かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ELVIS

2023年01月01日 | Music


明けましておめでとう。
本年もよろしく。



本年最初も映画の話。

ELVISは、ボヘミアン・ラプソディのようなヒットにはならなかったが、評価は高かった。
プレスリー役のAustin Butlerと、パーカー大佐役のトム・ハンクスの演技がまず素晴らしい。
それだけでも見る価値があるが、ストーリーも興味深いものだ。
当時の雰囲気も、見事に再現されている。
私の世代だと、現役時代は、エルビス・オン・ステージの映画、ハワイ公演の生放送(どんと祭の日だったから、よく覚えている)、そして突然の死ぐらいだが、軍隊の時を除いて、ずっとスターだったイメージだったが、本映画を見ると、初期のデビュー時は、爆発敵な人気を得るも、当局から目をつけられて、結局軍隊送り(徴兵制だった)。
そう言えば、深夜放送で、投稿が読まれて、プレスリーのカレンダーをもらったりもした。
この時期の地ならしのお陰で、ビートルズの北米上陸ができた?

軍隊から帰ってからの映画俳優としては、イマイチで、プレスリーは死んだと評された。映画では、大佐の方針によるものだ。その後低迷したが、ラスベガスで奇跡の復活を果たす。
この辺は、ボヘミアン・ラプソディに似ている。
これは、エルビスが大佐の指示に歯向かって、大佐が、考えを変え、セットしたものだ。
しかし、体調を崩し(薬?)、命も落としてしまった。
継続的に人気を得続けた期間は、意外と短い。

今は、世の中が変わって、初期のプレスリーの方を評価する向きが多いが、当時は、保守層から、大批判を浴びて、人気は、一部の層に止まった。
確か、アメリカ在住中に、プレスリーの、初期と、末期の、2種類の切手が出て、人気投票があったのだが、初期のが圧倒的に優勢だった。
エルビスの人気が復活してから、海外公演をしなかったの理由は、パーカー大佐が飛行機嫌いとの説があったが、本映画では、謎として残された。
経済的理由、セキュリティの問題というほのめかしもあったが。
その結果が、私の見た衛星放送だった。
マネージャーとタレントの関係が難しいのは、今も昔も変わらないが、その真相は、外からは、分かりにくい。
パーカー大佐が.単なる金の亡者だったのか、プレスリーの活躍を願っての行動だったのか。
胡散臭い人物であったのは、確からしいが。
出自は、謎だ。
ただ.結末は.悲しい。
映画では、ファンへの愛が原因と言うが。
ビートルズの場合、マネージャーとの対立が深まる前に、マネージャーが亡くなってしまった。
キング牧師や、ロバート・ケネディの銃撃事件も、大きな影を落とした。

同時期に活躍したミュージシャンが、実名で次々と登場するのもおもしろい。
ブルース、ゴスペル、ジャズなど、様々なジャンルの音がの影響を受けた。

映画では、プレスリー自身は、反体制の人物と描かれるが、ジョンレノンの反戦活動には、嫌悪感を示したとつたわる。
こてこての保守かと思っていたのだが、本当は、どうだったのだろう。

大佐が、いなければ、もっと素晴らしい人生が、送れたのか?
それとも、誰にも知られず、埋もれてしまったのか。
今となっては.誰もわからない。

特典映像も、いい。
メイキング、衣装・ファッションへのこだわりは、興味深い。 グレイスランドなどのセットは、オーストリアに作ったのだという。
歌部分だけピックアップしても見れる。
最後に本当の映像が流れるが、まさに本物だ。
そして、この映画は大作だ。



おまけのカード。
ロックをメジャーにした、ヒーローの映画として、見る価値大。
実録映画も見たい気がするが、たぶん昔の映像は、ほとんど残されていないだろう。
スライドショーになってしまうかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする