かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

インドとビートルズ

2023年01月22日 | The Beatles
今日は、ゴルフ。
極寒と脅されていたが、陽も出て、この時期のゴルフにしては、ベストコンディション。
途中一瞬絶好調になったが、終わってみたら、平凡なスコアに終わった。



本書は、昨年出たばかり。
著者は知らなかったが、訳者が朝日さんで、藤本さんが、全面サポートしている。

よくもまぁ、これだけのことを調べ上げて、まとめたなというのが正直な感想。
前にも紹介したNHKBSで放送されたビートルズのドキュメンタリーの原書であることは、読んでいる途中に気が付いた。
ただ、本書の方が、断然詳しくて、BSドキュメンタリーの方は、その中で、インド関連の映像が残っているところを中心に編集している。

本書の主役は、何といってもマハリシ。
その生い立ちは、本書を読むまで全く知らなかったのだが、グルとは無縁の世界。
ところが、アメリカに渡り、いろんな縁を最大限に活用し、グルとしてのし上がり、ビートルズを巻き込むことに成功し、頂点に達する。
その後の決別で危機に陥るかと思えば、さにあらず、グルとして君臨し続け、巨万の富を築いた。
宗教については、ニュースに上ることが多い昨今だが、根源的にそういう側面を有している。

マジック・アレックスについては、ドキュメンタリーで取り上げられた通りで、とんでもないインチキ野郎だった訳だが、ビートルズ、特にジョンはコロっと騙されて、多くの金、友を失うことになった。

ラヴィ・シャンカールについても、特にジョージのシタールの師匠として取り上げられているが、人間的にも極めてまともだった人として描かれる。
ジョージが大成しないと分かっていても、教え続けたのは、金や、名声が目的ではなく、ジョージ自身が続けたいという意思がある限り、教え続けるのが使命と考えていたからという。
そのため、ジョージがシタールを諦めてからも、その信頼関係は続き、シャンカールは、ワールド・ミュージックの生みの親と称されるまでになる。
もちろん、娘のノラ・ジョーンズも一線で活躍中だ。

もちろんビートルズの曲についても。
オブラディ・オブラダをみんなで歌っていた話とか、Black Birdが実は、うるさいカラスの歌だったとか。
ドノバンとの教え合いの話は、有名。

もちろん著者によるバイアスはかかっているのだろうが、かなり精緻に、ビートルズとインドとの関係に迫った本と言える。
かなり訳すのが難しかったと思うが、そこは訳者の朝日さんに感謝。
原書と比べてみたい部分もあったので、注文した。
とても、通読する気にはならないだろうが。
コメント
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