今日は、関西最終日。
かろうじて、天気ももったので、纒向に来てみた。
山辺の道は何度か来たが、纏向はちょっとはずれる。
かつて、纒向に来ようとした時は、最初は、日没時間切れ、2回目は、車で場所特定できずだった。
今回、ネットで検索したら、”歩くなら推奨ルートアップ”という地図があって、かなりよくできていた。
この手の地図は、大雑把過ぎて、ちょっとわかりにくいケースも多いのだが、この地図は、かなりポイントをついていて、ほとんど、マップ通り踏破することができた。
4時間ぐらいだったろうか。
約20000歩。
国内の旅は、なるべく1日でアップしたいと思っているので、長くなるが。
最初は、東田大塚古墳。
この辺には、日本最古の前方後円墳が点在している。
遠目では、前方後円墳かわからないのだが、全長120m、後円部径68mの前方後円墳なのだそうだ。
3世紀後半。
矢塚古墳。
全長96m、後円部径64mの前方後円墳。
同規模の前方後円墳がたくさんある。
それも皆纏向型と呼ばれる帆立貝のような形をしたもので、大和朝廷の前の何らかの権力があったことは、間違いない。
勝山古墳。
全長115m、後円部径64m。
やはり3世紀後半。
石塚古墳。
全長94m、後円部径64mの前方後円墳。
最古の前方後円墳とも言われるが、削られてしまっており、最初の姿は、わかりずらく、建造時期も、3世紀前半か後半か諸説ある。
ここが、前回行こうとして行けなかった纒向遺跡。
思ったより小さかったが、この時代にこの規模の建物ということで、邪馬台国?とされた。
正直わからない。
私は、九州の遺跡や、発掘物を見て、また半島からの距離も見て、邪馬台国は九州北部と思っているのだが、確かに、この住居跡や、周辺の最古の古墳群、大和朝廷へのつながり等も考えると、近畿説の方々の気持ちもわからないでもない。
歩くと、実在するかわからない天皇達の宮跡が点在する。
根拠はわからないが、全くゼロということではないのだろう。
いつの時代からか、そう伝えられてきた。
その先にあるのが、珠城山古墳。
3つの古墳が連なっていてわかりにくいが、結構大きい。
古墳頂から見下ろすと、奈良盆地南部が見渡せる。
箸墓古墳、耳成山、畝傍山が一望にできる。
景行天皇陵は、この辺の古墳の中では、ずばぬけて巨大だ。
圧倒される。
額田王歌碑と三輪山。
この辺りは、山辺の道と重複するところで、前回も来た。
ここが都?
それともここが都?
それともどっちも都?
この辺は、全くわからないのだろう。
発掘すれば、何か出てくるのか?
相撲神社。
二上山の方にもあったような気がするが、いずれにしても、記紀の時代から相撲があったということではある。
まさに、神事だった。
再び、まほろば線の西に渡るが、箸墓古墳が近づいて来た。
纒向のハイライトと言える。
訪れたのは、たぶん3回目だが、まさにここが今の天皇家、日本の起こりという気持ちになる。
佇まいといい、規模といい、すばらしい。
宮内庁所管で、古墳には入れない。
再び、まほろば線の東へ。
ちょうど電車が通った。
1時間に1本。
三輪山が見える。
ホケノ山古墳。
ここは初めて。
3世紀中頃の前方後円墳で、葺石が施されている。
埴輪などはなかったという。
方墳部にも、円墳部にも、棺があったという。
どういうことなのだろうか。
纒向川。
この川が纒向地区の南端だったという。
ということで、ここから先は、纏向のテリトリーからは、外れる。
立派は桜の木が満開。
カメラマンが、数人撮影に来ていた。
後ろに三輪山が見える。
ここも初めて訪れた茅原大墓古墳。
ここでは多くの埴輪が発掘され、後で、埋蔵文化センターで見ることができた。
茅原の道。
古代からの道。
普通の車ではちょっと難しい。
大神神社の鳥居が見えて来た。
でかい!
大神神社は、何回か参拝させていたいているので、今回は、割愛。
櫻井市立埋蔵文化センター。
月火がクローズで、タイミングが合って、やっと来れた。
規模は大きくないが、上手く展示されたいた。
この辺が、纒向関連の発掘物の展示。
前に東京で見たものもある。
この胡桃も、卑弥呼の根拠の一つになった。
当時の建物は、こんな感じだったろう。
訪れた茅原大墓古墳からの発掘物。
実物を見られるのはすばらしい。
結構、成熟感があるか。
こちらも。
これで、本当にビーズを作れていたのか?
纏向では、様々な地域からの土器が発掘されている。
東海からの土器が多いということは、尾張の影響が強かったのか。
三輪に来たらやっぱりソウメン。
美味しい!
お店で教えていただいた、恵比寿神社へ。
大神神社の派生みたいだが、海石榴市関連で、歴史のある神社になっている。
飛び出す御朱印をいただいた。
ということで、ミッション・コンプリート。
帰りの電車の中からの纒向遺跡。
纒向遺跡だけだったら、これでもOKだが、このルートで回ると、かなり充実感あり。
まだまだ、地中に埋まっているものも多いのだろう。
キリはないのだが、まだまだいろいろ見つかりそうという感触を得た。
楽しかった!