先日、作家の佐伯泰英の作品「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの26巻目が発売されました。
‘02年の第1巻刊行から数えて、600万部も発行したと版元は豪語しています。
佐伯泰英については‘06年10月のブログで「出版界の救世主」の題で書いたことがあります(いまは削除中)
「居眠り磐音」が生まれ育ち、仕えたところが「豊後関前藩」となっています。関前藩は作者が作った架空の藩で、そのモデルは「大分県佐伯市」だろうと言われています。
その「佐伯市」がいま、「磐音」の人気以上に全国の注目を集めています。
言うまでもなく「教育界の泥沼汚職」のことです。
こともあろうに、次代を担う子供達の教育を任された人々が「己の栄達とえこひいき」のために〔金品を贈収し合って〕いたことに、驚きと怒りを覚えます。
このことは「佐伯市」のみに留まらず、大分県全体の問題に発展し、さらに全国規模に波及しています。
どうやら程度の差こそあれ、どちらの教育界でも同じような問題を孕んでいる様子です。
お役所と同じように民間との人事交流もなく、その世界のみに浸りきる教育界も「澱み」が生じるのは当然のことでしょう。
永い年月不正がまかり通っていた教育界、その人々に人生の基礎を教えられていた子どもたちの行く末が案じられます。
と言うより、昨今の混沌とした世相をもたらしているその大きな要因が、案外この辺りに潜んでいたのでは? と薮睨みするのは私一人では無いような気がするのですが・・・・
「居眠り磐音」の強い正義感と剛剣が、豊後の国を初め日本の教育界の不正をバッタバッタとなぎ倒し、本来のあるべき姿に立ち戻してくれるようにと、夢見る今日この頃ではあります。
(OCNのメンテの所為か、帆船の画像が消えてしまいました・・・復活したようです)↓
幕末、最強の軍艦「開陽丸」江差港でphoto by karusan