今頃から、GWぐらいが、一番いい季節だ。
本書が出ることは知っていたが、予想よりも早く本屋に並んでいたので、ゲット。
あまり期待していなかったが、面白かった。
視点を変えると、新たな世界が広がるいい例。
ビートルズが、ファッションリーダーであったことは、周知だが、その背景、こだわり等について、様々な資料から分析している。
当時のファッションの流れ、服飾業界の流れを知らないとなかなかできない。
そして、その中で、4人のファッションについての、強いこだわりと、それが、新たな世界を切り開いて来たことが、明らかにされる。
デザイナー任せではなく、デザイナーに様々な注文をし、自らのものにしていった。
眼鏡へのこだわりは、来日時の逸話で聞いたが、来日時に服も仕立て、帰国時にはすでに完成させている。
アップルブティックでも、服飾コーナーがあったが、これはあまりにも先端を行き過ぎて、すぐ破綻。
先日のトラックスさんの展示で、当時売られていた服を見ることができたが、すばらしいが、流石に、値段を見ると、手は出しにくい。
タグには、初期のアップルロゴが付けられていたが、そのタグへのこだわりも、本書では明かされている。
先日知った、AHard Days Nightにテーラーが出演した話も載っているし、Help!で使用した服の分析などの詳細もすごい。
ビートルズが、歌だけではなく、ファッション等の若者文化に与えた影響について知りたい人にお勧め。
一か所、誤植を見つけてしまったので、出版社に一応連絡させていただいた。
急いで出した本は、どうしても、校正ミスが出てしまう。