あまり適当な「ことわざ」ではありませんが・・・・
≪慌てる乞食は貰いが少ない≫
と昔から言われてきました。
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『人から食べ物や金の施しを受けている乞食ですら、鷹揚に構えた方が貰いが多い。利潤や成功をいち早く手中に収めようと慌てれば、それだけ慎重さを欠くことになって失敗する』
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ことしの「ノーベル賞」の物理学賞に3名の日本人が選ばれました(お一人は米国国籍)。
過去の日本人の受賞者の功績は、どちらかというと「基礎的理論」の構築に対しての褒章でしたから、わたし達凡人には身近に感じられませんでした。
このたびのお三方の研究成果は、世間一般にこれほど身近な恩恵は他にあるまい、というほど大きく利用されています。
この功績によって、これからの世界がさらに大きく変っていくと予想されます。
と言うことでこのたびの栄誉は当然と、だれしもが納得するのです。
同じように「ノーベル平和賞」がパキスタンの17歳の少女「マララ・ユスフザイさん」と、インドのNGO組織代表「カイラルシュ・サトヤルティ—氏」に与えられました。
このお二人の活動を知れば、これまた当然の受賞かと深く感じるのです。
さて、文学賞のことですが・・・・
全国の「ハルキスト」が毎年のように期待し、受賞を当然視する「村上春樹氏」は、またもや選から漏れて、フランスの作家「パトリック・モデイアノ氏」に決まりました。
イギリスのブックメーカー(賭け屋)ラドブロークスで、そのオッズ(賭け金の払い戻しの率)が3年連続して一位の「村上春樹氏」でした。
ことしもこの国のあちこちで「ハルキスト」達が集まって、著書を読みながら受賞発表を待つパフォーマンスが報道で流れました。
氏の著書を一度も手に取ったことが無い、番外者が言うのもなんですが、
毎年この時期にこんなありさまを見せられますと、ついつい以下の言葉を思い浮かべてしまうのです。
≪慌てる乞食は貰いが少ない≫・・・・と。