ここで肝試しをしたそうで、なるほど夜にここに来たら確かに怖いな~と思いながら

石段を登って行きました。





建物の最上階は展望台になっていて、ここからの景色も目を見張るものがありました。

















怪しげな館のドアが開いていたので中に入ってみることにしました。

まだ当時の家具の残る室内は、ヨーロッパのお城はこんな雰囲気なんだろうな・・・・。

でも夜には絶対来たくない場所です。















雲に隠れて日差しがなくなり急に冷えてきました。ここからすぐ近くに三等三角点の「角ケ鼻」

あるので、少し寄り道をすることにしました。

ところがこの三角点は地図やGPSを見てみると、建物の上に三角点のマークがあります。

案の定、給水施設らしき建物の敷地入って探してみるのですが、いっこうに見つけられません。

先週の「沖ノ島」でも随分と藪の中をさがしたのですが、ここでももっと時間をかけて

足元にあるコンクリート枡の蓋を開けてみたりしても見当たりません。

時間が時間なので今日は残念ながらあきらめることにしました。









ただ悔いが残るので帰って国土地理院の「点の記」を閲覧してみると

この写真の機械室の建物の屋上にあると書かれていました。

枡の中にある三角点は以前にメンバーは見たことがあると言っていたのですが、

まさかの建物の屋上にあるとは・・・・・・勉強になりました。






レンタカーの返却時間が迫る中を最後に訪れたのがパワースポットの「江洞窟」です。

小豆島霊場の中でも唯一弁天様をお祀りするのが洞窟霊場のこの「江洞窟」です。

港の路肩に車を停め本堂に向かうと住職さんがもう戸締りをしていました。








このご住職さんは96歳になるそうですが肌艶もよくとてもお元気そうな方でした。

「ご住職さんの記事はコチラ↓」

http://www.asahi.com/area/kagawa/articles/MTW20170302380400001.html

日が沈み薄暮の中をフェリーに乗り一路高松港へ。船内では少しお疲れの様子の

H隊長と副隊長。他にもうとうととする隊員の姿がありました。















いつもならここで「楽しい一日だったな~」で終わるのですが、

今日は最後の最後に楽しみが待っていました。

高松駅の近くにあるアイリッシュ・バーで初めての「ギネスビール」です。


シンボルタワーのイルミネーションを横目に見ながら、お店に着くとお目当ての

「ギネスビール」が待っていました。












ビールを飲みながら、日中ではなかなかできない話もして楽しい時間を過ごしました。

来週は会社行事で参加できないのですが来週もまた小豆島に出かけるそうです。

私を含めていい年をしたおじさん、おばさんが、興味をもったものや場所にどんどん出かけて行く

ほんとうに楽しい会で、偶然にネットで見つけてこの会に参加できたのが

今年一番の収穫だったと・・・今年の振り返りです。