かるさんのgooブログ <北国たより>

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戦い済んで日が暮れて・・・ 

2008-07-15 22:25:00 | インポート
北海道洞爺湖サミットが終わって一週間が経ちました。

予想通り「玉虫色の話し合いと確認」で終始しました。
「温暖化対策」で大きな進展があったし、成功だった!・・・と主催国の首相が自画自賛していましたが、ほとんどの人がそうは思っていません。

もう一人、任期切れ間もない「さる国の大統領」が満足げなコメントを語っていました。
なんのことは無い「何も決めて来るなっ!!」と出発前に自国で釘をさされていたのが真相のようです。

地元北の国で、開催地としての名誉と経済効果を期待して、あれだけ大騒ぎした「サミット騒動」でしたが、その結果は(吉)と出そうもありません。

警備の膨大な警察官その他への「弁当配布」や「警備車両への給油」で一部の業者に潤いがあったものの、洞爺湖温泉旅館街は依然として一般観光客の入れ込みが戻っていません。

サミットその後の話で、きょう奇妙なニュースがありました。

洞爺湖湖畔で「参加各国首脳夫人」が地元の子供達と植樹をしました。
北海道知事も記念式典で歓迎の辞を述べ、「何年後かにこの地をご訪問された時、立派に育ったこの木を見て欲しい・・・」と語っていました。

ところが、サミットが終了したその翌日、植えられたその木は抜かれて、他市の林業試験場に保管されてしまったのです。

道の「サミット推進室」では、もともと湖畔に定植する考えは無く、あくまでもセレモニーとして記念植樹を行った・・・と話しています。

「定植が目的でなく、植樹をしたことに意義がある」との考え方に違和感を持ちます。

例年行われる「植樹祭」の天皇お手植えの樹木は、終わった後すぐにどこかへ持っていくのでしょうか?

明治以降さかんに行われて「天皇巡幸記念お手植えの木」として各地に残る樹木は、どこかで植えたものを現在の地に移植したものなのかどうか?

このようなニュースを読むにつけ、「サミットの舞台裏」が透けて見えてきます。

まるで「映画撮影のセット」のように、前面だけが華やかで立派に見えても、裏は継ぎはぎだらけで、棒や針金一本で支えられているありさまが垣間見られるのですが・・・

暮れ時の羊蹄山 

photo by karusan