あきらめは万死に値する

夜半、寝苦しくて何度も目が覚めた。
細い樹脂をスプリング代わりに使用した「敷き布団」だけでは寝心地が悪すぎる。
そろそろ「トゥルースリーパー」の出番だな。

4:20 アラーム鳴動で起床。
外の気温は22℃。

準備を整えて出発。
バス通りを下っていると少し寒さを感じた。
前を照らすLEDライトは頼りになる。
脇道から頭を覗かせた車が、この光で止まってくれる。
安全はお金で買えるという見本だ。

裏道から矢野口に出て多摩サイにイン。

まだまだ薄暗いが虫の鳴き声が騒がしい。
聞き分けてみるとコオロギがたくさんいるようだ。

薄暗い路肩脇では除草された後に、花茎を伸ばした曼珠沙華が映える。
ただこれだけなのだが、なんだか幸せを感じる時間だ。
布団の中で『惰眠』を貪っている人は、何百文も損をしているぞ！

徘徊練なので速度は出さず、腰、足、手とペダリングの極意を会得するために感覚を研ぎ澄ませて回す。

最近の練習では「気の弱さ」を感じるようになった。
並走して踏み負けるシーンが何度も続いたからだ。

「あきらめ心」がニョキニョキと育ってきたのかもしれない。
そろそろ「気」を鍛えるステージに移行する時期かもしれない。
「あきらめは万死に値する」つもりで、限界付近でがんばる練習をやってみよう。
あぁ、キツイ練習はしたくないのだが、凸の天辺狙いのためにやり遂げる予定。
だめなら「お金」で速さを買おうかな。